「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

休日は小中高生の強い味方!福井鉄道福武線に乗る

2014-03-26 23:40:50 | 日記
皆様、こんにちは。

3月23日(日)、福井鉄道福武線を訪問しました。

特急「しらさぎ1号」(1M)をJR北陸本線武生で下車し、福武線越前武生駅まで歩きました。



駅には、大勢の女子中学生・高校生がいました。彼女たちは自動券売機で次々と「土・日・祝日1日フリー乗車券」(500円)を買い求めていきます。



彼女たちの行き先は、福井市内にある大型ショッピングセンター「アルプラザベル」です。越前武生~ベル前片道380円ですので、往復すると260円も安くなります。さらに一日乗り放題ですので、「ベル」の後は、福井駅前のデパートに行くことも自由自在です。



ベル前駅は無人駅ですが、車いすやベビーカーに対応したスロープとトイレを完備したバリアフリー駅となっています。



福井駅前駅もスロープ付きのバリアフリー駅ですが、トイレはありません。



福武線では路面電車化が進み、今では廃線となった名古屋鉄道岐阜市内線の路面電車を譲受し、運行に充てています。ホームとの段差には、車両からステップが引き出されることで対応しています。



福井鉄道オリジナルの急行電車200形や名古屋市交通局から購入した610形も残存していますが、数を減らしています。お早目の撮影をおススメします。



現在、田原町駅の改良工事に伴い、市役所前~田原町間でバス代行輸送が行われています。2015年度を目標にえちぜん鉄道三国芦原線との乗り入れが計画され、2016年度には福井駅前電停から福井駅西口への延伸が予定されています。



福井鉄道は長らく続いた赤字体質によって、2000年代にはついに会社存続の瀬戸際まで追い込まれましたが、自治体や株主による債権放棄などの支援により立ち直り、ついにはえちぜん鉄道との乗り入れが計画されるまでに持ち直しました。

福井鉄道の事例は、鉄道がまちづくりのための不可欠なインフラであることを実証した好例と言えます。今後も注目していきたいと思います。

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