いつもコメント欄を感謝の気持ちで拝読しています。
ネコエイズの感染をご心配いただいて、ありがとうございます。
コメント欄でお返事をと思っていたのですが、ものすごく長くなってしまいました。機会がない限り、医師でも経験豊富なネコの飼い主でもないわたしが改めて説明することはないので、この機会にネコエイズキャリアのジュルとチャイやちびっことの生活環境について触れておこうと思います。
ただ、これから書くことは「すべき」とか「しなきゃいけない」ということではなく、あくまでもわたしの考えであり、正しいかどうかの判断は読み手の方にお任せします。けして模範解答ではありませんので、ネコエイズについて正しい知識を深めたい方は、ご自分で調べ、専門家に話しを伺って深めていただくようにお願いいたします。
わたしは本気のケンカでもしない限り、ネコ同士の接触は自由にさせています。
生活環境を空間的に分けることもしていません。
器、トイレ、ベッドは別々ではありますが、ジュルがエイズキャリアだからではなく、3頭3様であるように個々の生活習慣がありますので尊重するようにしているだけです。
(当然のこととして保護したばかりのネコは検査して異常がない状態を確認するまでは隔離しています。また、異常がなくても最低1週間、ネコ風邪等異常が窺えるネコは2週間以上隔離します)
「エイズキャリアだから」していることというと、うちでは動物病院やシェルターでも使用している殺菌スプレーを多用しています。
これは次亜塩素酸水と呼ばれているもので、ウイルスや菌にかけると瞬時に殺菌する能力があるのに加え、作用した後はこれもまた瞬時にただの水になる安全かつ効果的なスプレーです。食品工場での野菜を洗浄するのにもよく使われているそうです。
そのスプレーをジュルの唾液や鼻水がついた床や壁、歯ブラシやオモチャにいたる小物までに使用しています。また、ジュルに掛ける毛布や敷物はこまめに取り替えています。ただこのような対処法は、「やらなければならないこと」ではなく、「やっておいた方が安心かな」という考えでしていることです。
病気とつきあう時、これはネコでもヒトでも同じことだと思いますが、病気のことをよく知ることが一番大切だと思います。不安は病気に対する知識と理解で解消できると思っています。
かつて、ヒトのエイズ患者も隔離されていた歴史があります。エイズの研究が進み、感染経路が性行為、血液感染、母子感染に限られていることがはっきりとして、いまではキスをしても感染しないことがわかっています。正しい知識と理解が、エイズ患者への偏見を取り去っていったのです。
ネコエイズウイルスはわたしの知る限り、通常の接触、例えばグルーミングをしあった程度では感染しないほど感染力の弱いウイルスです。
感染理由として大抵は「ケンカによる感染」といわれていますが、これには理由があります。
ネコエイズウイルスはネコの唾液に排出される性質があります。また、空気中では室内の温度や紫外線程度で不活性化してしまうほど通常の室内環境下に弱く、空気中に飛沫したネコエイズウイルスが室内に排出されたとしても長く生きていられません。
口の唾液が直接的に体内に侵入できるような状態、つまり、「ケンカによる咬み傷」が原因になる理由は、こうしたネコエイズウイルスの性質を知ることでよく理解できます。咬み合うほどのケンカでもしない限りは、まず大方心配ないといわれているのはそのためです。
ただし、湿った環境下ではネコエイズウイルスは比較的不活性化せず残ることがあるそうです。そこで、元々別々にしていたことですが、器、トイレなどを共有させていないことを、わたしは今でも続けています。
ネコエイズウイルスの性質、感染のしくみなど、知りうる限りのことを知った上で、ジュルたちの生活環境を整えています。
思い込みではなく、ネコエイズキャリアのネコと健康なネコは、ほぼ普通に共生できると思っています。
もし、わたし以上に知識と経験がある方で教えていただけるのであれば、ぜひどんなに長くなっても構いませんので、コメント欄かメールにご意見を伺えればうれしいです。
ネコエイズの感染をご心配いただいて、ありがとうございます。
コメント欄でお返事をと思っていたのですが、ものすごく長くなってしまいました。機会がない限り、医師でも経験豊富なネコの飼い主でもないわたしが改めて説明することはないので、この機会にネコエイズキャリアのジュルとチャイやちびっことの生活環境について触れておこうと思います。
ただ、これから書くことは「すべき」とか「しなきゃいけない」ということではなく、あくまでもわたしの考えであり、正しいかどうかの判断は読み手の方にお任せします。けして模範解答ではありませんので、ネコエイズについて正しい知識を深めたい方は、ご自分で調べ、専門家に話しを伺って深めていただくようにお願いいたします。
わたしは本気のケンカでもしない限り、ネコ同士の接触は自由にさせています。
生活環境を空間的に分けることもしていません。
器、トイレ、ベッドは別々ではありますが、ジュルがエイズキャリアだからではなく、3頭3様であるように個々の生活習慣がありますので尊重するようにしているだけです。
(当然のこととして保護したばかりのネコは検査して異常がない状態を確認するまでは隔離しています。また、異常がなくても最低1週間、ネコ風邪等異常が窺えるネコは2週間以上隔離します)
「エイズキャリアだから」していることというと、うちでは動物病院やシェルターでも使用している殺菌スプレーを多用しています。
これは次亜塩素酸水と呼ばれているもので、ウイルスや菌にかけると瞬時に殺菌する能力があるのに加え、作用した後はこれもまた瞬時にただの水になる安全かつ効果的なスプレーです。食品工場での野菜を洗浄するのにもよく使われているそうです。
そのスプレーをジュルの唾液や鼻水がついた床や壁、歯ブラシやオモチャにいたる小物までに使用しています。また、ジュルに掛ける毛布や敷物はこまめに取り替えています。ただこのような対処法は、「やらなければならないこと」ではなく、「やっておいた方が安心かな」という考えでしていることです。
病気とつきあう時、これはネコでもヒトでも同じことだと思いますが、病気のことをよく知ることが一番大切だと思います。不安は病気に対する知識と理解で解消できると思っています。
かつて、ヒトのエイズ患者も隔離されていた歴史があります。エイズの研究が進み、感染経路が性行為、血液感染、母子感染に限られていることがはっきりとして、いまではキスをしても感染しないことがわかっています。正しい知識と理解が、エイズ患者への偏見を取り去っていったのです。
ネコエイズウイルスはわたしの知る限り、通常の接触、例えばグルーミングをしあった程度では感染しないほど感染力の弱いウイルスです。
感染理由として大抵は「ケンカによる感染」といわれていますが、これには理由があります。
ネコエイズウイルスはネコの唾液に排出される性質があります。また、空気中では室内の温度や紫外線程度で不活性化してしまうほど通常の室内環境下に弱く、空気中に飛沫したネコエイズウイルスが室内に排出されたとしても長く生きていられません。
口の唾液が直接的に体内に侵入できるような状態、つまり、「ケンカによる咬み傷」が原因になる理由は、こうしたネコエイズウイルスの性質を知ることでよく理解できます。咬み合うほどのケンカでもしない限りは、まず大方心配ないといわれているのはそのためです。
ただし、湿った環境下ではネコエイズウイルスは比較的不活性化せず残ることがあるそうです。そこで、元々別々にしていたことですが、器、トイレなどを共有させていないことを、わたしは今でも続けています。
ネコエイズウイルスの性質、感染のしくみなど、知りうる限りのことを知った上で、ジュルたちの生活環境を整えています。
思い込みではなく、ネコエイズキャリアのネコと健康なネコは、ほぼ普通に共生できると思っています。
もし、わたし以上に知識と経験がある方で教えていただけるのであれば、ぜひどんなに長くなっても構いませんので、コメント欄かメールにご意見を伺えればうれしいです。