おはようございます、西澤です。
来月、専門学校3年生の皆様は「実技認定試験」が実施されますね。
不安などあるかと思いますが、堂々と自信を待って受けてきてください。応援しています。
さて、先週、今週と解剖学から出題してきました。
11月は生理学から問題をだしていきますね。
問題1 心嚢を構成するのはどれか。
1. 心筋層と心外膜
2. 心外膜と漿膜性心膜臓側板
3. 心外膜と漿膜性心膜壁側板
4. 漿膜性心膜壁側板と線維性心膜
問題2 正しいのはどれか。
1. 脾動脈は腹腔動脈の枝である。
2. 総肝動脈は上腸間膜動脈の枝である。
3. 右結腸動脈は下腸間膜動脈の枝である。
4. 上直腸動脈は内腸骨動脈の枝である。
問題3 血液循環ルートとして右心房への戻りが最も早いのはどれか。
1. 奇静脈
2. 半奇静脈
3. 小伏在静脈
4. 大伏在静脈
問題1 【解答】 4 【解剖】p.132,133
心嚢とは心臓を包む嚢(ふくろ)であり、心臓と心嚢の間の心膜腔は心膜液で満たされ、周辺臓器を接触させずに心臓の運動を円滑にしている。心嚢は漿膜性心膜臓側板と線維性心膜より 構成される。
急性心膜炎や心臓表面の血管からの出血などにより、密閉された空間である心膜腔に心膜液や血液が充満することで内圧が高まり、心臓の拍動が抑制される状態を心タンポナーデとよぶ。
問題2 【解答】 1 【解剖】p.140-143
腹腔に存在する消化器系臓器への血流は腹大動脈から分枝する3本の臓側枝により供給される(腹腔動脈・上腸間膜動脈・下腸間膜動脈)。腹腔動脈は腹大動脈の臓側枝であり、枝は3つ。脾動脈、左胃動脈、総肝動脈である。
腹腔動脈は横隔膜の直下から分枝するため、その枝の行き先は横隔膜の直下に存在する臓器へ向かうことを考えると、脾臓、胃、肝臓というキーワードを覚えやすくなる。上腸間膜動脈は腹大動脈より右側へ分布しながら広い範囲に血液を供給する。選択肢3.の右結腸動脈とは右側の結腸、すなわち上行結腸へ分布するものである。
また“下腸間膜動脈は下行結腸から直腸上部までを栄養する。”、“直腸中部以下は内腸骨動脈により血液供給される。”という2つのキーワードを覚えておくと、動脈の分布領域を覚えるのに役立つ。
問題3 【解答】 1 【解剖】p.146,147
奇静脈を流れる血液は、上大静脈を経て右心房に注ぐ。
1.2. 後胸壁で奇静脈は脊柱の右側を走り、半奇静脈は左側を走る。半奇静脈は第9胸椎の高さで脊柱を横切り奇静脈に入る。
3.4. 小伏在静脈、大伏在静脈は下肢の皮静脈の名称である。
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