Suさんの学球日誌

理科&日本語教師のSuさん(旧名SunQ)が、
国内・国外様々な学校を渡り歩き、
いろいろなチャレンジを試みます。

化学班の夏

2019年07月24日 | 理科
 さあ,夏休みだ~

9月の課題研究発表会に向けて,実験に巻きを入れなければ…

研究課題その1は,お茶に関する研究bikkuri

文化祭終了後からピッチを上げているので,大分操作も手馴れて来た

2回3回と煎じる回数を重ねていくと,抽出されるお茶の色や味は変わっていく。その変化を化学的に調べ,日本茶と中国茶で比較してみようという趣旨である。

今回の助っ人(?)前任校から借りて来た簡易スペクトロメーター


これは人工光源の発光スペクトル,随分青色光が強いのが分かる


検査する成分は,ビタミンCとアミノ酸


ビタミンCはヨウ素滴定という方法を使って測定する


アミノ酸を検出するためには,試料にニンヒドリンという薬品を加える


試験管を加熱してしばらく置くとアミノ酸を含むものは紫色に呈色する


アミノ酸の含量と色の濃さは比例するので,それを先のスペクトロメーターを使って判定するのだ。

4月に入部した1年生3人も大分慣れてきたので,実験は順調に進むniko

8時半から12時までの活動を4日間続け,昨日,とりあえず発表出来そうなデータ第一弾がまとまった。






 ここまでを振り返って思うのは,やっぱ部活で取り組むと,研究は早く進むな~ ということだ。

 前任校では,週1単位の授業での取り組みだったため,平日は殆ど実験できなかったし,夏休みも,生徒たちが本来の部活や課外授業の合間をぬって実験時間を作っていたので,こんなに集中して実験を行うことが出来なかった。

 また,分業による効率の良さも大きい。今回は7人が3つに分かれて作業した(①お茶の抽出&ニンヒドリン反応,②ビタミンCの滴定,③スペクトルの測定)が,授業による課題研究では,一人一人主体的に行動させるため,1班の人数を3名以内に制限していたので,こんなに能率よく測定を行うことはできなかったhekomi

 まだまだ道半ばではあるけれど,良い結果が出せそうな予感

 来週からは,研究課題その2・デンプンの糊化に関する研究にも着手しなければ…

 楽しい「実験の夏」になりそうだね!



日本茶と中国茶,茶葉の形状の違いに注目しながら,実験結果を考察する


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