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『日曜日たち』 吉田修一

2023年11月03日 20時18分29秒 | ■読書
吉田修一の連作短篇集『日曜日たち』を読みました。
ここのところ、国内の作家の作品が続いています。

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ありふれた「日曜日」。
だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。
都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。
そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。
ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。
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講談社発行の月刊小説誌『小説現代』に2002年(平成14年)から2003年(平成15年)に掲載され、2003年(平成15年)に刊行された作品です。

 ■日曜日のエレベーター
 ■日曜日の被害者
 ■日曜日の新郎たち
 ■日曜日の運勢
 ■日曜日たち

<東京>の地図の上で交差する、男と女の5ストーリーズ…… 最高の連作長篇小説!

きっといつかは忘れてしまう、なのに忘れようとするほど忘れられない…… ありふれていて特別な、それぞれの日曜日――。

東京ひとり暮らしの男女5人、それぞれの物語に同時代の<生=リアル>を映す、長篇最高傑作!

東京で暮らす5人の若者と家出中の兄弟の日曜日の物語を描いた連作短篇集…… 5つの独立した短篇で構成されており、各話は独立していますが、登場人物や出来事が微妙につながっていて、5篇すべてに謎めいた小学生の兄弟が登場し、仕事や恋愛で一段落した登場人物が、兄弟との出会いをきっかけに人生を見つめ直すという展開、、、

最後の表題作『日曜日たち』では、兄弟のその後が明らかになり、感動的なラストを迎えます…… リアルで淡々とした描写が特徴的で、登場人物の心情や背景が丁寧に描かれている印象ですね。

いつの間にか自分の日常や人生にも重ね合わせて読み進めていました…… 人と人との繋がりや優しさの大切さを感じることができる作品でした。

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