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「結果の見えた総裁選」は角度を変えれば見所満載、それは日本政治の画期となりうる総裁選だ!

2008年09月18日 13時21分36秒 | 徒然日記

今度の総裁戦は「できレース」ではないかもしれないが、間違いなく「結果の見えた総裁選」になってきました。すなわち、勝敗から言えば、正直、森元首相と二階派が麻生候補支持を言明した9月10日の公示日の段階で大勢が決した。麻生候補に3票を自動的に投じることのできる、麻生閣下のJC時代からの盟友である独裁者県連会長が牛耳る自民党茨城県連が、(党員投票で3票の行く先を決める方が更に「麻生総裁」の正当性が増すということで)あえて党員投票の実施を決めたことはその象徴でしょう。

更に、12-13日の各種&自民党独自の世論調査で麻生派の牙城神奈川県だけでなく東京・埼玉・千葉でも麻生候補圧勝の流れが見え(=同時に、自民が民主を都市部では凌駕する趨勢が見えたことにより)、来るべき総選挙を考えた場合、「選挙の顔には誰が相応しいか」の判断からも自民党国会議員の「勝ち馬に乗る」流れが加速した。畢竟、先週末以降、総裁選には「消化試合」の雰囲気さえ漂っています。


けれど、だからこそと言うべきか、平成の大宰相・小泉純一郎元首相が小池百合子候補支持の旗幟をその同じ週末の13日に鮮明にされたことは総裁選への注目を維持する上では値打ちがあった。また、それは、人事と政局の天才・小泉元首相が来る総選挙の結果によっては、政界再編のためには自民分裂も辞さない覚悟を示唆したものであり、「趨勢という意味で結果の見えた総裁選の具体的な票数」に注がれる与野党指導部の眼差しを本気モードにさせました。要は、総裁選は「消化試合」どころか、総選挙並びに総選挙後の政界再編の前哨戦になったのです。流石は天才・小泉純一郎!

而して、今回、与謝野候補はその実績から当然ながら、小池・石破という政治家が「政局」や「安全保障」というある一芸に抜きん出た政治家であるだけでなく、総理総裁としてトータルにこの国を経営する資質を備えた一角の政治指導者の卵であることが国民にアピールできたことは、我々保守改革派にとって想定外の総裁選の効果ではないかと思います。石原候補はどうしようもないですけれども(笑)。いずれにせよ、今回の総裁選の立候補者がすべて保守改革派であることは我々にとって大変愉快でもあり元気のでる事態ではある。


さて、各種世論調査と自民党内の人脈情報を駆使して、中間段階の票読みを行いました(情報は9月15日段階)。以下票は、国会議員, 地方票, 合計の順。

麻生:223,107,330
小池: 64, 23, 87
与謝野:42, 1, 43
石破: 28, 10, 38
石原: 29, 0, 29


注目の二番手競争ですが、石原候補の頼む都市部の地方票が小池候補に流れていること、また、頼みの関東近隣の都市有権者を多く抱える東京・神奈川・千葉・埼玉がすべて「総取り方式」なので今のとこと彼の地方票はゼロ。

ただ、終盤においては、議員票は「勝ち馬に流れ」、地方票は「同情票に流れる」傾向がある。加えて、残念ながら我らが麻生閣下の国会議員票はこれから減ることはあっても増えることはない水準にまで来ている。よって、結果は麻生候補にとって必ずしも「完全な圧勝」とはいえない、[200,90,290]程度まで下がる可能性もなきにしも非ずです。而して、その場合、麻生候補陣営から零れる票の受け皿は、(もう1人の!)我らが小池姫と(見直したぞ!)石破候補になる模様。

逆に、同じく地方再生を明確に訴えている麻生候補と石破候補は当然ながら地方票で競合しており、地方票で麻生閣下の得票率がこれから更に上がるようであれば、(石破立候補を受けて、急遽、ドント方式から総取り方式に変更した鳥取県の3票を除けば)各都道府県に割り当てられた3票の内の最後の1票に食い込んでいる石破候補の地方票はゼロになる可能性さえある。畢竟、麻生候補にとっても他の4候補にとっても、527票の最後の40票は流動的というのが現状だと思います。

そして、この40票の行方次第によっては、例えば、麻生候補が280-290票程度しか取れなかった場合には、組閣を始め政権運営における政匪・古賀誠や国賊・山崎拓の影響が無視できなくなるでしょうし、そのような「弱い首相」を戴くことになれば来る総選挙での自民党の敗北はほぼ必至。他方、小池候補が80票どころか40票程度に止まることになれば、地方再生と構造改革の同時推進という保守改革派の路線から、大東亜戦争終結後のこの社会で跳梁跋扈し猖獗を極めた戦後民主主義と親しい、かつ、労組依存型の自民・民主の守旧派の影響が強まることもまた必定。つまり、「結果の見えた総裁選」は角度を変えれば見所満載であり、それは日本政治の画期となりうる総裁選なのです。

而して、保守改革派の同志の皆さん、麻生閣下に何がなんでも300票の大台の票を取らせましょう。そして、政界再編を潜りながらも「麻生→小池→中川酒豪→第二次安倍」と続くことも可能な、長期の保守改革派政権のためにも、できれば小池姫にも100票を! 

尚、自民党総裁選で保守改革派は麻生閣下をなぜ応援すべきと私が考えているのか。また、自民党員でない保守改革派には何ができるのか、この点については下記拙稿をご参照いただければ嬉しいです。頑張りましょう。共に闘わん。

・自民党総裁選☆麻生太郎幹事長を勝手にブログと街頭演説で応援しよう!
 http://blogs.yahoo.co.jp/kabu2kaiba/55006426.html



【参考】各候補の国会議員票数(派閥別ー9月15日段階)

◎麻生
町村派-51, 津島派-25, 古賀派-44, 山崎派-23,
伊吹派-22, 麻生派-20, 二階派-16, 高村派-11,
無所属-11

◎小池
町村派-31, 津島派-00, 古賀派-02, 山崎派-02,
伊吹派-02, 麻生派-00, 二階派-00, 高村派-02,
無所属-25

◎与謝野
町村派-02, 津島派-21, 古賀派-10, 山崎派-01,
伊吹派-01, 麻生派-00, 二階派-00, 高村派-01,
無所属-06

◎石破
町村派-00, 津島派-23, 古賀派-01, 山崎派-00,
伊吹派-00, 麻生派-00, 二階派-00, 高村派-01,
無所属-03

◎石原
町村派-04, 津島派-00, 古賀派-04, 山崎派-15,
伊吹派-03, 麻生派-00, 二階派-00, 高村派-01,
無所属-02


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