１００人あまりの動物愛護家たちが２１日、英国軍の警備隊が式典パレードでかぶる伝統の熊の毛皮の帽子に対し、ロンドン中心部で裸での抗議を行ったと報じられた。
裸に熊のマスクだけという格好で 「熊たちは女王の衛兵のために虐殺された」 と書かれたプラカードを掲げ、エリザベス女王と国防省に対し、熊の皮を使用する通称 「バズビー」 帽の使用中止を訴えたのだ。
「国防省は合成繊維で代用できるにもかかわらず、式典用の帽子のために熊たちが惨殺されるがままにしているのです」 とＰＥＴＡ（動物の倫理的扱いを求める人々の会）のアニタ・シン氏は語った。
国防省の広報は 「帽子に使うカナディアンベアースキンの代用品を探しているが、困難を極めている」 と発表した。 同省はＢＢＣに対し３年前、帽子に使っている皮がカナダ政府で処分された熊の副産物だと語ったそうな。
バズビー帽を被っている衛兵たちの姿は、衛兵交代の様子が人気の観光スポットにもなっている女王官邸、バッキンガム宮殿の外で１年中見ることができるという。