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主夫の徒然なるままに

毎日の夕食作りに奮闘する主夫の独り言

「新地政学」を読んで

2021年09月18日 | 世界と日本
 地政学という学問に近づいたことがなく、ちょっと本屋で、手に取ってみると結構面白そうなので買ってみた。歴史の見方、地理の見方、そして国家の関係について、地政学という視点に立つと非常にわかりやすいことに驚いた。中学生に地理を教えていた経験があるのに、地政学について何も知らなかったことに恥じ入る。「シーパワー」「ランドパワー」「ハートランド」「リムランド」これらの観点から見るだけで、世界史と現在の時事ニュースが非常にわかりやすいものになる。「世界と日本」を説明するのにも楽しい授業がぐっと増えることを確信する。

 中学の地理では、ほとんど取り上げられない「南米」について、この本からハッとさせられた部分が多い。何故、ブラジルだけがポルトガル語で、その他の中南米がスペイン語なのか。南米では、人種の混合が進み、メスチーソ(メスチソ)と呼ばれる人種が多く、人種差別が激しくないと参考書に書かれてあったが、じっさいは、ものすごい貧富の差と人種差別が横行している地域であることが分かる。これも単に人種の混合が進んでいるということではなく、歴史的に説明がつくところが納得がいく。
 近現代史の説明もばらばらであった歴史の流れが、地図を片手に地政学的に見ていくと大変判りやすい。16世紀のポルトガルとスペイン、17世紀のオランダ、イギリス、18世紀のイギリス。19世紀前半のフランス、ナポレオン19世紀後半の日本、20世紀のドイツ、アメリカ、ロシア、中国。さらに現代の中国対アメリカ、混とんとする中東、今が問題のミャンマーやアフガニスタンなど読むのに飽きない、否、知っておかなければならない知識で満載である。面白くためになる本であった。





<主夫の作る夕食>
シャケの照り焼き作ってみました。長芋とオクラも相性ばっちり!


<想い出の一枚>
プサンにて韓国料理



主夫 「世界史を変えた13の病」読む

2020年10月26日 | 世界と日本


goto イート やgoto トラベルで町中に人が溢れつつあるけれども本当に大丈夫なのだろうか。でも、goto eatもgoto travelも1回づつ経験しているのに大きな顔はできないが、この本を読んでみた。
『世界史を変えた13の病』
主な病は、「ペスト」「天然痘」「結核」「コレラ」「梅毒」「ハンセン病」「スペイン風邪」「ポリオ」などである。
やはり、「スペイン風邪」の部分は、今と照らし合わせて、特にアメリカ大統領の発言を考えながら、なるほど、なるほどとうなずきながら読んでしまった。この本が2018年出版であることは、何とも因縁を感じる不思議さに満ちている。みなさん、この本読んでみてください。「goto~」は、本当に大丈夫だろうかと思ってしまいます。
「天然痘」文明を滅亡させたアウトブレイク、その歴史の恐ろしさ、
「梅毒」「コレラ」知らないではすまなかった人々の無知。
そして、「ハンセン病」と「ポリオ」、病気の撲滅に戦った人々の心がジーンとくる物語!素晴らしい。


主夫が作った夕ご飯
「タラのムニエル」と「カニの甲羅グラタン」、さすが冷凍では今一歩の味でした。反省。