『剣客商売スペシャル 「道場破り」』 2010年日本

　　"剣客商売スペシャル　「道場破り」"


先日、BSフジで放映していた『剣客商売スペシャル　「道場破り」』を観ました。

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「藤田まこと」、最後の「剣客商売」主演作品が登場！

「秋山小兵衛（藤田まこと）」はなじみの料亭で老中「田沼意次（平幹二朗）」と酒を酌み交わしていた。
その後、ふと薪割りの音に誘われ裏庭に出てみると、貧しい身なりをした「浪人（中村梅雀）」が黙々と仕事をしている。
店の者に聞くと、その男は「鷲巣見平助」といい、1年程前から神社に住み込みで働いており、近所の人々に「先生」と呼ばれて親しまれているという。
「小兵衛」は「平助」の人柄の良さと剣の腕前を察した。

「大治郎（山口馬木也）」と「三冬（寺島しのぶ）夫婦」は、出入りの大工「正吉（本田大輔）」が病に伏せていることを案じていた。
一方、「正吉」の妻「おしの（星野真里）」は、医者の「高月南里（温水洋一）」と薬種問屋主人「小松喜左衛門（渡辺哲）」に法外に高額な薬代を要求されて困っていた。
借金がかさみ、「南里」に体を売ることをほのめかされた「おしの」は医院を飛び出す。
家に戻り、「正吉」の看病をするおしのの姿を「平助」が物陰から見ていた。

翌日、「大治郎」が同じ流派の間宮道場を訪問していたところ、道場破りが現れた。
「平助」である。門人を1人2人と倒した「平助」に、「大治郎」が名乗りを上げ刀を交わすことに…。
五分五分の腕前ながら、「大治郎」の木刀が「平助」の腹をかすめ、「平助」は潔く負けを認めて去って行った。

「平助」が道場破りで稼いだ金を「小兵衛」に差し出し、自分の生き別れた娘に渡してほしいと頼んできた。
その頃、「平助」に面子を潰された大場道場の主「大場治左衛門（西田健）」は激怒し、「平助」の居所を突き止めるよう高弟に命じるが…。
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「藤田まこと」主演の『剣客商売』のスペシャル版…　本作品が放映された12日後に「藤田まこと」が急逝されたので、結果的にシリーズ最終話となった作品です。



「秋山小兵衛」は貧しい身なりだが、人柄がよく剣の腕前が確かな浪人「鷲巣見平助」と知り合う…　「大治郎」が同じ流派の道場を訪問していたところ、「平助」が道場破りとして現れた、、、


門人を一人二人と倒した「平助」に、「大治郎」が名乗りを上げ刀を交わすことに…　五分五分の腕前ながら、「大治郎」の木刀が「平助」の腹をかすめ、「平助」は潔く負けを認めて去って行った。

「平助」は道場破りで稼いだ金を生き別れた娘に渡してほしいと「小兵衛」に頼む…　その頃、面子を潰された大場道場の主「大場治左衛門」は激怒し、「平助」の居所を突き止めるよう高弟に命じる。


「大場治左衛門」の大場道場一門はプライドだけは高いけど、実力はなく、卑怯者ばかりでしたねー　道場破りの報復として「平助」に集団で襲いかかり、剣で勝てないと思うと、銃まで使う始末、、、

「平助」の仇討ちを果たした「大治郎」はお見事！　勝負に向かう前に、迷惑をかけるかもしれないと「三冬」の父「田沼意次」に許しを得て、正々堂々と勝負…　「大治郎」の行動を意気に感じ、自分に火の粉が降りかかるかもしれないのに、それを許した「田沼意次」の判断も良かった、、、


劣勢となり助太刀を頼もうと道場を飛び出した大場道場一門を「小兵衛」が食い止め、「大治郎」の勝ちを信じて、予め道場の看板を外すシーンも良かったなー　そして、大場道場の看板を川に流すシーンも印象的でした。


終盤の展開はカタルシスを感じられて気持ち良かったなー　道場破りの浪人「鷲巣見平助」役を演じた「中村梅雀」の演技も良かったし、珍しく悪役「高月南里」を演じていた「温水洋一」も印象的でしたね。


-----staff/cast-------------
原作：池波正太郎（新潮文庫刊）
脚本：金子成人
企画：能村庸一、武田功
プロデューサー：保原賢一郎、成河広明、佐生哲雄、足立弘平
監督：井上昭
制作：フジテレビ／松竹株式会社
キャスト：
　秋山小兵衛：藤田まこと
　秋山大治郎：山口馬木也
　三冬：寺島しのぶ
　おはる：小林綾子
　四谷の弥七：三浦浩一
　飯田灸太郎：尾上寛之
　不二楼おもと：梶芽衣子
　田沼意次：平幹二朗
　おしの：星野真里
　高月南里：温水洋一
　小松喜左衛門：渡辺哲
　鷲巣見平助：中村梅雀
　大場治左衛門：西田健
　おしの：星野真里
　ナレーター：橋爪功