「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

JR高崎線特急「スワローあかぎ13号」に乗る

2014-04-04 23:56:06 | 日記
皆様、こんにちは。

JR山手線新宿21時03分発特急「スワローあかぎ13号」前橋行き(4013M)2号車普通車指定席に乗車しました。



185系0番台A編成10両(JR大宮支社大宮総合車両センター所属)による運行です。



2号車は新宿出発時点で5人、池袋から6人が乗車しました。各号車でばらつきはありますが、全体乗車率は2割程度に止まっていました。

2号車に乗車していたサラリーマン風中年男性が、「スマートフォンで操作しても『えきねっとチケットレスサービス』で特急券を変えなかった」と係員に文句を言っていました。4月30日までに「えきねっとチケットレスサービス」で「スワローあかぎ特急券」を購入すると、通常料金より500円引きとなるキャンペーンを実施していますが、もしチケットレス特急券を買えずに乗車した場合、正規の指定席特急料金が請求されるだけに、サラリーマン氏も必至にならざるを得なかったのだと思われます。



「スワローあかぎ」では「スワローサービス」と銘打たれた、全席指定制が採用されているため、自由席特急券で乗車することができません。



このキャンペーン終了後には、通常の値引き額(300円)に戻されるため、乗車率の低下が懸念されるところです。

私は大宮で下車しました。各号車平均3人ずつが下車しましたが、乗車した旅客は全号車で10人前後といった程度でした。

ホームでは警備員が、「『スワローあかぎ』ご利用にあたってのご注意」と書かれた看板を身体の前後に掲げていました。まさに「サンドイッチマン」ですね。



本年3月17日ダイヤ改正直前までは、新宿21時29分発特急「あかぎ9号」前橋行き(4009M)として自由席主体の運行でしたが、新宿出発時点で3~4割の乗車率はあったように思います。

私は、小田急ロマンスカーや西武レッドアローなどの大手私鉄の有料特急への自由席導入を提案していますが(詳しくは、拙著『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)217ページをご参照ください)、JR東日本の「成田エクスプレス」等の全席指定制特急にも自由席を設けることが望ましいと考えています。

一部割安な企画券を発売しているとはいえ、全席指定制列車では、自由席のような気楽な乗車はどうしても実現することができません。全席座席指定制特急では、敷居の高さは否めないところです。

「スワローあかぎ」や「成田エクスプレス」、「スペーシアきぬがわ」への自由席設定が望まれます。

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