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主夫の徒然なるままに

『日本国紀』百田尚樹を読む


 
「禁断の中国史」「今こそ韓国に謝ろう」で百田尚樹を知り、「日本国紀」を読むことにした。500ページで日本の歴史をまとめるとは、どんな本か興味を持った。塾講師として、中学生に日本史を教えることもあり、多くの日本史の本も読んだ。歴史の教科書ほど面白くないものはないが、受験用としては、けっこうおもしろく役にたつ本も多かった。マンガを使った歴史入門書もそれなりに役立った。『新マンガゼミナール大学受験らくらくブック日本史』や、『名人の授業 日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』なども読んでみて、授業の参考にもした。しかし、受験である以上、網羅的に説明せざるを得ないし、過去問からの説明が主力となるのは当然で、やはり「日本の歴史の流れ」を淡々と解説することになる。「歴史は暗記ものじゃないぞ」と歴史の先生は言うが、年代を覚えた方がたやすく得点できる入試問題もたくさん見てきた。さらに、原則、自らの歴史の見方を前面に出す歴史教育は危険を感じさせるものも多かった。




  「日本人とは?」など普段は別に気にもしないことだが、海外に出てみるとやはり、日本人を意識しないわけにはいかない。日本と日本人を批判的に述べる日本人がニューヨークやデリー、北京、ソウルで自虐的日本人を表現するわけにはいかない。では、我々日本人とは、何か。

 答えが出るわけではないが、この「日本国紀」を読むことで、新しい視点で日本人を見ることができたと思う。特に民衆を戦いに引きずり込まなかった日本の戦闘を誇りに思うし、明治期までの日本の歴史を読んで、日本人でいて嬉しいという感情をこの本から受け取ることができた。

 日露戦争において白人たちに植民地化されたアジア、アフリカ、南米などの人々にどれだけ勇気を与えたか。大東亜戦争をへて、「アジア人は白人にぜったいに勝てない」という思い込みを覆させた日本の功績はすばらしい。国際連盟発足の時点で「人種差別をしない」ということを国際連盟の規約に文章を入れよ、と人類史上初めて日本が主張したことをこの本で知った。アメリカの反対で規約に入らなかった。つまり、国際連盟とは白人至上主義の機関であったことを知る。

 第二次世界大戦後の解説から、今まで不思議に思っていたことが、だいぶ理解できるようになった。いわゆる「自虐史観」である。自分たち日本人が悪い、悪かったを思わせる、思い込ませられたことが、事実ではなく、洗脳であったこと。特にアメリカによる巧妙な洗脳において、日本人が飼いならされた羊になり、また、中国や韓国に言われっぱなしのピエロになったことを知る。私の学生時代は、まだ、学生運動の最後のあだ花が咲いていたころだが、その学生運動の思想さえもアメリカの洗脳の結果だと知った。面白いを超えて、驚く。マルクスを読ませ、共産主義に向かわせたのがアメリカによる洗脳によるとは。

 日本の歴史を誇りをもって振り返ることができた。この本によって気づかされたことが非常に多かった。この著者の本をもう少し読んでみようと思う。





<主夫の作る夕食>
この一年間で300食ぐらいの夕食を作った。新しいガラストップのガスレンジに最近、交換した。美味しい料理が作れるように頑張ろう。

スパークリングワインで乾杯

 

 








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