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「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのかー有料座席列車導入は鉄道活性化のカギ

こんにちは。大塚良治『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)で鉄道活性化策を提言しています。

JR東海道本線「ホームライナー静岡4号」に乗る

2014-04-09 08:35:32 | 日記
皆様、こんにちは。

今朝は、浜松駅近くのビジネスホテルを出発し、7時04分発「ホームライナー静岡4号」静岡行き(4384M)2号車に乗車しました。



373系F2編成3両+F10編成3両による運行です。



浜松出発時点で全号車で70人程の乗車がありました。



静岡地区のホームライナーでは、座席背もたれカバーのポケットに乗車整理券(320円)を入れておくと、車掌が黙視で車内改札する方法が採用されています。



その後2号車は、磐田+6人、袋井+7人、掛川+1人、菊川+9人、島田+2人、藤枝-1人+12人、の変動があり、静岡到着前にはほぼ満席となり、相席を嫌う人による立席も発生していました。



静岡駅2番線到着後、多くの旅客が改札口へと向かいました。同じホーム反対側1番線の普通熱海行き(424M)に乗り換えた旅客はわずかでした。



本年3月15日のダイヤ改正で、静岡7時00分発「ホームライナー沼津2号」沼津行き(4372M)が増発されたことは、静岡地区における朝の通勤・通学時間帯における旺盛な着席需要をうかがわせます。

※JRホームライナー一覧については、拙著『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)46ページをご参照ください。

JR高崎線特急「スワローあかぎ13号」に乗る

2014-04-04 23:56:06 | 日記
皆様、こんにちは。

JR山手線新宿21時03分発特急「スワローあかぎ13号」前橋行き(4013M)2号車普通車指定席に乗車しました。



185系0番台A編成10両(JR大宮支社大宮総合車両センター所属)による運行です。



2号車は新宿出発時点で5人、池袋から6人が乗車しました。各号車でばらつきはありますが、全体乗車率は2割程度に止まっていました。

2号車に乗車していたサラリーマン風中年男性が、「スマートフォンで操作しても『えきねっとチケットレスサービス』で特急券を変えなかった」と係員に文句を言っていました。4月30日までに「えきねっとチケットレスサービス」で「スワローあかぎ特急券」を購入すると、通常料金より500円引きとなるキャンペーンを実施していますが、もしチケットレス特急券を買えずに乗車した場合、正規の指定席特急料金が請求されるだけに、サラリーマン氏も必至にならざるを得なかったのだと思われます。



「スワローあかぎ」では「スワローサービス」と銘打たれた、全席指定制が採用されているため、自由席特急券で乗車することができません。



このキャンペーン終了後には、通常の値引き額(300円)に戻されるため、乗車率の低下が懸念されるところです。

私は大宮で下車しました。各号車平均3人ずつが下車しましたが、乗車した旅客は全号車で10人前後といった程度でした。

ホームでは警備員が、「『スワローあかぎ』ご利用にあたってのご注意」と書かれた看板を身体の前後に掲げていました。まさに「サンドイッチマン」ですね。



本年3月17日ダイヤ改正直前までは、新宿21時29分発特急「あかぎ9号」前橋行き(4009M)として自由席主体の運行でしたが、新宿出発時点で3~4割の乗車率はあったように思います。

私は、小田急ロマンスカーや西武レッドアローなどの大手私鉄の有料特急への自由席導入を提案していますが(詳しくは、拙著『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)217ページをご参照ください)、JR東日本の「成田エクスプレス」等の全席指定制特急にも自由席を設けることが望ましいと考えています。

一部割安な企画券を発売しているとはいえ、全席指定制列車では、自由席のような気楽な乗車はどうしても実現することができません。全席座席指定制特急では、敷居の高さは否めないところです。

「スワローあかぎ」や「成田エクスプレス」、「スペーシアきぬがわ」への自由席設定が望まれます。

近鉄内部線「弥次喜多まんじゅう列車」運行!

2014-03-30 23:06:42 | 日記
皆様、こんにちは。

本日は、近鉄内部線近鉄四日市~内部間に、「弥次喜多まんじゅう列車」が運行されました。

260系115編成3両編成に「弥次喜多まんじゅう列車」のヘッドマークと車内広告が掲出されました。



近鉄四日市駅または内部駅で、乗車券購入者を対象に、先着500人に「東海道日永郷土資料館」でお茶と和菓子の接待を受けられる「呈茶券」が進呈されました。

私は、近鉄四日市駅で偶然に出会った、「特定非営利活動法人四日市の交通と街づくりを考える会(YTT)」のメンバーと、四日市市議会の石川よしき議員とともに、11時00分発普通内部行き(列車番号1141)「弥次喜多まんじゅう列車」に乗りました。

車内は小さな子どもを連れた家族連れなどが乗り込んでいました。



私たちは、泊駅で下車し、徒歩5分程の「東海道日永郷土資料館」に向かいます。



資料館ではすでに多くの先客がお茶と和菓子のおもてなしを受けていました。



資料館は四日市の郷土資料を中心に、内部・八王子線の年表や写真、土地買収の目論見書など貴重な資料が展示されていて、見ごたえがあります。

資料館を後にして、追分駅前の「洋風食堂モンヴェール」まで歩き、昼食を頂きました。リーズナブルなお値段で一流の洋食を頂くことができる内部線沿線の名所の一つです。内部・八王子線への熱心な支援も特筆され、YTTのサポート会員(法人)にもなって頂いています。



オーナーの青山さんから、3月2日に運行された「第2回ワイン列車」の前面展望シーンを収めたDVDを頂きました。後ほど、じっくりと鑑賞いたします。

帰りの電車では、芳野正英議員にもお会いし、内部・八王子線の活性化についてお話しをさせていただきました。

内部・八王子線は、2016年春より、新会社「四日市あすなろう鉄道株式会社」による運営に移行します。ぜひみんなで乗りましょう!




休日は小中高生の強い味方!福井鉄道福武線に乗る

2014-03-26 23:40:50 | 日記
皆様、こんにちは。

3月23日(日)、福井鉄道福武線を訪問しました。

特急「しらさぎ1号」(1M)をJR北陸本線武生で下車し、福武線越前武生駅まで歩きました。



駅には、大勢の女子中学生・高校生がいました。彼女たちは自動券売機で次々と「土・日・祝日1日フリー乗車券」(500円)を買い求めていきます。



彼女たちの行き先は、福井市内にある大型ショッピングセンター「アルプラザベル」です。越前武生~ベル前片道380円ですので、往復すると260円も安くなります。さらに一日乗り放題ですので、「ベル」の後は、福井駅前のデパートに行くことも自由自在です。



ベル前駅は無人駅ですが、車いすやベビーカーに対応したスロープとトイレを完備したバリアフリー駅となっています。



福井駅前駅もスロープ付きのバリアフリー駅ですが、トイレはありません。



福武線では路面電車化が進み、今では廃線となった名古屋鉄道岐阜市内線の路面電車を譲受し、運行に充てています。ホームとの段差には、車両からステップが引き出されることで対応しています。



福井鉄道オリジナルの急行電車200形や名古屋市交通局から購入した610形も残存していますが、数を減らしています。お早目の撮影をおススメします。



現在、田原町駅の改良工事に伴い、市役所前~田原町間でバス代行輸送が行われています。2015年度を目標にえちぜん鉄道三国芦原線との乗り入れが計画され、2016年度には福井駅前電停から福井駅西口への延伸が予定されています。



福井鉄道は長らく続いた赤字体質によって、2000年代にはついに会社存続の瀬戸際まで追い込まれましたが、自治体や株主による債権放棄などの支援により立ち直り、ついにはえちぜん鉄道との乗り入れが計画されるまでに持ち直しました。

福井鉄道の事例は、鉄道がまちづくりのための不可欠なインフラであることを実証した好例と言えます。今後も注目していきたいと思います。

『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』の書評が鉄道雑誌各誌に掲載されました

2014-03-25 00:13:22 | 日記
皆様、こんにちは。

3月20発売の鉄道雑誌各誌に拙著『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』(東京堂出版)の書評を掲載していただきました。誠にありがとうございます。

最新号に書評が掲載された雑誌は、下記の通りです。

『鉄道ダイヤ情報』
『鉄道ファン』
『鉄道ピクトリアル』
『レイル・マガジン』
『旅と鉄道』
『鉄道模型趣味』


以下では、『鉄道ダイヤ情報』4月号掲載の書評を一部抜粋の上、ご紹介させていただきます。


『「通勤ライナー」はなぜ乗客にも鉄道会社にも得なのか』
「通勤輸送に改善の余地あり」

フレックスタイム制の導入、輸送力の増強などによって、高度成長時代のような過酷な状況は姿を消しつつあるものの、わが国の鉄道の通勤列車の環境は、まだ快適であるとはいえないだろう。そのような中で近年に定着したのが、いわゆる「通勤ライナー」の運転だ。(中略)

本書はその「通勤ライナー」について、経営学の立場から価値を考察した評論集だ。数字の裏付けを積み重ね、感覚に頼ることのない記述には説得力がある。著者が経営学の専門家であることが頷ける確かな内容には、鉄道事業者も、レイルファンも学ぶべき事柄が多いはずだ。(中略)書名の印象以上に読んで楽しい1冊となっている。


詳細は各雑誌でご確認いただけましたら幸いです。