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『刑事コロンボ/指輪の爪あと』 1971年アメリカ

2018年11月13日 20時03分00秒 | ■映画・ドラマ
   "COLUMBO: Death Lends a Hand "


先日、BS-TBSで放映していた『刑事コロンボ/指輪の爪あと』を観ました。

-----story-------------
財界の大物の依頼で、彼の妻の浮気調査を行う私立探偵「ブリマー(R・カルプ)」
浮気の事実は無しという嘘の報告を提出した探偵は、夫人を脅迫し、州知事選挙戦の動向を手に入れようとする。
だが夫人は全てを明らかにすると言い、逆上した探偵は誤って夫人を殺してしまう……。
夫人の顔に残された指輪の傷痕とコンタクト・レンズを手掛かりに、「コロンボ」は探偵にワナをかける。
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刑事「コロンボ」シリーズの第1シーズンの第4話にあたる作品、、、


成功を収めた探偵社の社長「ブリマー」のキャラクターが印象的… 成功者が調子に乗りすぎて足を踏み外して一気に転落するというシナリオも、「コロンボ」作品らしくてイイですね。

探偵会社の社長「ブリマー」は、3大新聞のボスである「アーサー・ケニカット」から、彼の妻「レノア」の浮気調査を依頼されていた… しかし「ブリマー」は、実際には浮気があったにもかかわらずそのことは報告せず、事実を報告しなかったことの見返りに、「レノア」に対し「アーサー・ケニカット」に関係する情報(さしあたり次の選挙で誰に投票するか)を提供するように「レノア」に要求する、、、


しかし、「レノア」はこれを拒否し、過去に浮気があったことを自ら夫に告げて、「ブリマー」から取り引きの話があったことも夫に話すという… 「ブリマー」は逆上して、「レノア」を左手の逆手で平手打ちを喰らわすが、その衝撃で「レノア」は倒れ死亡してしまう。

その後のシーン… 「ブリマー」の顔をアップにしたまま、「ブリマー」の行動をサングラスに映し出すという演出は、なかなか凝っていて印象的でしたね。


捜査を始めた「コロンボ」は死体の頬に残っていた傷は、左利きの人物が逆手に殴ったものと推理しており、「ブリマー」が左利きで、左手にダイヤモンドの大きな指輪をしていたことから、「ブリマー」に疑いをもつ、、、


決定的な証拠がみつからない中、「コロンボ」は被害者が眼鏡をかけている写真を見て、


事件当日はコンタクトレンズをしていたことを探り出し、被害者のコンタクトレンズが片方だけ外れていた… という芝居をうち、さらに死体を運ぶのに使われたと思われる「ブリマー」の愛車を故障さえて修理工場に送らせ、「ブリマー」を誘き出そうとする。

まんまと罠にかかった「ブリマー」は、証拠隠滅のため修理工場に忍び込み、愛車の中でコンタクトレンズを探しだそうとしたところ… 「コロンボ」等の待ち構えていた警察に取り押さえられる、、、

物的証拠がないなか、「コロンボ」は犯人の行動を、事件解決のための決定的な証拠にしたんですよね… 「コロンボ」の方が一枚も二枚も上手でしたね。

計画殺人ではないという点で、「コロンボ」シリーズとしては珍しい展開でしたが、これはこれで面白かったです、、、

やっぱり、初期の作品の方がクオリティが高い感じがしますね… 愉しめました。

-----staff/cast-------------
監督:バーナード・L・コワルスキー
脚本:リチャード・レヴィンソン
   ウィリアム・リンク
撮影:ラッセル・L・メティ
音楽:ギル・メレ
出演:
 ピーター・フォーク(コロンボ警部)
 ロバート・カルプ(ブリマー)
 レイ・ミランド(アーサー・ケニカット)
 パット・クローリー(ケニカット夫人)
 ブレット・ハルゼー(ケン・アーチャー)
 エリック・ジェイムズ(デニング探偵)
 リュー・ドレスラー(リオ夫人)
 バーバラ・コルビー(ブリマーの秘書)
 ドン・キーファー(検死官)
 レン・ウェイランド(課長)










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