柔道整復師国家試験対策校 ジャパン国試合格

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今日の問題31

2015-02-24 10:02:37 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

本日は、今年度最後の問題になります。

昨年度好評でしたので、今年も先週末に実施された
「第23回はり師・きゅう師国家試験」より
共通科目である解剖学、生理学の問題を掲載題致します。

なお、解答はあくまで暫定版となりますのでご了承くださいませ。


<解剖学>

【問題1】 線維性の連結はどれか。
 1. 釘 稙
 2. 仙腸関節
 3. 恥骨結合
 4. 椎間関節
【解答】 1


【問題2】 頭蓋骨で2個あるのはどれか。
 1. 篩 骨
 2. 鋤 骨
 3. 鼻 骨
 4. 舌 骨
【解答】 3


【問題3】 大結節稜に停止する筋はどれか。
 1. 大胸筋
 2. 大円筋
 3. 小円筋
 4. 広背筋
【解答】 1


【問題4】 腋窩リンパに還流する領域はどれか。
 1. 顎下三角
 2. 筋三角
 3. 後頸三角
 4. 聴診三角
【解答】 4


【問題5】 静脈と開口部の組合せで正しいのはどれか。
 1. 海綿静脈洞 ―――― 外頸静脈
 2. 食道静脈 ――――― 奇静脈
 3. 橈側皮静脈 ―――― 上腕静脈
 4. 門 脈 ―――――― 下大静脈
【解答】 2


【問題6】 声帯靭帯が付着するのはどれか。
 1. 甲状軟骨
 2. 喉頭蓋軟骨
 3. 小角軟骨
 4. 輪状軟骨
【解答】 1


【問題7】 上行結腸について正しいのはどれか。
 1. 肝臓の方形葉下面に接する。
 2. 脾臓に接する。
 3. 右結腸動脈が分布する。
 4. 輪状ヒダを持つ。
【解答】 3


【問題8】 鼠径管を通過するのはどれか。
 1. 子宮円索
 2. 臍動脈索
 3. 卵巣提索
 4. 固有卵巣索
【解答】 1


【問題9】 硬膜について正しいのはどれか。
 1. 硬膜は2葉からなる。
 2. 小脳鎌は大脳と小脳の境となる。
 3. 硬膜静脈洞は硬膜の内側に形成される。
 4. 硬膜外腔は脳脊髄液により満たされる。
【解答】 1


【問題10】 脊髄神経の後枝に由来するのはどれか。
 1. 大後頭神経
 2. 肋間神経
 3. 橈骨神経
 4. 下殿神経
【解答】 1


【問題11】 皮膚について正しいのはどれか。
 1. 自由神経終末は侵害刺激を受容する。
 2. 成人の右上肢は総面積の1/5を占める。
 3. パチニ小体は真皮乳頭に存在する。
 4. 表皮は有棘細胞の分裂によって増殖する。
【解答】 1


<生理学>

【問題1】 健康成人において血圧低下を起こすのはどれか。
 1. 血中ナトリウム濃度の上昇
 2. レニン分泌の増加
 3. 心収縮力の増大
 4. 細動脈の拡張
【解答】 4


【問題2】 へーリング・ブロイエル反射について正しいのはどれか。
 1. 受容器は圧受容器である。
 2. 求心路は交感神経である。
 3. 反射中枢は視床下部にある。
 4. 吸息中枢が抑制される。
【解答】 4


【問題3】 ATPに含まれるのはどれか。
 1. アクチン
 2. チミン
 3. デオキシリボース
 4. リン酸
【解答】 4


【問題4】 腎臓の尿細管で分泌されないのはどれか。
 1. 尿 素
 2. 重炭酸イオン
 3. 水素イオン
 4. カリウムイオン
【解答】 2


【問題5】 ホルモンとその効果器の組合せで正しいのはどれか。
 1. セクレチン ――――――― 肝 臓
 2. コレシストキニン ―――― 胆 嚢
 3. ガストリン ――――――― 膵 臓
 4. エリスロポエチン ―――― 腎 臓
【解答】 2


【問題6】 出産時の子宮収縮にかかわるホルモンはどれか。
 1. エストロゲン
 2. 黄体形成ホルモン
 3. オキシトシン
 4. プロゲステロン
【解答】 3


【問題7】 神経線維の興奮伝達について正しいのはどれか。
 1. 活動電位は隣接する神経線維に伝わる。
 2. 無髄線維は有髄線維より伝達速度が速い。
 3. 活動電位の大きさは伝導の途中で減衰する。
 4. 有髄線維では跳躍伝導が起こる。
【解答】 4


【問題8】 筋収縮に必要なイオンはどれか。
 1. カルシウム
 2. 水 素
 3. 鉄
 4. マグネシウム
【解答】 1


【問題9】 随意運動の伝導路はどれか。
 1. 皮質脊髄路
 2. 後索路
 3. 脊髄視床路
 4. 脊髄毛様体路
【解答】 1


【問題10】 視床の遠近調節に関与するのはどれか。
 1. 外眼筋
 2. 上直筋
 3. 瞳孔散大筋
 4. 毛様体筋
【解答】 4


【問題11】 食作用をもたないのはどれか。
 1. マクロファージ
 2. 好中球
 3. ヘルパーT細胞
 4. 樹状細胞
【解答】 3




3月1日の国家試験当日は、昨年同様「解答速報(暫定版)」をup致します。



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今日の問題30

2015-02-17 10:05:16 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

本日は、先日実施致しました平成26年度「第3回ジャパン模試」の
必修問題から全科目1問ずつ、計11問題致します。



【問題1】 僧帽弁はどれか。
1. 右房室弁
2. 左房室弁
3. 肺動脈弁
4. 大動脈弁


【問題2】 フィブリン(線維素)を溶解するのはどれか。
1. プラスミン
2. ヘパリン
3. プロトロンビン
4. ビタミンK


【問題3】 解剖学的肢位で正しいのはどれか。
1. 顔を横に向ける運動は矢状軸での運動である。
2. 前腕の回内・回外運動は垂直軸による運動である。
3. 分回し運動は一軸性関節で起こる運動である。
4. 屈曲と伸展は水平矢状軸での運動である。


【問題4】 病変と症候の組合せで正しいのはどれか。
1. 炎 症 ―――― ネフローゼ症候群
2. 腫 瘍 ―――― サルコイドーシス
3. 代謝障害 ――― カルチノイド
4. 循環障害 ――― メズサの頭


【問題5】 消毒薬の効力に関係ないのはどれか。
1. 温 度
2. 湿 度
3. 濃 度
4. 時 間


【問題6】 インフォームド・コンセントの概念と離れているのはどれか。
1. 同 意
2. 説 得
3. 理 解
4. 説 明


【問題7】 バーセル指数で評価できないのはどれか。
1. 食 事
2. 会 話
3. 更 衣
4. 入 浴


【問題8】 Japan Coma Scale(3-3-9度方式)で“Ⅱ-30”はどれか。
3. 覚醒しており、見当障害がある。
4. 通常の呼びかけで開眼する。
5. 痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すとかろうじて開眼する。
6. 痛み刺激に対して払いのけるような動作をする。


【問題9】 一次救命処置(Basic Life Support)に含まれないのはどれか。
1. ハイムリッヒ法
2. mouth-to-mouth人工呼吸法
3. 気管内挿管
4. 閉胸式心マッサージ


【問題10】 反復性膝蓋骨脱臼の要因で誤っているのはどれか。
1. 全身性関節弛緩
2. 膝蓋骨低位
3. 外反膝
4. 大腿骨顆部形成不全


【問題11】 骨折の固有症状でないのはどれか。
1. コーレス(Colles)骨折時の銃剣状変形
2. 上腕骨近位骨端線離開で軟骨が触れ合う際に触知できる音
3. 脛骨骨幹部骨折でみられる反張下腿
4. 鎖骨骨折時の肩関節外転不能



【問題1 解剖・解答】 2
【解説】
僧帽弁は二尖弁の左房室弁である。右房室弁は三尖弁。また動脈弁は3枚のポケット状の形状からなる。
他に右が3、左が2のものとして、左右肺の葉の数、そしてその各肺葉に対する左右の葉気管支の数がある。


【問題2 生理・解答】 1
【解説】
線維素溶解(線溶):組織プラスミノーゲンアクチベーター(t-PA)によりプラスミノーゲンが活性化しプラスミンとなり、フィブリン(線維素)を溶解する。
2. ヘパリン:トロンビンの酵素活性を阻害する。凝固させないようにする。


【問題3 運動・解答】 2
【解説】
前腕の回内・回外運動は水平面・垂直軸による運動である。
1. 顔を横に向ける運動は水平面・垂直軸での運動である。
3. 分回し運動は2軸性あるいは多軸性関節で起こる。
4. 屈曲と伸展は矢状面・水平前頭軸での運動である。


【問題4 病理・解答】 4
【解説】
正しい組合せは、循環障害とメズサの頭であり、門脈圧亢進に伴う側副循環の異常に関係する。代謝障害や退行性病変とほぼ同義語である。
選択肢別に、炎症はサルコイドーシス、腫瘍はカルチノイド、循環障害がメズサの頭(側副循環の異常)に該当する。ネフローゼ症候群(腎疾患)は低タンパク血症による膠質浸透圧の低下をきたす代謝障害である。


【問題5 衛生・解答】 2
【解説】
薬剤を用いて消毒する場合には、作用する温度、薬剤の濃度、作用時間が適切でなければならない。


【問題6法規・解答】 2
【解説】
インフォームド・コンセントは「説明と同意」と訳されるが、その過程の中で患者の理解が必要であり、患者の自己決定権が尊重される。そのため、説得はその考えから離れていると考えられる。


【問題7リハ・解答】 2
【解説】
バーセル指数にはコミュニケーションや社会的認知は含まれない。
 <バーセル指数>
1.食事(肉を切ってもらっ場合=介助)
2.車いすからベッドへの移動(ベッド座位を含む)
3.整容(洗顔、整髪、ひげそり、歯磨)
4.トイレ動作(衣服着脱、後始末)
5.入浴
6.平行歩行
 *歩行不能の場合(車いす)は異なる
7.階段昇降
8.更衣(靴紐結び、ファスナー留めなどを含む)
9.排便
10.排尿


【問題8臨床・解答】 3
【解説】
2桁の点数で表現されているので、刺激に応じて一時的に覚醒する状態である。“30”は「痛み刺激を加えつつ、呼びかけを続けるとかろうじて開眼する」意識状態である。
1. JCSでⅠ-2の意識障害
2. JCSでⅡ-10の意識障害
4.「刺激しても覚醒しない」状態なので3桁の点数で表現す る。JCSでⅢ-100の意識障害である。
 <意識評価(Japan Coma Scale)>
Ⅰ.刺激しないでも覚醒している状態
   0.清明である
   1.だいたい清明であるが、今ひとつはっきりしない
   2.見当障害がある
   3.自分の名前、生年月日がいえない
Ⅱ.刺激で覚醒するが、刺激をやめると眠り込む状態
  10.普通の呼びかけで容易に開眼する
  20.大きな声または体を揺さぶることにより開眼する
  30.痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すことにより開眼する
Ⅲ.刺激しても覚醒しない状態
 100.痛み刺激に対し、払いのける動作をする
 200.痛み刺激に対し、少し手足を動かしたり、顔をしかめる
 300.痛み刺激に反応しない


【問題9外科・解答】 3
【解説】
器具や医療品を使用せず、一般市民が行える一時救命処置(BLS)は、①気道確保、②人工呼吸、③胸骨圧迫 の3つである。


【問題10整形・解答】 2
【解説】
反復性膝蓋骨脱臼は外側に脱臼することが多く、全身性関節弛緩や膝蓋骨高位、外反膝、大腿骨顆部形成不全、内側膝蓋大腿靭帯の断裂が原因となる。


【問題11柔理・解答】 4
【解説】
1. コーレス骨折時の銃剣状変形は、遠位骨片の橈側転位によるもので、固有症状の「転位と変形」に該当する。
2. 骨端線離開では軟骨の触れあう軟骨性軋轢音を触知でき、固有症状の「軋轢音」に該当する。
3. 脛骨骨幹部骨折でみられる反張下腿は、骨折部の後方凸変形であり、固有症状の「転位と変形」に該当する。
4. 鎖骨骨折時の肩関節外転不能は機能障害で、一般外傷症状である。



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今日の問題29

2015-02-10 10:03:56 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

本日は、平成26年度「第2回ジャパン模試」の柔道整復学理論より
長文問題を2問出題致します。



【問題1】 42歳の男性。草野球の試合中、全力疾走から急激にストップした際に受傷した。受傷時に下腿後面にボールが当たったように感じたという。直後は歩行不能であったが、しばらく安静にすると跛行はあるが歩行可能となった。
 膝関節と足関節の腫脹は認められない。
 この損傷で正しいのはどれか。
1. 下腿三頭筋を把持すると、足関節が底屈する。
2. 下腿遠位部を把持し踵骨を前方へ引き出すと、足部が前方へ移動する。
3. 腹臥位で膝関節を90°屈曲すると、足関節が底屈しない。
4. 膝関節90°屈曲位で下腿を前方へ引き出すと、下腿が前方へ移動する。


【問題2】 45歳の男性。運送業。腰部に手をあて杖を付いて来所した。柔道整復師は次のような面接を行った。
柔道整復師 「腰が痛いのですか。」
患    者 「はい。」
柔道整復師 「座れますか。」
患    者 「はい。」
柔道整復師 「いつから痛いのですか。」
患    者 「昨日からです。」
柔道整復師 「重い物を持ったのですね。」
患    者 「はい。」
柔道整復師 「わかりました。では施術を行います。」
患    者 「あの、実は足のしびれもあるのですが。」
 この医療面接から読み取れるのはどれか。
1. 患者の訴えを充分に引き出している。
2. 患者に対して充分な説明ができている。
3. 閉ざされた質問が多く使われている。
4. 主訴をまとめて患者に確認している。



【問題1 解答】 3
【解説】
受傷機転、症状から、また膝・足関節に腫脹がないことからアキレス腱断裂と判断できる。「受傷時に下腿後面にボールが当たったように感じた。」という患者の訴えはアキレス腱断裂に特有である。
1. 下腿三頭筋を把持するのはトンプソンテストで、アキレス腱断裂では足関節は底屈しない。
2. 前距腓靭帯断裂に対する前方引き出しテスト
3. 腹臥位で膝関節を90°屈曲すると、正常では下腿三頭筋の緊張で足関節が底屈するが、断裂していると底屈しない。この検査法はマトレステストと呼ばれる。
4. 前十字靱帯損傷に対する前方引き出しテスト


【問題2 解答】 3
【解説】
評価には信頼性、妥当性、確実性が必要である。この面接では、運送業と腰部の痛みという情報から疾患を施術者が決定した面接である。そのため、閉ざされた質問(閉鎖型質問)中心となっており多くの情報を得ることができない。これに対し、開かれた質問(開放型質問)では患者が自由に話すことができ、多くの情報を得ることができる。
さらに、患者に対して主訴をまとめて確認をしていないことから下肢のしびれを看過していた。また、問診において患者が楽な姿勢を保てる様に配慮することも重要である。



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今日の問題28

2015-02-03 10:02:32 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

本日も、先週同様平成26年度「第2回ジャパン模試」の
柔道整復学理論より、画像問題を2問出題致します。



【問題1】 18歳の男性。幼い頃より空手を習っている。3時間前、稽古中に誤って右拳を強打し痛みが強いことから接骨院に来所した。
第5指MP関節周辺に腫脹、圧痛を認め、また軋轢音も認められた。整形外科医による画像診断の結果(別冊No.3)を別に示す。
この損傷で正しいのはどれか。

   

1. 掌側凸変形を呈している。
2. 徒手整復はMP関節を直角位にして施行する。
3. 固定は6~8週間必要である。
4. 整復が不完全だとオーバーラッピングフィンガーを後遺する。


【問題2】 19歳の男性。柔道部に所属している。部活の練習中に柔道で投げられて手をついて負傷し来所した。手をついた際に第1指を強く外転されたという。
第1指基部を中心に腫脹が著明で、第1指の内外転は不能である。来所時のX線画像(別冊No.2)を別に示す。
この損傷で正しいのはどれか。

   

1. 関節包外骨折である。
2. 遠位骨片は尺側に脱臼する。
3. 整復位の保持は容易である。
4. 第1指を最大外転位で固定する。



【問題1 解答】 2
【解説】
本損傷は画像から中手骨頚部骨折(ボクサー骨折)であることが分かる。
1. 虫様筋・骨間筋の作用により背側凸変形を呈する。
2. 徒手整復の際にMP関節を直角位にするのは側副靭帯を緊張させ、牽引力を有効に伝えるためである。
3. 固定肢位は手関節軽度背屈、MP関節40~70°、IP関節軽度屈曲位で施行する。固定期間は3~5週である。
4. オーバーラッピングフィンガーを懸念するのは中手骨骨幹部骨折、基節骨骨折などが挙げられる。


【問題2 解答】 4
【解説】
この症例は、発生機序とX線画像からベネット骨折(第1中手骨基部掌尺側面の脱臼骨折)が考えられる。この骨折は関節包内骨折で解剖学的整復が求められるが整復位の保持が困難で筋により再転位しやすい。固定は手関節背屈橈屈位で第1指は最大外転位にて固定する。



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