たきゆの徒然日記

ゲーム、アニメなど趣味を書いています
好きな作品はMGS、COD。Fate、勇者であるシリーズ、ヘブバン

リゼロ 19話 感想

2016-08-08 02:33:07 | リゼロ
面白かったですがかなり端折り気味に感じました
まぁ残り話数で三章を終わらせるにはこれくらいのスピードでないと消化できないから仕方ないんでしょうが

実は白鯨と遭遇するアニメラストのシーンまでweb版を流し読みしました
一つ飛ばされて残念なシーンがあります


何故レムの第二夫人でも良いですよシーンをカットしたのか…orz
19話でかなり楽しみにしてたんですが

スバルの「俺はエミリアが好きだよ」の天丼からの
「でもお前といると心が震える。ヒデェ奴だと思ってくれて構わない」

スバルの中でレムの存在がどんどん大きくなっていく決定的なシーンで、そうだここは異世界だから一夫多妻制でもアリなんだよ!
英雄色を好むというし!
とテンションが上がったんですが…

あそこは外して欲しく無かったなぁ

クルシュとの交渉シーンも結構省いていたようですね
カイジばりの心理戦や読み、駆け引きが繰り広げられた内容がAパートであっさりと終わる

まぁこの部分は仕方ない
原作の通りに再現しては尺がいくらあっても足りないというもの

18話は濃密に原作を再現していましたが、このアニメの製作陣は見せたい所をキチンと把握した上でシーンを取捨選択してアニメ製作しているのでその辺りは安心できるんですが
でもレムの第二夫人はカットして欲しく無かったなぁ…



話は変わりますが
レムがヒロインとして近年のアニメでも特に人気なのは、最近のヒロインにはなかなか珍しい大和撫子に描かれているからだろうとは思います
主人公の後ろを三歩離れてついて行き主人公を支える。また、主人公を全肯定するのでは無く、誤った道に進みそうなら慈愛の心を持って正す
昭和時代の男子が憧れた理想の女性像そのものだろうとは思います

最近のアニメでは本当にレムのような日本男児のストライクゾーンを抉っていくキャラクターは珍しい

キャラデザが可愛いのは大前提として、強くて健気で優秀でどこかポンコツ
これは海外でもベストガールと評されるだけの事はあると思います


勘違いをしていた。思い違いをしていた。間違ってしかいなかった
ここは日本ではない。例えば中東のある国では一夫多妻制、重婚の制度が認められている。ましてやここは異世界で日本の法律の範囲外
そもそも一夫多妻制、二股は道徳的に考えて悪なのか。答えは違う
悪だと断ずるのは日本の常識に照らし合わせての答えでしかない
価値観・社会規範を決めるのは時代と環境である
例えば現在重婚が認められていない日本であるが平安時代、身分の高いものは側室を複数持つ事が基本であった
現代においても地方の国々の部族の首長は夫人が複数存在する
そうだ異世界だから一夫多妻制も有りなんだ!愛を均等に分割するのでは無く同じだけ注げば問題ないんだ!当人らが望みあえば重婚もありなんだ!

ヒャッホーイ!!!

と感想記事を書く準備をしてたんですが一点そこが少し残念でした…

ケータイのアラームがフランダースの犬だったのが面白いですね
あれはパトラッシュにかけてのことだろうけどそういえばアニメでは地龍の名前はでてきませんでしたね

今週は白鯨討伐まで話を持っていく為のため回なんで次週が楽しみですね
アクションにかなり力を入れてくるのか果たして

リゼロで一番動いたシーンは個人的にはフェルトが風の加護で加速してエルザに斬りかかったシーンだと思います
2章から19話までは戦闘にあまりリソースを割いてなさそうなんで今後の白鯨戦やペテルギウス戦に期待大です



また18話の内容になりますがいまさらながらレムの
「スバルくんは、自分のことしか知らない! レムが見ているスバルくんのことを、スバルくんがどれだけ知っているんですか!?」
は名言過ぎますね

最近の作品で一番心に深く残ります

人間は1人で生きていたらその人の人間性というモノは決して見えてこない
他者との触れ合いを通して初めて個人というものが世界に顔を出す
自己とは自分の中のみに留まらず世界に偏在するモノ
自己認識により生まれる自分という存在。他者との触れ合いよりその他者の心の中に生まれる自分の像。自分と他者の触れ合いを目撃した第三者の心の中に生まれる自分の評
これら3つはすべて中身は異なれど同一の存在

自己を過小評価していたスバル。レムによって過大評価されたスバル。それらを俯瞰した立場で評価する読者や視聴者の心の中に存在するスバル
3つのスバルがテクニカルに混ざり合い19話以降のスバルへと続いていくのが何とも面白い

リゼロのスバルが屑だとか、キャラクターの心の動きが理解できないとかの批判をする者は往々にしてスバル視点でしかスバルの人間性を理解していなかったり、或いは視聴者視点からでしかスバルの内面を読み取れない人の意見なんですよね

ニコ動にDJアニキの18話の感想翻訳動画が上がってましたが、ああいう風に様々な視点を持って18話を評価しないと18話がどれだけ深みのある話かは見えてこない

というかDJアニキの洞察眼の鋭さに脱帽もの

最近の視聴者・読者は作品の上部だけしか見れずに評価を下す人が多いように思えます
つまり読解力が乏しい
そのようなノイジーマイノリティー(もしかしたらマジョリティーかもしれない)がネットに蔓延ってるから特にそういった印象を持ってしまうのかもしれませんが

そのような作品の上部だけしか読み取れない消費者が増えたのは市場の影響もあるでしょうね
大量消費型市場にアニメや漫画ラノベの業界は陥っているから、そこで評価を得ようとする1番簡単な手法が分かりやすい流行りのポイントを押さえた商品を消費者に提供する事

これだけ毎クールアニメ作品が作られていては視聴者側としては沢山のアニメを見ようとしては一つ一つを深く見ていけないんですよね
だから視聴者の人気を得やすくする為に作り手側は分かりやすく派手でインパクト重視の作品を作りがちになる
インスタント食品のように濃い味、即効性重視のもの

変に凝ったものを作ってどれだけその作品に深みがあろうともその作品が地味なら時間のない視聴者はもっと派手で簡単なものを選びます

過去にそういったテクニカルな名作を狙いすぎて、しかし視聴者への受けは悪く人気が出なかったという作品はごまんとあります
得てしてそのような奥行き、深みのある作品は地味なものにもなりやすい


流行りはインスタントアニメだからそのような作品ばかりが市場に出回り消費者もそれに毒されてインスタントな感想しか持てなくなった
そういった印象


だから個人的には、ですが今後アニメの本数は今の半分くらいには減らしてほしいと願う今日この頃
今のアニメ、漫画ラノベの市場は飽和していて「えっ、こんな面白くない作品までアニメ、漫画、ラノベになるの?」という事態になってます
それらが蔓延ると以降の業界の作品レベルの質の低下に繋がるので数は減らすべき

話が脱線してますが最近の消費者が表層的な感想しか持てない人も増えてきたのは、単に作り手側の責任とも言えます
最近のアニメ、漫画、ラノベは売れている作品の相互参照をして作っているせいか。或いは単に作り手側に実力がないせいかテンプレな作品しか作れない人が多い
キャラクターの行動一つとってもそこに意味を一つしか付与出来なかったりだとか

わかりやすく例を挙げると18話でラストにレムはスバルに抱きしめられて涙を流しますが
その涙の本当の意味は視聴者にはわからないようになっている。レムにしかわからない
そういった表現の作品が最近とても少ないんですよね

最後のレムの涙の理由は色々と原因を考える事ができる
エミリアには勝てないという乙女心の涙。自分の鼓舞により英雄が帰ってきたという嬉し涙。スバルがカッコよすぎて自然に流れた涙などなど

どのように解釈する事もできて視聴者の数だけ正解がある
もちろん全然的を外した感想は一般的に見れば間違いと言えようが、その感想を発した人にとっては正解なんで否定はできない

映画、着信有りの「人の数だけ空はあるんだよ」という名言を思い出すなぁ

着信有りののラストに意味不明に唐突に捻じ込まれるこの台詞。アレの意味が本当にわからない
おそらく作り手側も明確な意図を持って用意した台詞ではなく、視聴者の判断にお任せしますスタイルだとは思えるが

普通に考えれば、人の数だけ価値観が存在しその人その人に物事の判断基準はあるんだよ
だから同じ景色を見ていたとしても本当に見えている景色はその人その人で異なるし、ある人にとっての正義はある人にとっては悪でしかない
人の多様性を解いた台詞であり
劇中のミュンヒハウゼン症候群は一般的に考えれば悪だけど患者にとっては愛情表現であり正義、だとか
でもこれだと誰でもわかるような考察なんで違う気がする
おそらく映画製作者側もよくわかってないとは思う

真実着信有りという作品そのものから生まれ出た名言だろうとは思いますね

平坦な壁に綺麗なボールを投げたら同じ方向に帰ってくるシンプルな作り、ではなく
凹凸のある壁にでこぼこしたボールを投げたら色んな場所にボールが帰ってくる

そういった深みや奥行きのあるキャッチボール作品がブログ主は好きです





このように作品と消費者との間でキャッチボールできる作品が非常に少なくなってきたように思える


話が大きく脱線しました





個人的にスバルのキャラクターはかなり好きです
弱い人間が苦しみもがきながら大切なモノを守るために奮闘する
痛いのは嫌だ怖いのは嫌だ苦しいのは嫌だ、でもそれらを何度繰り返しても救いたいモノがある
強い主人公がその実力をもって活躍するのでは無く、弱い主人公がボロボロになりながら大望を抱く
そこが1番の魅力ですね

女性人気も案外高そうな主人公だと思うんですがそのあたりどうなんでしょうね
そもそも女性でこのアニメを見る人がどれだけいるかが謎になってきますが

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4 コメント

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同意 (やな)
2016-08-08 18:04:23
枠の問題もありますが、かなり省かれてましたね。第二夫人の下りはここでしたか、心が震えるをカットされたのは確かに…。交渉パートもサラーっと行ってしまいましたし。
19話は駆け足だった為にあんま印象に残りませんでした。まぁ、次回からの白鯨戦に尺を取るからしょうがないですけどね。スバルがんばっておくれ。
Unknown (Unknown)
2016-08-11 13:36:42
リゼロは女性にも結構人気です。私もスバル好きです。
最近知ったのですが原作最新話まで読んだ人はスバルが一番好きな人が多いみたいですね。ちょっと意外でした
Re:Unknown (たきゆ)
2016-08-11 23:29:37
ちょっと調べてみましたがdアニメストアの集計の男性女性別のランキングでも女性人気が高い結果が出てたみたいですね
他のラノベ原作とは趣が違い、意外な程にキャラの心理描写が丁寧でリアルなのが受けているのかもしれません
やなさんへ (たきゆ)
2016-08-11 23:36:33
19話は白鯨戦への溜め回みたいなものですからね…
20話は動きまくる戦闘回になりそうなんで今から期待大です

でも白鯨登場のシーン演出はホラーを効かせて凄く良かったです
BGM作成にかなり手間をかけたようですし

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