goo blog サービス終了のお知らせ 

柔道整復師国家試験対策校 ジャパン国試合格

「ジャパン国試合格」による講習会や模擬試験の案内等

今日の問題⑤

2014-08-26 10:02:16 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

本日も先週と同様、平成26年度「第1回ジャパン模試」の必修問題から
解剖学・生理学・柔道整復学理論をそれぞれ1問ずつ出題致します。



【解剖・問題1】足関節屈曲の作用を持つのはどれか。
1. 長腓骨筋
2. 前脛骨筋
3. 長母指伸筋
4. 膝窩筋


【生理・問題2】ニューロンについて正しいのはどれか。
1. 活動電位はシナプスを伝導する。
2. 閾値を超えた刺激を受けると活動電位が生じる。
3. 軸索が太いほど活動電位の速度は遅くなる。
4. 活動電位は末端にいくほど減少していく。


【柔理・問題3】骨折の固有症状はどれか。
1. 皮下出血斑
2. 軋轢音
3. 機能障害
4. 自発痛



【問題1 解答】 1
【解説】
長腓骨筋は腓骨頭、腓骨体上部外側面より起始し、外果の後面を通り第1・2中足骨、内側楔状骨足底側に停止する。足関節の底背屈運動軸よりも後方を走行するため、屈曲(底屈)に作用する。


【問題2 解答】 2
【解説】
1.軸索を伝導する。シナプスでは伝達。
2.活動電位:インパルスやスパイクともいう。
3.太いほど活動電位の速度は速くなる。
4.不減衰伝導で一定。


【問題3 解答】 2
【解説】
1.3.4.一般外傷症状である。一般外傷症状だけでは、骨折として判断できない。



柔道整復師国家試験対策校 ジャパン国試合格
 http://jkokushi.jp/

今日の問題④

2014-08-19 10:01:05 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

本日は、平成26年度「第1回ジャパン模試」の必修問題から
解剖学・生理学・柔道整復学理論をそれぞれ1問ずつ出題致します。



【解剖・問題1】上腕骨に存在するのはどれか。
1. 滑車切痕
2. 鈎突窩
3. 肩 峰
4. 茎状突起


【生理・問題2】物質の移動で正しいのはどれか。
1. 分子運動による拡散がある。
2. 分子運動は温度が高いほど遅くなる。
3. 半透膜を介した拡散をろ過という。
4. 細胞外液が高張のとき、細胞は膨張する。


【柔理・問題3】腋窩神経障害の症状はどれか。
1. 肩関節外転障害
2. 肘関節屈曲障害
3. 肘関節伸展障害
4. 前腕外側の皮膚感覚障害



【問題1 解答】 2
【解説】
鈎突窩は上腕骨遠位端に存在し、肘関節屈曲の際、尺骨鈎状突起が収まる。滑車切痕は尺骨、肩峰は肩甲骨、茎状突起は橈骨、尺骨、側頭骨にそれぞれ存在する。


【問題2 解答】 1
【解説】
2.温度が高いほど速くなる。
3.浸透:半透膜を介した拡散
4.細胞外液が高張のとき、細胞は脱水して縮小する。低張液では細胞は吸水し膨張する。


【問題3 解答】 1
【解説】
1.腋窩神経がクアドリラテラルスペースを通過する際、絞扼などにより麻痺が起こる。肩関節外転障害の他、肩外側部の感覚障害も起こりうる。
2.主に上腕二頭筋、上腕筋によって肘関節屈曲運動する。この2筋は筋皮神経支配である。他、肘関節屈曲に関わる筋に腕撓骨筋(橈骨神経支配)、円回内筋(正中神経支配)などがある。
3.主に上腕三頭筋によって肘関節伸展運動する。この筋は橈骨神経支配である。他、肘関節伸展に関わる筋に肘筋(橈骨神経支配)などがある。
4.前腕外側の皮膚感覚は外側前腕皮神経、すなわち筋皮神経の皮枝である。



柔道整復師国家試験対策校 ジャパン国試合格
 http://jkokushi.jp/

今日の問題③

2014-08-12 10:00:33 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

本日は、先月実施致しました平成26年度「第1回ジャパン模試」の
柔道整復学理論から基本的な問題を3問、掲載致します。

受験された方も、復習としてぜひ解いてみてくださいね。


【問題1】誤っているのはどれか。
1. 疲労骨折は肋骨などに発生する。
2. 疲労骨折では直後より骨膜反応が強くみられる。
3. 病的骨折はわずかな外力により発生する。
4. 大理石病は病的骨折の誘因となる。


【問題2】脱臼の分類と特徴で正しい組合せはどれか。
1. 外傷性脱臼 ――― 高齢者に多い。
2. 習慣性脱臼 ――― 外傷性脱臼に続発する。
3. 先天性脱臼 ――― 股関節に多い。
4. 拡張性脱臼 ――― 関節リウマチが原因である。


【問題3】ドロップアームサインが陽性になる可能性がある疾患はどれか。2つ選べ。
1. 腱板断裂
2. SLAP損傷
3. 肩峰下インピンジメント症候群
4. ベネット(Bennett)損傷



【問題1 解答】 2
【解説】
疲労骨折の場合、受傷直後はX線所見で骨膜反応を確認することはできないが、数週間後には反応がみられるようになる。


【問題2 解答】 3
【解説】
1.外傷性脱臼は一般的に青壮年に多い。
2.習慣性脱臼とは明らかな外力がなく先天的な素因によって発生する脱臼で、外傷性脱臼に続発するのは反復性脱臼である。また自家筋力で自由意思での脱臼を起こし復せるのは、随意性脱臼である。
3.先天性脱臼は発育欠陥など先天性要因による脱臼で、股関節(先天性股関節脱臼)に多い。
4.拡張性脱臼は病的脱臼で、急性化膿性股関節炎などで関節の炎症により滲出物が貯留し脱臼する。


【問題3 解答】 1,3
【解説】
ドロップアームサイン(p.432)は、腱板断裂の鑑別に用いる検査法である。新鮮な腱板断裂に認められる。この検査法は肩峰下滑液包炎(インピンジメント)、麻痺性の肩関節でも出現する。



先週より毎週火曜日に2~3問ずつ出題しておりますので
受験生のみなさん、ぜひチェックしてみてください!!

ブログを遡っていただれば、昨年度のものもご覧になれます。


柔道整復師国家試験対策校 ジャパン国試合格
 http://jkokushi.jp/

今日の問題②

2014-08-05 10:05:03 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

本日は、先日実施致しました平成26年度「第1回ジャパン模試」の
生理学から基本的な問題を2問、掲載致します。


【問題1】細胞内小器官の働きで誤っている組合せはどれか。
1. リボソーム ―――――― アミノ酸生成
2. リソソーム ―――――― 加水分解酵素を含有
3. ペルオキシソーム ――― 活性酸素の除去
4. ミトコンドリア ―――― 細胞内好気呼吸


【問題2】エクソサイトーシスで正しいのはどれか。
1. ペプチドホルモンや消化酵素の生成
2. 蛋白質などの細胞内への取り込み
3. 能動輸送のひとつ
4. 加水分解酵素による細胞内消化



【問題1 解答】 1
【解説】
リボソーム:RNAの情報により、アミノ酸とアミノ酸をペプチド結合(脱水縮合)してタンパク質をつくる。


【問題2 解答】 3
【解説】
エクソサイトーシス:ペプチドホルモンや消化酵素また細胞内老廃物を開口分泌すること。
2.エンドサイトーシス:細胞膜による飲作用・食作用のことで、ATPが必要な能動輸送のひとつ。
3.エクソサイトーシス:小胞と細胞膜との融合過程がある開口分泌のことで、ATPが必要である。
4.細胞内小器官リソソームの機能



先週より毎週火曜日に2~3問ずつ出題しておりますので
受験生のみなさん、ぜひチェックしてみてください!!

ブログを遡っていただければ、昨年度のものもご覧いただけます。


柔道整復師国家試験対策校 ジャパン国試合格
 http://jkokushi.jp/

今日の問題

2014-07-29 10:00:45 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

昨年度、こちらのブログにて当校の模擬試験等から毎週2~3問ずつ
問題を掲載しておりましたが、今年度も再開していこうと思います。


ということでまず本日は、先日実施致しました
平成26年度「第1回ジャパン模試」の解剖学から
基本的な問題を2問、掲載致します。


【問題1】
解剖学的立位肢位において前頭面(前額面)上で行える運動はどれか。
1. 頚部の屈曲
2. 肩関節の外旋
3. 前腕の回内
4. 手関節の尺屈


【問題2】
中胚葉から分化する器官はどれか。
1. 脊 髄
2. 表 皮
3. 膀 胱
4. 軟 骨



【問題1 解答】 4
【解説】
前頭面(前額面)とは身体を前後に二分する垂直面であり、解剖学的立位肢位において前頭面上で行える運動は体幹の側屈や四肢の内外転運動である。手関節の橈屈は外転、および尺屈は内転に相当する。


【問題2 解答】 4
【解説】
中胚葉から分化する器官は骨格系、筋系、循環器系、泌尿器系、生殖器系である。
外胚葉由来の器官は神経系(頭文字ニューロンのN)、表皮(頭文字H)、感覚器(頭文字K)で「NHK」と覚える。
教科書p.16では皮膚との表記があるが、皮膚には表皮、真皮、皮下組織があり、真皮、皮下組織は結合組織なので中胚葉由来である事に注意が必要である。
内胚葉由来の器官は消化器系、呼吸器系、尿路(膀胱、尿道)であり、「消呼は尿道内(証拠は尿道内にある)」と覚えるのも良い。尿管と腎臓は泌尿器系に属し、中胚葉由来である事にも注意する。



このように、本日より毎週火曜日に2~3問ずつ出題していきますので
受験生のみなさん、ぜひチェックしてください!!

ブログを遡ると、昨年度分もご覧いただけます。


柔道整復師国家試験対策校 ジャパン国試合格
 http://jkokushi.jp/

今日の問題

2014-02-10 10:06:45 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

先週末は すごい雪でしたね。

受験生のみなさん、怪我等されていないでしょうか。

昨日、仙台会場で「第3回ジャパン模試」を
受験された方はお疲れ様でした。



さて、本日は「第2回ジャパン模試」から
柔道整復学理論の必修問題を全14問掲載致します。


問題 外力の働き方によって3型に分類される骨折はどれか。
1. 屈曲骨折
2. 圧迫骨折
3. 捻転骨折
4. 破裂骨折

【解答】 1 【柔理】p.29~30
屈曲骨折は、1~3型に分類され、1型では「骨片骨折」、2型では「斜骨折」となる。圧迫骨折は、骨の種類や力の加わった方向により様々な形態をなす。捻転骨折は、螺旋状骨折となる。破裂骨折は、椎骨・頭蓋骨で起こり、強力な外力を受け破裂粉砕する。


問題 正しいのはどれか。
1. 高齢者の骨折の固定は強固なほどよい。
2. 骨折の固定による関節拘縮は、成人より幼児のほうが早期に回復する。
3. 小児骨折の場合、自家矯正が期待されるものは観血療法の適応となる。
4. 高齢者の骨折の処置として、長期安静臥床が望ましい。

【解答】 2 【柔理】p.41
高齢者の骨折固定は、強固に長期間行うことで機能障害を起こし易く、軽く短期間だと変形を呈する。よって、患者およびその家族には全身症状、日常の活動量、および認知の程度を考慮して治療方針を提案する必要がある。また、長期臥床させることで合併症を起こしたり、寝たきり状態に移行したりする危険もあるため、早期離床するように治療を行う必要がある。
小児骨折の場合は、自家矯正の期待できるものは、極力、余計な処置をおこなわないようにする。


問題 骨折および脱臼の整復法について正しいのはどれか。
1. 脱臼の整復は解剖学的整復を必要とする。
2. 整復操作に牽引操作は必要としない。
3. 整復操作は受傷後12時間以上経過してから行うとよい。
4. 骨折の整復は遠位骨片に近位骨片を適合させる操作が一般的である。

【解答】 1 【柔理】p.94
脱臼の整復は骨折の整復と異なり、正確な整復を必要とし、わずかな転位も許容できない。整復を行う場合は、基本的にどんな時でも牽引力を必要とするため、牽引操作は必須となる。骨折・脱臼とも時間が経過することで整復が困難となる。骨折の整復法は近位骨片に遠位骨片を適合させる操作が一般的である。ただし、肘頭骨折のように例外もある。


問題 顎関節脱臼について、誤っているのはどれか。
1. 男子より女子に多い。
2. 前方脱臼が最も多い。
3. 投石帯にて固定を行う。
4. ヒポクラテス法は口外法である。

【解答】 4 【柔理】p.134~138
ヒポクラテス法は、口内法である。女子は男子より関節窩が浅いため脱臼しやすい。前方脱臼が最も多く、そのうち片側脱臼より両側脱臼が多い。投石帯の他に単頭帯、複頭帯を使用することもある。


問題 鎖骨骨折について正しいのはどれか。
1. 直達外力による発生頻度が高い。
2. 直達外力では、中外1/3部で骨折が発生しやすい。
3. 不全骨折の場合は、上方凸の変形をとることが多い。
4. 整復位の固定保持は容易である。

【解答】 3 【柔理】p.183~185
鎖骨骨折は、介達外力による発生頻度が高い。中外1/3部での定型的転位をとる骨折は、介達外力により発生する。また、鎖骨骨折自体は、外1/3部に発生することが多い。鎖骨骨折の固定は、骨折断面の面積が狭いことや、骨折部にせん断力が加わりやすいため困難となる。


問題 上腕骨外科頸骨折について正しいのはどれか。
1. 成人に多い骨折である。
2. 伸展型骨折と屈曲型骨折に分けられる。
3. 絆創膏固定が効果的である。
4. 上腕骨骨折の分類上では、結節下骨折に属する。

【解答】 4 【柔理】p.195~199
上腕骨骨折の分類は、結節上骨折には骨頭骨折と解剖頸骨骨折が属し、結節下骨折には、外科頸を含め、大結節および小結節の単独骨折と結節部貫通骨折が属する。
外科頸の骨折は、高齢者に多く、外転型、内転型に分けられる。伸展型および屈曲型骨折は、上腕骨顆上骨折や橈骨遠位端部骨折等の分類で用いられる。一般的に絆創膏では固定力が弱いため、絆創膏のみで固定を行うことはない。


問題 上腕骨顆上骨折について正しいのはどれか。
1. 屈曲型骨折の発生頻度が高い。
2. 伸展型骨折は手を突いた際に発生することが多い。
3. 伸展型骨折の骨折線は後方から前上方に走行する。
4. 屈曲型骨折は肘内障と症状が一致する。

【解答】 2 【柔理】p.205~208
伸展型骨折の発生頻度が高く、骨折線は前方から後上方に走行する。また、伸展型骨折が肘関節後方脱臼の外観と類似するが、肘内障は、橈骨輪状靱帯の脱臼のため、骨折の特異症状などはみられない。
屈曲型骨折は、肘を突いた際に発生し、骨折線は後方から前上方に走る。


問題 橈骨遠位端部伸展型骨折について正しいのはどれか。
1. 尺骨骨折を合併することがある。
2. 背側バートン骨折のことである。
3. 高齢者のみに発生する骨折である。
4. 手関節を掌屈し、手背を突いた際に発生する。

【解答】 1 【柔理】p.231~235
橈骨遠位端部伸展型骨折は、コーレス骨折のことであり、手掌をついて手関節の背屈が強制され、さらに回外の力が加わりされて発生しやすい。幼児から高齢者まで幅広い年齢層に発生する。
背側バートン骨折は、橈骨遠位端部(辺縁部)が骨折して関節面に骨折線がおよび、骨片が背側に転位した状態となる。


問題 舟状骨骨折について誤っているのはどれか。
1. 結節部での骨折が最も多い。
2. 介達外力により発生しやすい。
3. スナッフボックスの部分に腫脹および疼痛を認める。
4. 手根骨骨折中、最も発生頻度が高い。

【解答】 1 【柔理】p.240~241
舟状骨骨折の分類として、「結節部骨折」、「遠位1/3部の骨折」「中央1/3部(腰部)の骨折」「近位1/3部の骨折」の4つに分けられ、中央1/3部の骨折が最も発生頻度が高い。また、中央1/3部(腰部)の骨折、近位1/3部の骨折では、栄養血管が遮断されやすいため、近位骨片が壊死に陥る可能性が高い。

問題 外傷性の肩関節脱臼について最も多いのはどれか。
1. 鎖骨下脱臼
2. 肩峰下脱臼
3. 烏口下脱臼
4. 腋窩脱臼

【解答】 3 【柔理】p.264~269
肩関節脱臼は、大部分が前方脱臼となり、そのうち、烏口下脱臼が最も多く、次いで鎖骨下脱臼となる。その他の後方脱臼に属する肩峰下脱臼、下方脱臼に属する腋窩脱臼は稀にしかみられない。


問題 上腕二頭筋長頭腱損傷の検査法はどれか。
1. スピードテスト
2. ペインフルアークサイン
3. エデンテスト
4. チェアーテスト

【解答】 1 【柔理】p.432~434
上腕二頭筋長頭腱損傷の検査法として、スピードテストとヤーガソンテストがある。ペインフルアークサインは、腱板断裂の鑑別に、エデンテストは胸郭出口症候群の肋鎖症候群と頸肋症候群の鑑別に、チェアーテストは、上腕骨外側上顆部の損傷を鑑別するために用いられる。


問題 大腿骨頸部骨折について正しいのはどれか。
1. 下肢は一般的に内旋位をとる。
2. 立位姿勢の保持や歩行に影響はない。
3. 幼少児に多く発生する。
4. 骨癒合には12週を必要とする。

【解答】 4 【柔理】p.42,322~326
グルトの骨癒合日数表によると、12週が必要となる。
頸部骨折により下肢は外旋位をとり、立位は不能となる。歩行にも障害がでるが骨折の状態によっては歩行可能なものもある。高齢者に多く発生する骨折である。


問題 膝蓋骨脱臼について正しいのはどれか。
1. 軋轢音を触知できる。
2. 直達外力により発生しやすい。
3. 内側広筋のトレーニングは再発予防に効果的である。
4. 徒手整復は困難である。

【解答】 3 【柔理】p.375~376
内側広筋、大腿直筋のトレーニングを行うことが、膝蓋骨の位置の安定化を向上させるため、再発予防に効果的である。膝蓋骨の脱臼は、容易に自然整復されるため、整復も容易である。
膝蓋骨骨折の場合は、直達外力によっても発生しやすいが、膝蓋骨脱臼の場合は、ほとんどが介達外力によるものが多い。また、軋轢音を触知できるのは膝蓋骨骨折となる。


問題 ラックマンテストが陽性となる損傷はどれか。
1. 前十字靱帯損傷
2. 後十字靱帯損傷
3. 内側側副靱帯損傷
4. 外側側副靱帯損傷

【解答】 1 【柔理】p.436~438
Drawer sign であれば、前十字靱帯および後十字靱帯の損傷を鑑別できるが、ラックマンテストは、前十字靱帯の損傷のみ鑑別可能となる。側副靱帯の損傷の鑑別は、側方動揺性テスト、アプレーテストにより鑑別できる。



明日は東京と名古屋で模試を実施致します。

各会場で受験される方は、本番同様しっかりと
準備をしていらしてくださいね。

 http://jkokushi.jp/

今日も問題

2014-02-06 14:10:02 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

ソチオリンピック、開会式は明日ですが 大会1日目ですね。

受験生のみなさんは、本番が迫っていますので
ニュース速報等でチェックしてください。



さて、本日は「第1回ジャパン模試」から一般臨床医学の基本問題を掲載致します。

教科書の参考ページ数は、最新版のものと、()内に旧版のものを記載してあります。


問題 特有な体位・姿勢とそれが見られる代表的疾患との組合せで正しいのはどれか。
1. 前かがみ姿勢 ―――― くる病 
2. マン・ウェルニッケ(Mannn Wernicke)姿勢 ―― 脳血管障害
3. 後弓反張 ――― 坐骨神経症候群
4. エビ姿勢 ――― うっ血性心不全

【解答】 2 【臨床】p.9~11(10~11)
1.パーキンソン病で見られる姿勢 
3.髄膜炎、破傷風で見られる姿勢 
4.胆石症、尿管結石症など激痛(腹痛)のある時にのみ見られる姿勢


問題 70歳の男性。突然転倒し意識障害が現れた。大声で呼びかけると覚醒するが、呼びかけをやめると眠り込んでしまう。意識障害の状態の評価は、3-3-9度方式でどれに該当するか。
1. Ⅰ- 3
2. Ⅱ- 10 
3. Ⅱ- 20 
4. Ⅲ- 300

【解答】 3 【臨床】p.82(81,221~222)
刺激に応じて一時的に覚醒する状態は2桁の点数で表現する。普通の呼びかけで覚醒する時は10、大声で呼びかけたり、強く揺するなどで開眼する時は20、痛み刺激を加えつつ呼びかけを続けるとかろうじて開眼する状態は30で表現する。


問題 皮膚の状態の変化と代表的な疾患との組合せで正しいのはどれか。
1. 水疱疹 ――― じん麻疹 
2. 浮 腫 ――― 肝硬変 
3. くも状血管腫 ――― 全身性エリテマトーデス
4. 結 節 ――― 貧 血

【解答】 2 【臨床】p.18~20(19~20)
肝硬変が原因で低アルブミン血症となり血漿膠質浸透圧が低下し全身性の浮腫がみられる。
1.帯状疱疹、単純性疱疹でみられる。じん麻疹は真皮上層に浮腫があり、皮膚が限局性に、境界が鮮明に隆起した状態。
3.肝硬変の代償期にみられる。
4.感染性心内膜炎ではオスラー(Osler)結節が、変形性関節症ではへバーデン(Heberden)結節がみられる。


問題 正しい組合せはどれか。
1. 甲状腺腫大 ――― バセドウ病 
2. 翼状頸 ――― マルファン症候群 
3. 樽状胸 ――― ターナー(Turner)症候群 
4. 漏斗胸 ――― 肺気腫

【解答】 1 【臨床】p.25(25~26)
バセドウ病では甲状腺がびまん性に腫れる。
2.翼状頸はターナー症候群の特有な症状である。
3.樽状胸はCOPD患者、長期の気管支喘息患者でみられる。
4.漏斗胸はマルファン症候群でみられる。


問題 胃潰瘍の時認められる圧痛点はどれか。
1. ボアス点
2. マックバーネー(McBurner)圧痛点 
3. ランツ(Lanz)点
4. ムンロー(Munro)点

【解答】 1 【臨床】p.43(43)
ボアス点は第10~12胸椎棘突起の側方3㎝以内で、主に左側に証明される。
2.3.4.いずれも虫垂炎の時の圧痛点


問題 片麻痺などの神経系の異常によって関節の運動が制限される場合を何というか。
1. 強 直 
2. 硬 直(硬着) 
3. 拘 縮 
4. 強 剛(硬剛)

【解答】 4 【臨床】p.49(49)
1.骨および軟骨の関節体に病変があって関節の運動制限が生じるもの。
2.強直と拘縮を区別することが難しい時の表現。
3.関節体を取り巻く関節包、靭帯、皮膚、筋肉、腱などに原因がある場合。


問題 血圧について正しいのはどれか。
1. 臓器に何らかの異常があって高血圧になるものを本態性高血圧という。
2. 触診法で測定される血圧は、聴診法よりも高く測定される。また、最低血圧の測定はできない。
3. 最高血圧が男性で110mmHg、女性で100mmHgに達しない時、一般に低血圧という。
4. 成人の血圧値、140/90mmHg以上は高血圧である。

【解答】 4 【臨床】p.55~57(55~57)
1.本態性高血圧は高血圧の原因を明らかにできないものをいう。
2.触診法は聴診法より低く測定される。
3.最高血圧が男性で100mmHg、女性で90mmHgに達しない時、低血圧という。
4.日本高血圧学会(JSH)の高血圧治療ガイドライン2000によると成人の正常血圧範囲は140/90 mmHg未満で、140/90 mmHg以上を高血圧としている。


問題 かぜ症候群の原因としてもっとも頻度の高いのはどれか。
1. 細 菌 
2. 真 菌 
3. アレルギー 
4. ウイルス

【解答】 4 【臨床】p.103~104(101)
かぜ症候群の原因はウイルス感染がほとんどである。ウイルスの種類としてはライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなどである。細菌感染としてはマイコプラズマ、クラミジアである。


問題 気管支喘息について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 繰り返し起こる咳、喘鳴、呼吸困難をきたす閉鎖性肺疾患である。
2. 発作時に激しい呼吸困難を訴え吸気は短く、呼気が著明に延長する。
3. 発作は昼間に出現しやすい。
4. 喘息発作の好発時期は冬がもっとも多い。

【解答】 1.2 【臨床】p.108~110(105~106)
3.発作は夜間や早朝に出現し易い。
4.喘息発作の好発時期は秋がもっとも多い。また、季節の変わり目に多くなる。


問題 40歳の女性。「1ヶ月前から息切れ、動悸、めまい、たちくらみ、易疲労感がある」との訴えで来院した。子宮筋腫があり、月経量が多い。顔面やや蒼白である。次の疾患のどれを疑うか。
1. 悪性貧血 
2. 溶血性貧血 
3. 多発性骨髄腫 
4. 鉄欠乏性貧血

【解答】 4 【臨床】p.189~190(188)
子宮筋腫による月経血の増大が原因の貧血と考えられ、臨床症状からも鉄欠乏性貧血が疑われる。
1.ビタミンB12の欠乏が原因。一般的貧血症状の他に、舌炎、消化器異常症状がみられる。
2.赤血球破壊が亢進する病態で黄疸がみられる。
3.形質細胞の腫瘍性増殖性疾患で、貧血症状の他に、高Ca血症、血中にM蛋白を認めるなどの特異的症状がみられる。


問題 関節リウマチによる手の変形はどれか。2つ選べ。
1. 猿 手 
2. 鷲 手 
3. スワンネック変形 
4. ボタン穴変形

【解答】 3.4 【臨床】p.30~32(30~31)
関節リウマチの患者では、手指の関節が慢性的に炎症性変化を起こし、特有な形態をしばしば示す。
1.脊髄性進行性筋萎縮症、筋萎縮性側索硬化症、末梢性正中神経麻痺などでみられる手の変形である。
2.筋萎縮性疾患、末梢性尺骨神経麻痺などでみられる。


問題 ネフローゼ症候群の診断の必須条件はどれか。2つ選べ。
1. 蛋白尿 
2. 低蛋白血症 
3. 高脂血症 
4. 浮 腫

【解答】 1.2 【臨床】p.206~207(212)
成人ネフローゼ症候群の診断基準によると1.2.は本症候群診断の必須条件である。3.4.は必須条件ではない。


問題 60歳の男性。昼食摂取後、臍周囲の腹痛を訴え、嘔気があり、嘔吐1回(吐物は緑色調、やや悪臭あり)、口渇も訴えている。一昨日から排便、排ガスがない。バイタルサインは異常がない。どの疾患を疑うか。
1. 胃潰瘍
2. 大腸憩室炎
3. 腸閉塞(イレウス)
4. 虫垂炎

【解答】 3 【臨床】p.147(141)
腹部膨満、腹部立位単純X線写真で鏡面像がみられると診断は確定する。


問題 自然気胸について正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 突然の胸痛と呼吸困難がみられる。
2. 肺胞呼吸音の増強
3. 声音増強
4. 罹患側胸部運動の減少

【解答】 1.4 【臨床】p.119~120(112~113)
2.呼吸音は減弱・消失する。
3.声音減弱がみられる。


問題 異常に深く大きくかつ数も増加した呼吸が持続する異常呼吸で、尿毒症、糖尿病性昏睡時にみられるのはどれか。
1. 過換気呼吸
2. チェーン・ストークス(Cheyne-Stokes)呼吸
3. クスマウル(Kussmaul)呼吸
4. ビオー(Biot)呼吸

【解答】 3 【臨床】p.59(59)
1.2.4.は該当しない。


このところ寒い日が続いておりますので、
体調管理に防寒対策をしっかりと心がけてください。

今日は6問

2014-01-28 10:06:16 | 今週の問題
おはようございます。

問題の掲載が1日遅れてしまったため、
本日は6問出題致します!!

「第1回ジャパン模試」から、生理学の一般問題です。


問題 恒常性がみられないのはどれか。
1. Ca2+濃度
2. 体液の浸透圧
3. 体 温
4. 尿のpH

【解答】4 【生理】p.23,136
ヒトの体液は7.40±0.05の恒常性にある。酸性に傾くと尿中にH+を排泄し、アルカリ性ではH+のかわりにK+を排泄し、体液のpHを維持する。→尿のpHは変動することになる。


問題 心筋細胞について正しいのはどれか。
1. 多核細胞である。
2. タイト結合により連絡する。
3. 横紋構造を示す。
4. 正常時の収縮は強縮である。

【解答】3 【生理】p.38,282
1.単核細胞
2.ギャップ結合により連絡
 タイト結合:血液脳関門・血液精巣関門など
3.骨格筋と心筋
4.単収縮


問題 腎臓について正しいのはどれか。
1. 生体に不要な物質が糸球体で濃縮されてろ過される。
2. 近位尿細管では水分の多くが能動輸送により再吸収される。
3. 窒素化合物のタンパク質は尿素となって尿中へ排泄され、アンモニアのまま尿中へ排泄されることはない。
4. 腎臓には内分泌機能がある。

【解答】4 【生理】p.125
1.糸球体で血漿がろ過されて原尿となる。この原尿は尿細管を通るときに必要なものが再吸収されて尿となる。
2.受動輸送
3.一部アンモニアのまま尿中への排泄もある。
4.レニンとエリスロポエチンの分泌がある。


問題 伸張反射の反射弓に含まれていないのはどれか。
1. Ⅰa群神経線維
2. 腱紡錘
3. 脊 髄
4. Aα運動神経線維

【解答】2 【生理】p.239
筋紡錘→Ⅰa群求心性神経線維→脊髄(単シナプス)→Aα遠心性神経線維→骨格筋の伸張


問題 感覚器とその機能との組合せで正しいのはどれか。
1. コルチ器 ―――― 聴 覚
2. 頸動脈体 ―――― 動脈血圧
3. マイスネル小体 ― 痛 覚
4. 有郭乳頭 ―――― 加速度

【解答】1 【生理】p.285,300
2.頸動脈体・大動脈体:酸素分圧
 頸動脈洞・大動脈弓:動脈血圧
3.マイスネル小体:触圧覚
 自由神経終末:痛覚
4.有郭乳頭(味蕾):味覚
 前庭器官(半規管・耳石器):加速度・平衡感覚
 <半規管―膨大部陵、耳石器―卵形嚢・球形嚢>


問題 排卵期、分泌が急増するホルンモンはどれか。
1. ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン
2. プロラクチン
3. 黄体形成ホルモン
4. プロジェステロン

【解答】3 【生理】p.178
1.ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン:妊娠第7~8週
2.プロラクチン:乳汁産生ホルモン
3.排卵期、黄体形成ホルモンと卵巣刺激ホルモンの分泌が急増する。
4.プロジェステロン(黄体ホルモン)黄体期


問題の難易度をA・B・Cの3段階に分けたうち
今回はすべて基本Aの問題でしたが、いかがでしたでしょうか?

本日は石川に代わり、佐藤がお届け致しました。

今日の2問

2014-01-20 11:15:15 | 今週の問題

おはようございます。石川です。
今日の問題は、生理学から2問出題致します。
試験まであと40日となりました。
一日一日を大事に、集中して取り組んでいきましょう。


【問題】
1)活動電位の脱分極時、細胞膜の透過性が一時的に上昇するイオンはどれか。
1. カリウムイオン
2. ナトリウムイオン
3. カルシウムイオン
4. マグネシウムイオン

2)筋節の収縮時と弛緩時において、長さが一定なのはどれか。
1. H帯
2. I帯
3. A帯
4. 毛帯



【解答】
1)【解答】 2 【生理】p.206
脱分極:ナトリウムイオンの流入
再分極:カリウムイオンの流出

2)【解答】 3 【生理】p.269
A帯:ミオシンフィラメント
筋収縮時、筋節の太いミオシンフィラメントと細いアクチンフィラメントが相互にスライドする。
1.2.短縮する。
〈覚え方〉
暗いあたいは明るいアクちゃんに会いたい
ミオシン:暗い(太い)A帯、アクチン:明るい(細い)I帯


今、インフルエンザが流行しているそうです。
受験生の皆様、体調管理には気を付けてくださいね。


スタッフ一同皆様の国家試験合格へ、応援していきます。


 http://jkokushi.jp/

今日の2問

2014-01-14 10:24:25 | 今週の問題
おはようございます。石川です。
今日の問題も、解剖学から2問出題致します。
今週も集中して受験勉強に取り組んでいきましょう。


【問題】

1) 脊髄について正しいのはどれか。
1. 頚髄には側角が存在する。
2. 白質はH字形を呈する。
3. 脊髄神経節は後根に存在する。
4. 神経線維は灰白質を縦走する。

2) 血管について正しいのはどれか。
1. 吻合枝をもたない動脈を終動脈とよぶ。
2. 動脈とは酸素を多く含む鮮紅色の血液が流れる血管をいう。
3. 毛細血管の壁は内皮細胞と強靭な弾性線維からなる。
4. 血管の内皮は単層立方上皮である。


【解答】

1) 【解答】 3 【解剖】p.230~232
1.頚髄には自律神経細胞が存在せず、側角は無い。
2.H字形を呈するのは灰白質である。
3.後根には末梢の感覚神経細胞である脊髄神経節が存在する。
4.神経線維が縦走するのは白質である。

2) 【解答】 1 【解剖】p.124~126
1.吻合枝をもっていても、吻合枝が細い場合には血液供給が不十分となる(機能的終動脈)。脳、心臓、脾臓、腎臓にみられ、梗塞を起こしやすい。(例:脳梗塞、心筋梗塞)
2.動脈とは心臓から血液を送り出す血管をいい、中に流れる血液の内容にはよらない。酸素の多い血液は動脈血というので、注意する事。
3.毛細血管の壁は内皮細胞と基底膜からなる。平滑筋、弾性線維を欠いている為、物質交換をするのに適している。
4.血管内皮は単層扁平上皮である。


昨日は東京で「必修対策講習会」を実施致しました。
ご参加くださいました受験生の皆様、誠にありがとうございました。


スタッフ一同、皆様の国家試験合格へ応援していきます!


 http://jkokushi.jp/