視界の外からふわりと、季節はずれの枯れ葉が落ちてきた。
・・・かのように見えたけれど、頼りなくふらふらと漂っていたのは、
ピー♪
スズメのひなだった・・・。
先週の金曜日。ダンナが仕事で外出した帰り道でのこと。
強い風に吹き飛ばされて、車道に出てしまったひなが、
走行している車の側面に当たる寸前に、車の風圧に弾かれ、
ほっとしたのも束の間、こんどは反対側からきた車の下に吸い込まれ、
タイヤに巻き込まれずにくぐり抜けるというウルトラCを披露。
さすがにそんな危機一髪な状態を目撃してしまっては放ってもおけず、
なんとか安全な場所に連れていこうとしたけれど、
駐車してあった車の下に入ってしまって出てこず、
あきらめていったんは歩き出したのだそうだ。
ここが現場。真向かいが工事現場のマンションの下の辺り。
JR山手線の駅前に出る交差点なので、ひっきりなしに車が通る。
実際、野鳥のひなは、拾ってはいけない。
ひなは飛べるようになってから巣立つわけではなくて、
羽をばたつかせるようになり、好奇心旺盛になることもあって、
巣から落ちるところから、親ドリの教育がはじまるのだそう。
エサを与え続けつつ、巣に誘導しながら飛ぶことを教えていく。
だから、飛べないひなが落ちていて、ヒトの目には助けてあげたくても、
むやみに拾ってはいけない。わたしはぜんぜん知らなかった・・・。
参考HP:(財)日本鳥類保護連盟
そのことを知っていたダンナは、きっと親ドリがその辺にいるだろう、これも自然の掟だし、
と思いつつも振り返ってみると、折からの強風に吹き飛ばされて、またもコロコロと車道に
転げ出てしまったそうで、慌てて走ってきた車を徐行させて、車道で捕物を演じたらしい。
スーツ姿で汗だくになりながら、巣や親ドリを探し回ったけれど、見当たらなかったのだそうだ。
そんなことをしていたものだから、とうとう保護した場所にあるマンションの管理人さんに、
「あなた、そこでなにしてんの?」
と声をかけられてしまったそうで、鳥の巣がこの辺にないか聞いたけれど、
心当たりはないとのことで、仕方なくいったん保護して帰ってきたというわけ。
1日もはやく戻してあげなきゃね。
そう。。。大変だったのね。
* * * つづく * * *