実際の傾向はそうであってもIT化が重荷でないとは限りません。
以前、国際規格を取得するのが流行っていたのですが、その時も国際規格どおりにすれば良いと言うものではなく、それを活用する、アドバイスする体制が整っていないと無意味でした。
実利に繋げるのは難しいと言えば簡単なイメージなのかと思います。
スケジュール管理は時間が取られる割に効率化は図れません。実際にやってみればわかるのですが、本当に時間を食ってしまうのは情報の曖昧さ、例えば顧客が本当に買ってくれるのかなどです。
こんなのを情報管理出来るくらいなら、もっと儲けられる仕事へシフトしていますよね。相手のニーズを把握していたり、水平展開出来たりしますから。
そもそも大企業のスケジュールが無茶苦茶でパソコンで管理するような事でもしないと漏れがあったり、段取りが上手くいかなかったりするからなのです。
丸投げの連続だから看板方式みたいなラインになる訳で、自社生産の部品でストック出来るなら、そんな管理も不要です。
また、単純作業だけだとルーチンですから、管理は一部の人に限られますよね。社長の取引とか時間管理とか購入品の管理とか品質の管理とか…。
なのでIT化が必要なのはグーグルや公官庁、銀行の方なのです。
つまり秘密にしておきたい情報を得て活用したいのでしょう。
そもそも手帳に書くスケジュールはホワイトボードに書くスケジュールとはちょっと違いますよね。
ホワイトボードに書くスケジュールをIT化するのは容易ですが、それに意味があるのかはいろいろです。
むしろ、なかなか手帳に書くスケジュールまで引き出すのは難しいと思われます。
情報を管理するのに手間を省くのが目的なのですが、現実的には声による情報の管理とか昔からやっているところはやっているのですよね。音声入力や音声記録で管理した方が早い場合もあります。
今のスマート家電のような手法が良い場合もあるのかと思われます。
ただ、個室でもないと他の人の迷惑ですから、入力が手間になるだけの人もいるのでしょう。
スケジュール管理にしても本当に時間を遣り繰りするのには事前準備などに長けないと効率云々以前の話です。
会議にレポートを提出するのだとしてもそれが間に合うかどうかだと根回しまで至りません。
根回ししないと一部から意外な話とか、過去の事例とかで物議を醸します。
あと、議事録を作成するにも手書きよりもデジタルの方が楽です。
理由はそもそも決まったメンバーで開催していますから、その連絡文とか配布先が書いて有ればそのコピーですから。
大企業ほど、組織名や肩書きが長くなる非効率が存在しています。
会議室の予約さえ社内LANで管理でしょうから。
急用になると交渉するしかないと言う非効率ですから。
結局、評価と言う概念が時間とか成果とかを目に見えて示さないと安心出来ない状況があるのです。
本来無意味な社内の競争で更に疲弊する矛盾を巻き起こしてもいます。
何しろ、レポートの回覧数や会議で発表される成果などは評価に直結しますから。
営業が販売実績や新規顧客獲得に評価を得るように間接部門は評価を受け易くするのにアピールが大変のです。
それに比べて中小は人間関係が明確ですし、そう大きなインセンティブも無いのでデジタル化以前に連絡ミスが無ければ良いだけです。
あとフォローが効けばいいのですが、それが難しいから不満が溜まるのですが。
おそらく100人とかいるなら、デジタルの方は当たり前にやっているのかと思います。
10人規模の会社になるとそれが極端に個人的になるのでしょう。
難しいのは持ち出されてしまうおそれもありますから要注意な訳です。
で意外な盲点はデジタルの管理の慣れです。
時間がかかるので慣れてしまえば習慣でやってしまうのですが、慣れないと非効率なうえに管理もしっかりやれないのです。
また作る資料の前例にしても少ないのでいちいち考えたり、調べたりする手間が無駄になります。
ハッキリ言えば使える人が一人いるだけでもかなり拡散する速度は上がります。
それを思うとやはりグーグルは地域に根ざした手法を開発した方がより取り零しが少ないのかと思います。