じゅうのblog

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『作家の秘められた人生』 ギヨーム・ミュッソ(著), 吉田恒雄(翻訳)

2024年10月07日 16時37分06秒 | ■読書
フランスの作家ギヨーム・ミュッソの長篇ミステリ作品『作家の秘められた人生(原題:La vie secrete des ecrivains)』を読みました。
ギヨーム・ミュッソの作品は『パリのアパルトマン』以来なので、約1年振りですね。

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世界的人気作家は、なぜ筆を折ったのか!?
すべての謎が解けたとき、最大の衝撃が待ち受ける!
『ブルックリンの少女』『パリのアパルトマン』の著者が到達したミステリーの新たな地平

世界的人気作家のフォウルズは20年前に断筆を宣言して以来、地中海の島に隠棲して沈黙を守っている。
文学青年のラファエル、新聞記者マティルドは、それぞれの決意を胸に彼との接触を試みていた。
その矢先、浜辺で女性の惨殺死体が見つかり島は封鎖される非常事態に──。
なぜ作家は筆を折ったのか?  過去の秘密が明らかになったとき、衝撃の結末が! フランスで80万部突破の傑作ミステリー。
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2019年(平成31年)に刊行された作品です。

世界的人気作家だったネイサン・フォウルズは人気絶頂の20年前に断筆を宣言し、地中海の閉鎖的なボーモン島に隠棲した……フォウルズに自分の原稿を見てもらおうと、文学青年のラファエル・バタイユはボーモン島の屋敷を訪れるが、銃で脅されて追い返される、、、

その2週間ほど後、新聞記者マティルド・モネーが、フォウルズの愛犬ブロンコを見付けたことをきっかけに、フォウルズと接触するようになる……何かの目的があってマティルドが近付いてきていると疑ったフォウルズは、ラファエルを呼び出し、マティルドのことを探るよう依頼する。

そんな中、ボーモン島の浜辺でワイン仲買商の女性アポリーヌ・シャピュイの惨殺死体が発見され、ボーモン島は封鎖される非常事態に……世界的人気作家はなぜ筆を折ったのか?  過去の秘密が明らかになったとき、衝撃の結末が!?  大ベストセラーのフランス・ミステリー。

フォウルズの過去の秘密……そしてマティルドの過去の秘密が徐々に明らかになるとともに、殺されたアポリーヌとの関係も判明していく、、、

ひとつの謎が解けたら、また新しい謎が提示され、この後、どうなるんだろう? という疑問が常に頭に浮かび、先をどんどん読みたくなり、ページを捲る手が止まりませんでしたね……面白かったです。

二転三転を繰り返した先に待っているのは、全く予想もしないラスト……幕切れも好みでしたねー 愉しめました。
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