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『潮騒』 1975年日本

2021年06月17日 22時02分00秒 | ■映画・ドラマ
      "潮騒"


先日、NHK BSプレミアムで放映していた『潮騒』を観ました。

-----story-------------
「三島由紀夫」による同名小説の、四回目の映画化。
今回の主役は「山口百恵」「三浦友和」のゴールデンコンビ。
「須崎勝彌」が脚色し「西河克己」が監督した。

伊勢湾の歌島に住む漁師の「新治」は、夕暮れの浜で夕日を見つめる少女を見かける。
彼女は村一番の金持ちである「宮田照吉」の娘の「初江」で、一人息子を失った「照吉」が婿を取ることにしたのだ。
強風で漁が休みになった日、「新治」は観的哨跡で「初江」と会い意気投合、またこの秘密の場所で会うことを約束する。
嵐が吹き荒れた日、びしょ濡れになった「新治」「初江」は観的哨跡で、たき火をはさんで裸になった。
やがて噂が村中に広がり、二人の仲は引き裂かれてしまう。
「新治」は日の出丸に乗り込み訓練を受けることになったが、そこに「初江」の婿となる「安夫」が乗り込んできた。
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「山口百恵」「三浦友和」コンビ、「西河克己監督」による第2作… 原作は、何度も映像化された「三島由紀夫」の代表作で、若い男女の身分を越えた愛を爽やかに描き、二人の初々しいラブシーンも話題となって大ヒットした青春映画です。


伊勢湾の湾口にある歌島は人口千四百、その殆んどが漁師と海女である… 「新治」はまだ18歳、彼は一昨年、中学を出るとすぐ「十吉」の船に乗り込み、母と弟の生計を助けていた、、、

彼がその見知らぬ少女と会ったのは夕暮の浜でだった… 額は汗ばみ、頬は燃え、寒い西風に髪をなびかせながら、少女は暮れていく西の海の空を見つめていた。


だが、「新治」はその顔に見覚えがなかった… 翌日、「新治」「十吉」から、昨日の少女は、村の金持「宮田照吉」の娘で「初江」といい、「照吉」は一人息子に死なれたために他所に預けておいた「初江」を呼び戻し、島で婿を取らせるらしい、という事を知らされた、、、

4、5日後、強風のために休漁した「新治」は、山の観的哨跡で道に迷っている「初江」に会った… 若い二人はすぐに意気投合して、噂好きの村人から避けるために、この観的哨跡を二人の秘密の場所とした。

給料が出た日、「新治」「初江」の入婿に「安夫」がなる、という噂を聞いた… 暗い心を抱いて家へ帰った彼は、給料袋を落とした事に気づき、浜へ探しに行くと、「初江」がその給料袋を拾って持っていた、、、

「新治」「安夫」との噂の事を「初江」に問い正すが、「初江」は笑うばかり… 「新治」は、自分の唇をそっと「初江」の唇に触れさせた。

二人が会えるのは、休漁の日、観的哨跡でだった… ひどい嵐の日、「新治」は観的哨跡で「初江」を待っているうちに眠ってしまった、、、

やがて、フッと目をさました「新治」の前に固い小さな乳房の「初江」が立っていた… お互いに裸になる事で、二人は羞恥心を消そうとした……。




寄りそいながら石段を下りる二人の姿を、「新治」に好意を寄せている「千代子」が見ていた… やがて村中に広がった噂は、二人の仲を引きさいた、、、

「新治」「安夫」は、島の青年の憧れの的である日の出丸に乗り込み訓練を受ける事になった。

「初江」の事で対立しあう二人の青年を乗せて、日の出丸の航海が終りに近づいた頃、暴風雨にあい船は大海にのまれそうになった… 命綱を身体に巻きつけた「新治」は、浮標めがけて、真暗な荒海に飛び込み、見事、災難を防いだ、、、

この事が「初江」の父「照吉」の気持を軟化させ、二人の交際を認めるようになった… 灯台で寄りそう二人は幸福だった……。


子どもの頃、テレビで紹介された断片的な映像を観た記憶があり、なんだか懐かしかったですね… 初めてキチンと観ましたが、最近の映画作品に比べると地味だけど、独特の味わいがあり、個人的には好感が持てる作品でしたね、、、

「山口百恵」「三浦友和」のコンビが、当時、大人気だったのも頷けますね。


-----staff/cast-------------
監督:西河克己
製作:堀威夫
笹井英男
原作:三島由紀夫
脚本:須崎勝彌
撮影:萩原憲治
美術:佐谷晃能
編集:鈴木晄
音楽:穂口雄右
録音:神保小四郎
照明:熊谷秀夫
助監督:中川好久
出演:
 山口百恵 宮田初江
 三浦友和 久保新治
 初井言栄 久保とみ
 亀田秀紀 久保広
 中村竹弥 宮田照吉
 有島一郎 灯台長
 津島恵子 同妻
 花沢徳衛 大山十吉
 青木義朗 日の出丸船長
 川口厚 浜田竜二
 丹下キヨ子 お春婆
 田中春男 行商人





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