CDでわかる ショパン鍵盤のミステリー仲道 郁代ナツメ社このアイテムの詳細を見る |
今年は音楽界の催しが目白押しで,ショパンとシューマンの生誕200年,マーラーの生誕150年と,ビッグネームの記念の年になっています。
テレビなどでも,ショパンやシューマンの特集が多く放送されています。
ちなみに来年は,リストの生誕200年とマーラーの没後100年になるかと思います。
この本は,あまりショパンの一生や作品に詳しくない人にも,わかりやすい本だと思います。仲道郁代さん演奏のCDもついていますので,ショパンのアウトラインをお知りになりたい人にはよろしいかと。ショパンそのものについての写真が不足気味かなという感じはしますが。
これを私は夫に勧めました。
どこか行ったときにBGMでショパンが流れていたりしたときに,ぱっとわかったらなかなか素敵じゃないですか、というわけです。でも聞いちゃいないみたいですが。
暑い日の昼下がり,涼しくした部屋でこういうものを聞くのも癒しになるのでは……。
ところで,私は子供のころから20年ほどピアノを習っていたので,ショパンはいろんな人の演奏をうなされるほど聞いていますが,この本を読んで,さらに別の演奏家のCDをお聞きになりたい方へのおすすめは,やはりポリーニ(昨年でしたか来日されましたよね)とアシュケナージ(最近指揮ばかりで残念ですが)の演奏です。
キーシンとかユンディ・リなどもすてきですが,やはりショパンだったら,ポリーニとアシュケナージをおすすめします。ポリーニの超絶技巧とアシュケナージの技巧と情緒の限界的とも思える調和は素晴らしいと思います。
蛇足ですが,私はマーラーが好きなので,ピアノよりもマーラーに興味がいっています。やはり生誕150年ということで,最近N響のマーラーがテレビで放映されていて録画してよく見ているのですが,マーラーの音楽は,金管楽器にものすごく負担の大きい曲ばかりなのだなということが,改めて認識させられます。
ベートーベンやブラームスの曲の録画と比較すると,金管楽器の演奏の大変そうなことがよくわかります。技巧的に難しそうな上に休みなしという感じですからね。けっこうミスもあるのですが,仕方ないかなと思います。
お暇なときにぜひ。