じゅうのblog

こちらでボチボチ更新していく予定です。

『名探偵ポワロ「チョコレートの箱」』 1993年イギリス

2017年05月23日 21時00分00秒 | ■映画・ドラマ
"Agatha Christie's Poirot The Chocolate Box"


先日、NHK BSプレミアムで放映していた『名探偵ポワロ「チョコレートの箱」』を観ました。

-----story-------------
「アガサ・クリスティー」の人気作「名探偵ポワロ」をハイビジョンリマスター版で放送!
20年ぶりに帰ったブリュッセルの町。
「ポワロ」が心に秘めた事件の真相が今、明かされる。

20年ぶりに故郷ベルギーのブリュッセルに帰った「ポワロ」は、かつての事件を「ジャップ警部」に語る…。
「ポワロ」が警察官として勤務していたころ、ある大臣が自宅で急死した。
死因は心臓マヒと断定されたが、大臣の亡き妻のいとこが「ポワロ」に再捜査を依頼。
単独で捜査を始めた「ポワロ」は、書斎に残された大臣の好物のチョコレートの空き箱に注目する。
-----------------------

ベルギーで叙勲される「ジャップ警部」に伴い、ブリュッセルを訪れる「ポワロ」… 警視総監になった旧友の「シャンタリエ」と再会した「ポワロ」は警察官として勤務していた頃の20年前の事件を思い出す、、、

「ポワロ」が警官だった頃、リベラル派の大臣「ポール・デルラール」が家族や知人たちとの食事後、好物のチョコレートを食べて急死した事件だ。


「ポワロ」はこの事件に不審な点があると疑い、「シャンタリエ」と捜査を始めるが、上司の「ブシェール警視」によって打ち切りを命じられる… しかし、「ポール」の妻「マリアンヌ」の従姉妹「ビルジニー」から、真相を調べて欲しいとの依頼もあったことから、「ポワロ」は上司の指示を無視して捜査を進める、、、


「ポール」の食べたチョコレートの箱と蓋の組み合わせ(色がピンクとグリーン)が違っていたことから、残されたチョコレートに疑いを持ち、破片に有毒物質が含まれていたことを突き止め… そして、有毒物質は「ポール」の友人「ザビア・サン・タラール」に処方された薬物であることが判明する。


しかし、「ザビア」は犯行を否定… 「ポワロ」「ビルジニー」の発案により容疑者宅に忍び込む等して、徐々に真相に近付いていく、、、


「ポール」の母親が目薬を処方されていた(=目が悪かった)というのがポイントでした… そして、事故と思われていた「ポール」の妻「マリアンヌ」の死が殺人だったことも、同時に暴かれる展開でした。

「ポワロ」は真相を知ることになりますが、犯行の動機を知り、犯人の余命が短いことや関係者の名誉を守るために封印… 20年が経ち、充分に月日を経たことを理由にその封印を解いたという展開になっています、、、

当時、事件を自分の手柄とすることなく敢えて封印したところに共感できる作品でした… 「ポワロ」が真相を犯人を見逃すなんて珍しいですね。


ベルギー警察に所属する警察官「ポワロ」は、小柄ですっきりとした体型で、今よりは多少頭髪が豊かで、精悍な感じですね、、、


そして、彼が常に身に付けている襟のブローチの秘密が明らかになります… 「ポワロ」の淡い恋心が描かれた物語でしたね。






-----staff/cast-------------
原作:アガサ・クリスティ
製作:ブライアン・イーストマン
監督:ケン・グリーブ
脚本:ダグラス・ワトキンソン
出演:
 デヴィッド・スーシェ(エルキュール・ポアロ)
 フィリップ・ジャクソン(ジャップ主任警部)
 ジェームズ・クームズ(ポール・デルラール ベルギーの大臣)
 ロザリー・クラッチリー(デルラール夫人 ポールの母)
 アンナ・チャンセラー(ビルジニー・メスナール ポールの妻マリアンヌの従妹)
 デビッド・デ・キイザー(ガストン・ボージュ デルラール家の友人)
 ジョナサン・ハケット(クロード・シャンタリエ ポワロの友人、警察官)
 ジェフリー・ホワイトヘッド(ザビア・サン・タラール ポールの友人)










コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『松本清張傑作選 暗闇に嗤う... | トップ | 『松本清張傑作選 時刻表を殺... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■映画・ドラマ」カテゴリの最新記事