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1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 お金は人間の体でいうところの血流。血流がスムーズにいかねば病気に。街に活気がないは、銀行の責任も大きいかな。

2022-04-22 18:00:55 | 法話
読者が「番組『ダウンタウンDX 』を見てたら出演者が、銀行に小銭を大量に持って行ったら『幾らあるか数えて下さい』と言われたとの事。住職のところはお賽銭があるでしょ。どうしてるの」と。「そんな事を言ってくる銀行はあるとは聞いていたが、拙僧の信金は、入金手数料は取られるが『数えろ』はないよ」と。

【追伸】
この読者が「数えろ、と言われたら、どうしますか」と。「数えなくていい銀行に、移るかもしれんね。結局、煩わしいから、銀行側も小銭入金をしたくないのかな。『数えろ』なんて言われたら、頭にきて他に持っていくだろう、と少しは思ってるのかもね。ただ、そうなれば、顧客も失う事になるだろうけどね。仮に、数えて持って行っても、銀行はまた、数えるでしょ。その日の業務後に1円合わなくても、夜中までその1円の行方を探すと聞いてますよ」と。
 因みに、銀行といえば、こんな話が。檀家爺様が癌に。先を心配して爺様が、預金を全て婆様名義に。間もなくして、婆様が痴呆に。この夫婦には子供も、遺産相続者もなく、戸籍と診断書を持って拙僧、爺様を連れて銀行に。すると支店長が「奥様直筆の委任状がないとどうしようもないですね。キャッシュカードを作っておれば、私達も見て見ぬ振りが出来るのですが。こういうお金が沢山あって、我々も困ってるんですよね」と。これには流石に立腹し「見て見ぬ振りが出来るのなら、通帳で降ろしてあげればいいじゃないですか。こういうお金があって困ってるとは、どういう事ですか。このお金(お客の預金)を運用して、あなた達はご飯を食べてるんでしょうが」と。が、結局、受け入れられず爺様「自分が一生懸命働いて、女房と2人で貯めたお金なのに」と泣いて拙僧に。結果、亡くなるまで、100円降ろすのにも、司法書士に書類を書いてもらい、裁判所に提出し、認可をもらって銀行に。以後、わが寺の檀家お年寄り達には「全て普通預金にして、キャッシュカードを作り、信頼出来る人に預けておきなさい」と指示を。最近は少しだけ、緩和されたみたいですけど。これじゃ、箪笥預金は減らないよね。