詩人の血

今日も作詩、明日もまた、本格詩人のブログ。

戦後詩によるイルミナティ殲滅作戦

2017-06-17 21:29:29 | Weblog
戦後詩によるイルミナティ殲滅作戦
(安藤元雄)『神話』
祈るために固い脚を折り
靴をぬぎ靴下をぬぎ
谷間の虚無をこえて横たえた
ささやかな橋を渡って行く
その白い足裏はどこから来たか
追憶の傾斜のない魂はどこへ走るか
遠く滝が落ち 僕らの背中は眠り続ける
遠く瞼が落ち 死んだ人々は眠り続ける
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良心の声

2017-06-17 21:05:23 | Weblog
魂の内奥の声聞いて内向してゆく
心の底の底に白光に輝く空間がある
穏やかな風の中 風鈴が揺れる
まっさらな部屋 墨汁と筆で
最初の一文字を書こう
『自由』と
しかし何かが躊躇さす
帰って負担が大きくなる
言葉が浮かぶ『はじめに言葉があった』
初源の空間には『聖書』がある
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自由律短歌ニ首

2017-06-17 10:29:42 | Weblog
罪が深いから聖書に何度も読み返す
悪の種宿しているから聖書に聴く繰り返し我は


戦争の犬だ 論争の場所にコソコソといつもいる獣だ
自由を求めて世界を見つめる猛々しい犬だ
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礼拝

2017-06-17 10:22:58 | Weblog
鄙びた木造の教会で執り行われる礼拝
風に乗り讃美歌の合唱が遠くから聞こえる
足踏みオルガン細く永く
そして日本のキリスト教徒は祈る
空気が変わる街の片隅の教会に宿るキリストの身体
輝きが空に増し街を覆うエーテルのキリスト
雲間から太陽光が地上に射し込む
天の父のご臨在を感じるのはキリスト教徒だけか
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