ジュルのしっぽ-猫日記-

おっとりネコ・ジュルとのほげほげした毎日。

ジュルの遠足[高尾山・後編]

2007-04-28 | 旅行日記
さぁ、もうすぐ頂上。ガンバレ、ガンバレ。



高尾山は頂上に近くなると急につらくなる。
運動不足のわたしは、すっかり息があがってしまって、汗びっしょり
山頂に近づくにつれて「キャーキャー」と女の子たちのはしゃぐ声と、
「ヤッホー!」と元気な男の子たちの声が大きくなってきた。
頂上について愕然。さながら遊園地状態。山道までレジャーシートで埋まるほど、
遠足に来ている小学生で埋め尽くされていた。
小学生も遠足シーズンだったのかぁ・・・。ジュルはさっさと休憩バッグに非難。
屋外席であればネコ連れでも構わないと、気持ちよく応対してくださった食事処「やまびこ屋」で、
名物のとろろそばをいただきながら、静かになるのを待つことに。


昼食中、おとなしく待っているジュル。
やまびこ屋にて。


帰り道は吊り橋がある4号路を下っていくルート。
眠くなってしまったのか、ジュルはもっぱら休憩バッグの中。
いつもはスースーとお昼寝の時間だものね。
日陰が多いのか、前日までの雨で山道がぬかるんでいたから、
ちょうどよかったかも。


4号路の吊り橋にて。


自然路が終わり、1号路の浄心門に到着。
ここから薬王院に差し掛かる。途中、こんな石碑を発見。



「殺生禁断」。
高尾山は草木を切ることを禁じて保護されてきた歴史があるのだそう。
だから東京にありながら、タヌキやムササビが隠れ棲める自然が残されているわけだ。

誰が決めたのかは知らないけれど、ヒトの煩悩や病苦は108個なのだそうで、
一段あがるごとに「南無 飯縄大権現」と唱えながら、克服を念じて上がると、
煩悩や病苦を大権現の御利益で乗り越えられるという「百八階段」。
階段を上りはじめたら、階段好きのジュルが、バッグから出て自分で上りはじめた。
なんで階段がこんなに好きなのかは、まったくわからない。。。


エッチラ、オッチラ
薬王院・百八階段にて。



ゆっくり、ゆっくり。
ダンナのエスコートでマイペースに。


これにはすれ違う方々だけでなく、わたしたちもびっくり。
なんどもバッグに入れようと誘ったけれど、入ろうとせず、
休み休みとはいえ、とうとう最後まで登りきってしまった。
途中ですれ違ったオバさんに、
「あっらぁ~、あたしぁ400回以上来てるけど、ネコが登っているのははじめて見たわ!
ちいさくて丸くて、カワイイわねぇ~。ちょっと太り気味じゃない?」

とかいわれたものだから、ダイエットにでも燃えたのか!?


太ってんじゃないの!こういう体型なのっ!


天狗様にもご挨拶。


薬王院の天狗像と。


帰りの小学生で満員のケーブルカーに乗って麓へ。
傾いたやさしい陽を浴びながら、帰路の車内でうつら、うつら。



たっぷりときれいな空気を吸い、樹や土に触れ、
鳥の声や物音に興味をしめし、たくさん歩いて、
自然を満喫できたのがなにより。
今度はどこに行こうかね。



ジュルの遠足[高尾山・前編]

2007-04-27 | 旅行日記
ジュルは無論、なにせヒト混みが苦手な一家なので、ダンナに平日休暇を取ってもらい、
ゴールデンウィーク前に、ジュルの遠足に行ってきた。

行き先は、高尾山。
“高尾山”といえば、「遠足」、「ハイキング」、「東京の里山」程度の印象しかなかったけれど、
いろいろ調べてみると、いまでも修行が実際に行われている神聖な山なのだそうだ。
今から1200年以上も前の奈良時代に、天皇の命によって行基という僧が開山。
成田山新勝寺、川崎大師平間寺とともに、関東の3大本山として知られている真言宗の大本山。
修行する山だけあって、6つの比較的整備されたコースの他にも、天狗が住む山だとか、
空海の入山だとかの伝説も多いだけに、なかなか神秘的な雰囲気が漂う山奥のコースもある。
山中にある薬王院は、武田信玄や上杉謙信も信奉した飯縄大権現(いづなだいごんげん)が本尊。
不動明王の化身だそうで、背に炎をまとい、剣を握りしめ、鬼のような形相なのだけれど、
悪魔を退治し、煩悩病苦を焼き尽くし、福を授けてくれるのだそうだ。

ジュルとわたしにとって、まず知りたいのは、「ネコが入山してもいいのかな?」ということ。
調べているうちに、高尾登山鉄道のHPで、こんなQ&Aを発見。

Q.ペットの持ち込みはできますか?
A.東京都によれば、高尾山を含め自然公園へのペットの持ち込みについて、
法的には犬等の持ち込みは禁止されておりませんが、自然生態系に及ぼす犬の影響を考慮し、
ペットの入山はできる限りご遠慮くださいとのことです。


なんだか微妙な答えなので、管理しているところに直接電話してみたら、
「どうぞどうぞ。いっしょに入山してください。」
と、むしろ歓迎ムード。
「都としては、いろいろ憂慮しなければならないこともあるので、そう表現しているわけで、
最低限のマナーさえ守っていただければ問題ないんですよ。」

とのこと。その証拠に、ネコもキャリーに入っていれば、ケーブルカーに同乗して登ることができる。
駅でケーブルカー同乗用のバスケットの貸し出しまでしてくれるらしい。

ということで、


高尾山、到着ぅ~♪
(ケーブルカーの清滝駅前にある商店街駐車場にて。)


切符売り場で、念のため駅員さんに聞いてみた。
「このバッグの中に、ネコがいっしょにいるのですが、乗ってもいいですか?」
「口を閉じられるバッグならいいですよ。」とのこと。



途中で席を立つと、「おっとっと」となるほどの急傾斜。
最高勾配31度18分は、日本一なのだそうだ。
(往復で900円。始発8時00分・15分間隔で運転。)


ケーブルカー内にて。


今回、計画したコース。
ケーブルカー→2号路→3号路(バードウォッチングコース・2.4km・約1時間)→山頂(お昼)
→4号路(吊り橋コース・1.5㎞・1時間弱)→薬王院→1号路→ケーブルカー

ヒトが一番多いメインルートの1号路は避けて、ジュルが好きな自然林の中を歩けるルートを選んだ。
山頂にたどり着くまで、ゆっくりと登ること2時間。
山頂近くなると急坂になるので、けしてラクではない道のりだったけれど、
1/3以上を自分で歩いたジュルのハリキリ様にはびっくりした。


トットコ、トットコ♪


登山道のむこうは、崖だったりする。





エッホ、エッホ!



ちいさな橋の上にて。



大木の根っこでできた段差も乗り越えて。



しばし休憩。



やっぱり穴は好き。


まだまだ、後編につづく。


ネコの肖像画。

2007-04-22 | ほげほげ日記
高原鉄男さんが描いてくださったジュルも、
めでたくお勤めを終え、うちの子になった。



さて、どこに掛けようか。これがけっこう悩むのだ。
考えたあげく、リビングからいつでも眺められる壁にした。



ダウンライトを浴びる絵をみていたら、
りっぱなジュルの肖像画だということに気がついた。

これじゃ、ネコに肖像画だね(*^m^*)
しかも銀座の画廊で譲ってもらったなんて…。
アンタは幸せモンだよ。



招きネコ。

2007-04-20 | ほげほげ日記
ネコは、ヒトを本当に“招く”。

招きネコの由来は、東京・世田谷の豪徳寺を
はじめとして、いくつかの逸話が知られているけれど、
どれもネコが顔を洗っている姿をみて、
手で招かれていると、思い込んだものらしい。

でも、ジュルをみるかぎり、思い込みではなくて、
ネコは本当に、ヒトを招くように思う。
こんなふうに。

足元に来たと思うと、クルっと向き直って、
「ついてきて」といわんばかりに歩きはじめる。



遅いと立ち止まって、ちゃんとついてくるか、
こちらを振り向かずに、耳をうしろに澄まして確認。



振り向いて確認すりゃいいのに。
きっと、ついてこなかったら恥ずかしいものだから、
意地でも振り向かないのだろう。
どうしてこう、プライドが高いのかな。。。

ついてきているのが確認できたら、また歩き出す。
どうやら、ベランダに出たいらしい。



もうそれ以上、うしろに向かないっていうぐらい、
耳がそっくり返っている。



はいはい。出してあげますよ。



よかったねぇ、出られて。

ネコの宅急便。

2007-04-17 | ほげほげ日記
クロネコヤマトの宅急便が届いた。



こんな洒落た箱があったなんて、いままで知らなかった。
これだけの材料を目の前にして、ダンナが放っておくわけがなく、
窓をくりぬき、ジュルの宅急便をつくってくれた。

さっそくチェックにきて、


こうなり、



こうなって、



あれ?通り抜けちゃった・・・。

ひょっとして、怖かった体験を思い出したのかもしれない。
じつはジュル。ノラの頃にわたしの目の前で、
クロネコヤマトの宅急便に轢かれそうになったことがある。
轢かれるっ!と思った瞬間、目にもとまらぬ速さで走りぬけ、
ほんとに間一髪のところで助かった思い出を。
クロネコに轢かれたノラネコなんて、笑えないものね。

そして、2日後・・・。

夕ゴハンを終えたはずのジュルがどこにもいない。
探していたら・・・いた。





気に入ってもらえて、よかったよかった。


そうそう。この前のよみうりペットのhpに、
ジュルの取材記事が掲載されていました。
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