英語と書評 de 海馬之玄関

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空想的社会主義の惰眠を貪る左右の日本人に喝☆頑張れキムヨナ姫!

2010年02月26日 09時33分17秒 | 徒然日記


いよいよ決戦です。フィギュアスケート女子。バンクーバーオリンピックの後、3月の世界大会を最後に「プロ転向」、そして、高麗大学卒業後、カナダかアメリカへの帰化または永住が噂されるキムヨナ選手が、この種目オリンピック最初のメダルを、それも金メダルを母国に持ち帰ることができるか、その結果があと4時間の後には<歴史的事実>として記録される。よって、かっては、キムヨナ選手の「宿命のライバル」と言われていた浅田真央選手にとっては、ここ2年間後塵を拝してきた力関係を一気に<三倍返し>できるかどうかが決まる瞬間が近づいてきました。

いずれにせよ、おそらく、両者の最初で最後のオリンピック対決。無責任ながらフィギュアスケートファンとしては堪えられません。頑張れ、キムヨナ選手! 而して、キムヨナ選手の金メダルが空想的社会主義の惰眠を貪る左右の日本人に喝を加えんことを。以下、New York Timesの記事紹介。尚、キムヨナ選手をなぜ私が応援しているのかについては下記拙稿をご参照ください。

・いよいよ本番☆私はキムヨナ選手を応援する<再掲>

 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/96f3164f231fa302690e8d289349b866


【転記に際して追加】

・どうでもいい「世界選手権」でも2位☆キムヨナ姫は<神の愛する賢者>である
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/d7e8b8a9ca9e9f65f89a7863b9193151

・海外報道紹介☆キムヨナ姫、オリンピック優勝!
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/4ba2bd17cdfd7009a56a7670d87ad229
 





Pressure Is No Problem for Kim Yu-na
キムヨナにとってプレッシャーなどなんら問題ではない


In a black, bejeweled dress and her hair pulled back into a neat bun, South Korea’s Kim Yu-na skated on Tuesday as if she knew she would win the short program at these Olympics.

It did not matter that she came into this event with more pressure than anyone, as the reigning world champion and the dominant skater of the past two seasons. It was not a problem that her longtime rival, Japan’s Mao Asada, had performed brilliantly just before her, garnering a ton of points and roars from the crowd.

Kim, the most famous celebrity in South Korea, remained unfazed.


宝石をちりばめた黒のドレス、そして、黒髪をきちんとまとめた束髪の容姿で韓国のキムヨナ選手は、火曜日【2010年2月23日-中島みゆきさんの誕生日】、あたかも自分が勝利することを知っていたかのようにオリンピックのショートプログラムをこなした。

而して、他の誰よりも大きなプレッシャーを彼女が抱えてこの場に臨んでいることなど、キムヨナ選手の演技には何の影響も与えなかったのである。現役の世界チャンピオンとして、また、ここ2シーズンの他の追随を許さない突出したフィギュアスケート選手としてキムヨナ選手は堂々とショートプログラムを演じたのだ。また、長年のライバル、日本の浅田真央選手が彼女の直前、鮮やかな演技を披露して、審判からは高得点を、観衆からはうなりのような称賛を浴びたこともキムヨナ選手の演技に露ほどの影響も与えなかった。

韓国で最も有名なこの少女の立ち居振る舞いはこれらのプレッシャーの中でも悠然としたものだった。



She glided onto the ice, letting a sly smile peek through as her music, a medley from James Bond films, began. Then, in the snap of a finger, she turned into a Bond girl — and turned on the magic.

Kim, who has lost just once since finishing third at the 2008 worlds, was the perfect combination of artistic and athletic. She skated with such ease that nary a sound was heard as she moved across the ice.

As her costume glistened under the lights, she sailed high into the air during each jump, especially her spectacular triple lutz-triple toe loop that seemed to keep her in the air for an hour. For her effort, judges gave her a world-record 78.50 points. ・・・


流れるように銀盤中央に進むキムヨナ選手。そして、プログラムの楽曲、映画の007シリーズのメドレーが流れ始めると一瞬微笑みさえ浮かべるキムヨナ選手。而して、指を小さく鳴らした途端、キムヨナ選手はボンドガールに変身していた、それは、彼女があたかも魔法を使ったような瞬間だった。

2008年の世界選手権で3位に終わって以来、優勝を逃したのは1回しかないキムヨナ選手は、芸術と競技の完璧な融合を披露した。彼女のスケーティングがあまりにも滑らかなので、銀盤を移動する際の氷の音さえ聞こえなかった。

競技場の照明に反射する衣装の輝きを伴い、ジャンプの度にキムヨナ選手は中空を滑らかに舞う。就中、トリプルルーツ-トリプルトーループの際には、見る者をして、あたかも1時間は彼女が空中を舞っているような錯覚に陥らしめた。而して、この入神の演技に対して、審判団は歴代世界最高となる78.50のスコアで応えたのだ。(後略)

【出典:New York Times, February 24, 2010 】
    






浅田真央選手を応援するブロガーの中には、SPのキムヨナ選手の得点は高すぎる、スコアが定まるプロセスが曖昧で胡散臭いという批判もあるようです。けれども、私はそういうことは一切思いません。

もちろん、「神聖なオリンピックにそんな不正や拙劣があるはずはない」などとこの私が考えているはずはない。逆に、オリンピックやサッカーワールドカップは<戦争>だから。審判やレフリーのジャッジなんか公平なはずなど土台ないと元々考えているからです。而して、それを承知でのオリンピック参加のはず。ならば、SPの競技が終わって、ジャッジがどうのこうのいうのは筋違いであろう。オリンピックの採点競技とはそういう不正と曖昧さをも前提にした上での戦いではないでしょうか。

ならば、このような、(イ)オリンピックは買収も不正もなんでもありの<戦争>であること、(ロ)その現実を踏まえた上で、「勝った選手が強かった」と認定されるシステムであること、これらの現実から目を逸らしている、①「スポーツと政治は別だ」という左翼リベラル派も、②「キムチ(キムヨナちゃん)を応援するなどは非国民で、日本人ならマオ(not 毛沢東 but 浅田真央ちゃん)を応援すべきだ。もし、マオちゃんが金メダルを取れなかったとすればキムチを応援するなどという自称保守派がいるからだ」という<言霊思想>を炸裂させる国粋馬鹿右翼も、非現実的思考、観念的思考、教条主義的思考の徒という点では社会主義者に他ならない。と、そう私は考えています。

いずれにせよ、もし、6大会ぶりに(18年ぶりに)「世界NO.1=キムヨナ選手」が金メダルを手にするとしたら、やはりそれには(浅田・安藤・鈴木という、日本代表選手の能力や個性にのみ帰すことができない何か)「日本の選手育成の現状」に何かが足りないことを意味するのではないか、と。そう私は思うのです。オリンピックのこの競技では日本と韓国の実績は雲泥の差であり、ましてあんな国ですから(苦笑)キムヨナ選手にかかるプレッシャーは我が方の選手の比ではないはずですから。

而して、私の主張は、(甲)彼我の実力差とその所以を(こちらが勝っても負けても)きちんと押さえるべきであり、(乙)繰り返しますが、オリンピックに完全な公平性など期待する方がおかしい(戦争なんだから)、そして、(丙)「キムヨナおそるべし」の感覚を欠落させてする「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」式の思考では、オリンピックと言わず、外交と言わず、ビジネスと言わず、勝てる戦争も勝てっこない。ならば、浅田真央選手の渾身の演技とキムヨナ選手の入神の演技の咲き競うパフォーマンスを経て、キムヨナ選手が戴冠すること。苦くともそれが日本のためでもある。と、そう私は考えキムヨナ選手を応援します。

尚、「保守主義」と「マルクス主義」に関する私の基本的な考えについては下記拙稿をご参照ください。

・保守主義の再定義(上)~(下)
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11145893374.html

・日本語と韓国語の距離☆保守主義と生態学的社会構造の連関性
 http://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/b1c5489ebc391c1e9910502fabc69e4f

・保守主義とは何か(1)~(6)
 http://kabu2kaiba.blog119.fc2.com/blog-entry-474.html

・読まずにすませたい保守派のための<マルクス>要点便覧
 -あるいは、マルクスの可能性の残余(1)~(8)
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11139986000.html

・「左翼」という言葉の理解に見る保守派の貧困と脆弱(1)~(4)
 http://ameblo.jp/kabu2kaiba/entry-11148165149.html


    









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