
一匹の外猫が天に昇りました。
妻が朝庭を見ると、箱の中で冷たくなっていたそうです。

亡くなったのはこのキジ白君。
若い頃に右目を傷つけ、
「目が悪い子ちゃん」と呼んでいた男の子です。
私が最後に見たのは亡くなる数日前の朝、
外猫達がよく暖を取っている給湯器の上に居る姿でした。

写真を探して見つけたのは5年前の春の姿、
やはりキジ白の母親が庭で子育てを始めた時の一匹が彼だと思います。

その二月後にはだいぶ成長した姿を見せてくれました。

巣立ちをしても暫くは庭に姿を見せていたキジ白君。
同じ時期に庭で育っていた他の子達ともうまくやっていたようです。

しかし、自らの子孫を残すために戦うのが男の子の宿命。
おそらくケンカで傷をつけられたのでしょう、
秋には右目を負傷していました。

やがてあまり姿を見せなくなったのですが、
たまに帰って来ても他の子達とうまくやっていたようです。

しばらくぶりに姿を見せたのが今年の秋、
体調がすぐれないようで、庭かその近くに居ることが多くなりました。
ところがこの数日前から姿を見せず心配していたのですが、
最後の最後に帰って来てくれました。

箱から出して草の上に寝かせると、
まるで普通に眠っているかのようです。
特に怪我などは無く、
やせ細っているようでも無いのですが、
何かの病気を患っていたのでしょう。
野良猫の寿命は5年位とよく言われます。
決して懐くことは無かった彼ですが、
最後に帰って来て箱の中で眠ってくれたのは幸いです。
おかげで庭の片隅で、
先だった仲間たちと眠ってもらう事が出来ました。
今日もお越し頂きありがとうございます
クリックで応援していただけると元気が出ます
にほんブログ村