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隠れキラリ!テーブルマナーde大人磨き女子磨き

レストランで失敗しないテーブルマナーのご案内をしています。

食べ跡が見える?カトラリーレストがある時こそ食べ方を美しく

2019-08-07 13:06:28 | テーブルマナー

こんにちは~♪美容家歴24年のSACHIKOです

カトラリーレストのあるお店は、比較的カジュアルなお店と思っていませんか?ビストロやブラッスリーのお店に多く見られると思いますが、オシャレなレストランでもテーブルが少し小さいお店や会席風に品数が多いコース料理のときは、カトラリーレストを用いるお店があります。

これは、お皿が変わっても同じカトラリーで料理を食べ続けるためにあります。ですから、1つのお皿を食べ終わったら、使ったカトラリーを戻します。和食でいうところの「箸置き」です。

ですが、メイン料理のときには新しいカトラリーに替えてくれます。それまでの前菜的なお料理と一線を引いて「メイン」である重みと特別感のある料理を表す意味でも、カトラリーは新しいものを用意されます。

さて、メインが出るまでは何度も同じナイフとフォークを使うのですが、多少は食べカスが残る状態になりますよね。それをあらわにしてカトラリーレストに戻すと、食べ跡がまる見えでちょと恥ずかしい!という思いがしませんか?かといって、フォークやナイフをなめてキレイ(?)にするわけにもいきませんよね(笑)。となると、やはりナイフやフォークの上手な使い方で、食べ跡がなるべく残らないようにしなければなりません。

【キレイな状態でカトラリーレストに戻す食べ方とは】

まず、カトラリーレストに置くマナーですが、ナイフの刃は内側を向くようにおきます。そして、フォークの先も上を向くように置きます。レストに置く位置は、ナイフは刃と柄の境ぐらいの位置を置くようにし、フォークは膨らみのある背のあたりをレストの上に乗るように置くとバランスが良いです。さらに、フォークの頭とナイフの頭がだいたい揃うように置くと、とても美しいです。スプーンの場合は、フォークと同様に膨らみのあるあたりをレストの上に置くようにします。

さて、メインが出るまでの料理のすべては、同じナイフとフォークを使って食べていきます。スプーンがある場合は、スープが出されるという意味ですが、スープ以外にも使用する料理があるかもしれませんので、スープを飲み終わったら、一旦カトラリーレストに戻します。もし、スープ意外にスプーンを使う料理が出ない場合は、給仕係の人がスプーンをさげてくれますので気にする必要はありません。カトラリーレストの基本は、メインが出るまでは同じカトラリーを使用するということですから必ずレストに戻します。

仮に、戻すのを忘れてお皿をの上にナイフとフォークを揃えて置いたらどうなるのか…?これは、給仕係さんがわざわざレストに戻すことになります。これはちょっと恥ずかしいですよね。自分が食べた跡が残っているナイフとフォークを見られるわけですし、またカトラリーレストのマナーを知らないと思われてしまいます。必ずお皿が変わるたびに、ナイフとフォークをレストに戻しましょう。

また、レストに戻したナイフとフォークは、同席者の目にもとまります。なので、なるべくキレイな状態でレストに戻したいですよね。それには食べ方がポイントになります。

まず気になるのがフォークに残る食べカス。ソース跡ぐらいは少し残るのはやむを得ませんが、とりあえずカスは残らないようにしたいですね。簡単です。どんな料理であっても、ゆっくりフォークを口から抜くことです。テーブルマナーの食べ方の基本は、1つ1つの動作をゆっくり行うことでもありますので、些細なことですが、口からフォークを抜くときもゆっくり行うと、食べカスが残りずらいです。つまり、唇を通る際にフォークのお掃除をするイメージです。

ナイフにつきやすいのはソースですよね。これもゆっくりとナイフを素材に滑らせて、ソースを素材に移すようにします。このときに、ナイフを上のほうにあげると、ナイフを素材になすりつけているように見えて見苦しいので、お皿の近くに寄せて行いましょう。そして、ナイフの両面を代わる代わる何度も素材に滑らせるのではなく、片面1回ずつでナイフの刃をキレイにするためにも、ゆっくりと滑らせましょう。

スープスプーンの場合は、そもそもスープを飲むときにスプーンを口の中に入れることはしませんので、どうしてもスープがスプーンに残ってしまうことがあります。経験ありますか?

この場合は、スープがもうスプーンですくえない少量になったら、スプーンのくぼみをしばらく(ほんの数秒)お皿の中で垂直にしておきます。こうして、スプーンに残ったスープをお皿に落とし切りをします。間違っても口の中にスプーンをいれて、なぶるような行為はしないでね。

美しい食べ方は、周りに不快感を与えない配慮ですが、自分自身にとっても気持ちよく食事をすることができるマナーです。ぜひ、どんなお店であっても美しい食べ方に意識を置いて、食に向き合っていただきたいと思います♪

・テーブルマナーを身につけたい

・どんなお店でも楽しく食事をしたい

・同伴者に恥をかかせたくない

・自分に自信をつけたい

・堂々と食事ができるようになりたい

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ケーキ好きなら食べ方も美しく!ショートケーキ編

2019-08-06 11:36:31 | テーブルマナー

こんにちは~♪美容家歴24年のSACHIKOです

先日のテーブルマナー講座で、質問が多かったのがケーキの美しい食べ方でした。結構意外でしたが、やっぱり食べた後のお皿の上が美しくないとどこかで感じていたのか、あるいはテーブルマナー講座を受けて、ケーキも美しく食べたいと思うようになったのかも…。いずれにしても美しく食べたいと思ってもらえたのは良かったです。

そうなのよね、お皿の上に載っている美しい料理やデザートでも、食べたあとのお皿の上が汚いと、自分にがっかりしませんか?私が最初に感じたのはそこでした。でも、テーブルマナーを身につけていくと、食べることが楽しいって思えるようになって、丼物であろうとカレーライスであろうと、目玉焼きであろうと、どんな料理も美しく食べることに楽しさを覚えました。そして、食べたあとのお皿の上がキレイであればあるほど、自分に満足できる楽しさもありました。

みなさんも、お家で食べるご飯やカフェのクイックランチであっても、ぜひ美しく食べることに意識を向けてみてください。とっても楽しいですし、食事に集中することができるので、オン・オフの切り替えが自然に生じて有意義な時間へと変わりますよ。

【ケーキが倒れない上手な食べ方とは】

まずはケーキに巻かれてあるセロハンをはがすところから。フォークで巻いてはがす方法は、よく聞かれると思いますが、実際にやってみるとなかなかスムーズにできないっていう声もあります。スタートの端を左手で持ってケーキから少しはがし、端から3cmぐらい中のところにフォークの刃の間にセロハンを挟んで、内側に巻いていくのですが、最初の1~2回転までは左手でフォローします。

あとはフォークだけで、くるくるとケーキに沿ってはがしていくのですが、ただフォークを回しても上手くはがせません。コツがあって、セロハンを外側に引っ張って広げながら巻いていくと意外と簡単に巻けます。

実際に、上の画像のようにキレイに巻けます(↑自演)。フォークでセロハンを巻いていくときに、外側に巻いていくほうが簡単なんですが、そうするとクリームが外側になるので、巻いている手についたり、またセロハンについているクリームの見栄えも悪いので、内側に巻き取っていくようにしましょう。

セロハンを巻き終わったら、お皿の向こう側へ置きます。左手をナイロンの上に置いて軽く押さえます。そして、フォークを静かに抜くと、フォークにつくクリームも少なくてすみます。

では、食べていきましょう~♪

①上段の画像

ショートケーキの尖ったほうが左側に向いて出されます。食べ始めはもちろん尖っているほうから。デコレーションで乗っている苺から食べるのはNGです。フォークを垂直にして底まで刺し入れます。

②下左側の画像

刺したフォークをそのまま手前(自分側)に倒します。

③下右側の画像

倒したフォークを抜かないで、そのまますくって口に運びます。フォークを抜き差しすると、断面が汚くなったり、クリームがぐちゃぐちゃになったりするので、一度刺したフォークはなるべく抜かないほうがベターです。

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さて、ちょっと幅が広くなってくると、フォークの一刺しでは一口サイズではなく大きすぎるので、今度は2段に分けて食べます。

①上段の画像

一段目の層だけを食べます。先ほどと同様にフォークを垂直に刺して、上段の層で止めます。

②下左側の加増

そのまま手前に倒して、そのままケーキをすくって口に運びます。

③下右側の画像

上段だけを食べた状態です。やはり断面がキレイでしょ。

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①上段の画像

続いて下の層を食べます。フォークの背を断面に沿わせて、垂直に刺し、今後は底まで入れます。

②下左側の画像

そのまま手前に倒して、そのままケーキをすくって口に運びます。

③下右側の画像

次に食べ進めるには、デコレーションの苺が邪魔になるので、この段階で苺を食べます。ケーキを潰さないように、そっとフォークで刺していただきます。もし苺が硬くて刺しにくい場合は、苺をフォークですくい、一旦お皿の上に置いてから刺しましょう。フォークですくってそのまま口に運ぶのは、実はお行儀の悪い動作です。面倒だと思わずに、エレガントな食べ方を身につけてください。

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さて、ここまできたらさらに幅が広くなりますし、なにより後ろに倒れるのが心配になりますよね。そうならないためには、フォークを入れる向きを変えて切り分けます。

①上段の画像

今度はフォーク横にして、上の層のところまで差し入れます。

②下左側の画像

一度だけフォークを抜いて、フォークの腹を手前(自分側)に向けて垂直に刺し入れ、そのまま上段だけすくって口に運びます。続けて、上段の奥側→①のやり方に戻って下段の手前側→下段の奥側の順で食べていきます。

③下右側の画像

①②を繰り返して、上段下段を食べ終わると、このようにとても綺麗な断面になります。

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さて、あとひといき(笑)!これまでは点線の方向から食べ進めてきましたが、ここからは実線の方向から切り分けて向きを変えると、最後までケーキが倒れることはありません。フォークの腹を手前に向けて一口サイズの量になるよう刺して、上の層だけをすくい取ります。

上の層だけをすくいとったら、こんな感じに↑↑↑

続いて、下の層をすくい取ります。フォークの腹を手前に向けて刺し、そのまますくって食べます。こうして、手前から奥側に食べ進めると、最後までケーキが倒れることなく、そしてお皿の上にクリームが残ることなく、美しい食べ方で美しい景色をキープし、美しく食べ終わることができます。

ショートケーキは家でも練習ができますので、ぜひやってみてくださいね。正方形のショートケーキもたまに見かけますが、その場合は、角から狙って食べすすめると、最後まで倒れることなく美しく食べられますよ~。

・テーブルマナーを身につけたい

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実食!フレンチのショートコースでテーブルマナー講座

2019-08-04 20:55:42 | テーブルマナー

(by LA TERRE)

こんにちは~♪美容家歴24年のSACHIKOです

先日のテーブルマナー講座の模様をご紹介します。今回も広尾駅から徒歩7分ほどのところにあるフランス料理のお店『LA TERRE(ラ・テール)』でマナー講座を開催しました。横浜から来てくださった方や栃木県からはるばるお越しくださいました方、またお近くという方も猛暑の中のご参加、感謝申し上げます。

西洋料理の基本を学んでいただく内容の講座で、お料理としては食前酒(アペリティフ)・前菜(オードブル)・魚料理(ポワソン)・肉料理(ヴィヤンド)・デザート(デセール)・カフェのコース。

スタートは、テーブルマナーの意味・目的からサクッとご紹介して、あとはお店にご迷惑をおかけしないように、料理のペースに合わせながら入店~退店までをしっかりレクチャーさせていただきました。その中のお料理の部分をご紹介したいと思います。

【普段使いに多い全5品のコース料理が学びやすい】

まずは前菜ですが、今回は盛合わせではなく1つの料理として、野菜とムール貝やえびも入ったさっぱり温サラダ。周りにはドレッシングのようなソースが芸術的に添えられていました。なんでもそうですが、お皿の中央から食べ始めるというのはお行儀の悪いことです。手前から奥に向かっていただきます。

ムール貝の殻をナイフで押さえて、フォークで貝を刺していただきます。そうしたら、殻をお皿の奥によけておきましょう。続いて野菜等を手前から一口ずつフォークに刺していたきます。また、飾りのように散らされている周りのソースですが、味の調整として利用します。その際に、フォークに刺した素材をソースの上でなすりつけるのではなく、ソースのそばにフォークに刺した素材を置いて、ナイフでソースを素材にからめます。つまり、片手だけで食べることをしないのが美しい食べ方です。ぜひ注意していただきたい食べ方です。

次はポタージュスープをいただきました。インカのめざめのポタージュです。これは、スープスプーンで手前から奥(イギリス式)、または奥から手間(フランス式)にすくっていただきます。スプーンいっぱいにスープをすくうと、口に運ぶまでにポタポタと垂れてしまいやすいので、スプーンの6割~7割程度の量をすくい、さらにスプーンの底についたスープを器の縁で落とし切りをしてから口に運びましょう。

食べ方は、下唇の上にスプーンを乗せたら、スプーンを傾けてスムーズに流し込みます。吸ってしまうと音が出やすいので気をつけましょう。

続いて魚料理は、真鯛のグリルとかぶのクリーム煮。塩が効いていたのでクリーミィなソースをつけていただくとマイルドになるので、鯛を一口大にカットしたら、ソースの上にフォークに刺した鯛を置き、ナイフでソースをからめていただきます。今回はトロミのあるソースなので、フィッシュスプーンは出ません。サラサラタイプのソースの場合は、フィッシュスプーンが出されますので、フィッシュスプーンでまず鯛を一口大にカットし、フォークの背でフィッシュスプーンにのせて、ソースも一緒にすくってスプーンでいただきます。

続いての肉料理は、黒豚の蒸し焼きのようでした。レアかと思うほどとても柔らかく旨味があって美味しかったです。左端から一口ずつカットし、添え付けの野菜と交互にいただきます。この時も、なるべくソースをお肉にからめていただきます。

このあとはデザートとカフェで終了です。ここでは、カフェを飲む際のシュガーポットとミルクポットの扱い方、入れ方、飲み方をレクチャーさせていただきました。

今回のテーブルマナー講座では、フォークの背に載せないというマナーにより、フォークをくるっと返す練習もしました。これは、慣れないとフォークをお皿の上に落として音を立ててしまうので、普段から練習していただきたいとお願いしました。が、実は慣れるまでの裏技として失敗しないフォークの返し方もレクチャーさせていただきました。

全体の感想としまして、お皿の上に残すソースの量が若干多く、もっとソースを素材にからまていただく練習が必要だと感じました。また、苦手とする葉物の野菜が出なかったのですが、これもお家で生野菜のサラダを用意すれば練習できますので、食べ方だけエアーレクチャー(笑)させていただきました。2時間半があっという間に過ぎ、みなさんとても勉強になったと喜んでくださったと同時に食べることそのものを愉しんでいただけました。

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実食!二つ星の美しいスペイン料理を美しくいただく

2019-08-02 14:44:56 | テーブルマナー

こんにちは~♪美容家歴24年のSACHIKOです

先日、美食会でお邪魔しました銀座の「スリオラ」。二つ星を獲得しているスペイン料理のお店です。スペイン料理といえば、頭に浮かぶのがパエリア・アヒージョ・ガスパッチョ・チュロスといったところですが、ここはミシュラン店、きっと美しく芸術的なお料理つまりモダンな料理が出てくるはず…。と、身構え(笑)て行ってきました。お料理をご紹介しながら、テーブルマナーのポイントをご紹介したいと思います。

【美しいモダンスパニッシュでテーブルマナーを実践】

広々としたテーブルは、ピシッと敷かれた真っ白なテーブルクロス。まだカトラリーがない時代は、手づかみで食べていたので、手が汚れるたびに白いテーブルクロスで拭いていたのだそうです。テーブルクロスの歴史はそこからあるようですね。

まず、テーブルの上ですが、席に着くと目の前には大きなサービスプレート(アンダープレートとも言う)、その上にはナプキンとクリップされた本日のメニューが置かれていました。左側はパン皿、その奥にはパンにつける塩。右奥には、ウォーターグラスとワイングラスが置かれています。これはお決まりのセッティングです。これらの食器を移動させるのはマナー違反です。飲んだグラスでさえ、飲むたびに元の位置に戻すのがスマートなマナーです。

さて、お気づきになられたでしょうか?パン皿の周辺にバターナイフがありません。当然ですが、スペイン料理ですからね、バターは出ません。出されるとしたらオリーブオイルです。間違っても「バターをください」なんて言わないでね。

全員が席に着いたら、落ち着いたタイミングを見計らって給仕係の方があいさつと簡単に本日のコースの紹介をしてくださいます。その時に、目の前にあるメニュー表を見ながら説明を聞きます。説明が終われば、しばしメニューの内容を確認しながら、そのメニュー表は右側の空いているスペースに立てて置きます。これもテーブルマナーの一つ。もしメニュー表が1枚ものだった場合は、二つ折りにして立てておきましょう。

最初に出されるのはアミューズ。これはメニュー表には載っていないので、最初にワクワクするお楽しみの一皿となります。一口で食べるものなので、お皿には2人または3人分のアミューズが乗っていることがほとんどですので、1種類ずついただきます。

アミューズは手で取って一口で食べることがほとんどです。汚れた指先は、おしぼりまたはナプキンの内側でふきましょう。

次に出てくるのが前菜。こちらは毛蟹と殻のジュレにフェンネルのクリームが載ったもの。小さめのスプーンでいただきます。ジェルとクリームの両方をスプーンですくって、口の中でマリアージュを愉しみます。

さて、手で持てる小さな器ですが、器を手に持って食べるのはNGです。左手はそっと器に添える程度にして、テーブルからお皿を離すことのないようにしていただきましょう。余談ですが、外国人が日本にきて最初になじめなかったのが、お箸はともかく、器を手に持って食べることだったようですよ。習慣がないので違和感があったんでしょうね。

ここでパンが出てきました。しっとり柔らかいパンなので、オリーブオイルがよくなじみます。パンはお皿の上で手で一口分をちぎって、パンの一部をオリーブオイルに浸して口に運びます。オリーブオイルを浸しすぎると、ポタポタと垂れてしまいますので気をつけましょう。

二皿目の前菜はガスパッチョ。冷製スープですが、色がとても綺麗ですね。ガスパッチョはトマトやピーマン他野菜をたっぷり使って、それらをすりつぶしてブイヨンを加えたもの。そんなスープの中に浮かんでいるのは、蛤やチェリー、白ワインのグラニテ。どれも個性的ですが、スープとの相性は抜群でした。

こちらは、スープスプーンでいただきます。まずはスープだけをいただきましょう。手前から奥に向かって、スプーンの6~7割程度の量をすくい、スプーンの底についているスープを器の縁で落とし切りをして口に運びます。こうするとスープが垂れ落ちません。次に、具材をすくっていただきます。このように、ある程度スープと具材を交互に食べる様にすると美しいです。

スープが残り少なくなったら、お皿の手前を少し持ち上げて奥にスープを集めてスプーンですくいます。これはイギリス式のテーブルマナーですが、奥から手前にすくって、奥を持ち上げて手前に集める食べ方はフランス式です。どちらの食べ方でもOKですが、日本ではイギリス式を取り入れているので、手前からすくい、奥に集める方法で覚えておきましょう。

続いてお魚料理、スペイン料理ではヤリイカが出されることが多いですね。そして、みごとなイカスミソース!まるで宝石のオニキスのように輝きがありました。

この時にのカトラリーはナイフとフォーク、フィッシュスプーンの3点が並べられました。「えっ?3つも使うの?」と思われたでしょうか。もちろん、3つとも使ってもいいし、使わなくてもいいんですよ。イカがちょうど一口で食べられる大きさだったので、私はナイフは使わずに、フィッシュスプーンにソースとヤリイカを載せていただきました。

とろみのある硬めのソースなら、ナイフで寄せて素材にしっかりからめることができるので、このような場合はフィッシュスプーンは使いません。サラサラのソースなら、素材にからめずらいので、フィッシュスプーンに載せていただきます。つまり、ソースの状態で使い分けるのがベスト。そして、使わなかったカトラリーは、そのままテーブルの上に置いておきます。

続いてお肉料理です。こちらは、シャラン鴨のローストとイチジクのチャツネ。シャラン鴨は、生産量が少なく希少なブランド鴨。焼き加減はほぼレアでしたが、癖がなくあっさりとしたお味。甘味のあるイチジクのソースがとてもよく合いました。

鴨肉を一口大にカットしたら、ナイフでソースを鴨肉に盛り、ソースと一緒に味わいます。フォークに刺したお肉をソースに寄せてなすりつけるのではなく、ナイフでソースをお肉のほうに寄せてからめます。お肉でお皿の上を滑らせながらソースをからめるのは美しくないですし、素材そのものを雑に扱ってはテーブルマナー失格です。そうゆうところを心(食への感謝)していれば、自然と美しい食べ方になると思います。

お料理の後のデザートは、クリームチーズのムースとレモンシャーベットとピスタチオのソース。さっぱりとした夏らしいデザートでした。デザートスプーンで、一口サイズをすくっていただきます。これも、3種を一緒に口に入れたいからと、ぐちゃぐちゃと潰しながら混ぜ合わせるのはNGです。最後までお皿の中のものを美しい状態をキープしながらいただくのがテーブルマナーです。

食後のカフェと一緒に出される小菓子。自家製のチョコレートシリーズです。さて、どれからいただきましょうか?美味しく味わう食べ方の基本は、「薄味→濃い味」です。なので、まずカカオドリンクを手にとっていただきます。飲み終わったら、器をプレートに戻す人がいますがそれはNGです。自分の手元付近に置いておきます。

次に口にいれるのは、左手前のチョコレート。最後にバナナチョコレートとなります。いずれも手を直接伸ばしていただきます。プレートの上にある飾り模様で落としてあるチョコレートは、風景の一部ですので小菓子につけることはしません。そのままにしておきます。

これでコース料理は終了です。滞在時間は2時間半を目途に退店するようにしましょう。どのお店も、ランチタイムはだいたい15時までなので、それまでに退店できるように配慮します。話が長くなるようでしたら、場所を変えて喫茶店を利用するのが大人のマナーです。

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一尾で出されることもある!魚料理の美しい食べ方

2019-08-01 14:09:24 | テーブルマナー

(by 北島亭)

こんにちは~♪美容家歴24年のSACHIKOです

レストランで一匹まるまるのお魚料理って、そうそうお目にかからないかと思います。ほとんどが切り身のスタイルで出されますから、食べ方に困るということはないと思います。ところが、昔ながらの王道のレストランでは、ヒラメなどがドンっと一枚出るというところまではいきませんが、鯵や鱒ぐらいの大きさの魚は一尾で調理されて出ることがたまにあります。

日本料理店では、お祝い事の会席の場合は「めでたい」として、中ぐらいの大きさのが尾頭付きで出されますが、通常のメニューでは切り身のメニューになっています。お箸であっても、尾頭付きが出ると「どこから食べればいいの?(汗)」と、戸惑うことはありませんか?

では、ナイフとフォークを使った一尾の魚料理の食べ方をご紹介します。

【こうすれば食べやすい!美しく魚を食べる方法】

(by コートドール)

画像は前菜で出されたものです。豆鯵なんですが、ちょっと大きめの豆鯵でした。お家では通常の味を買ってきてムニエル風に調理して、ナイフとフォークで練習してみてください。

①飾り野菜をよける

まず、魚の上に乗っている野菜をまとめてお皿の左手前によけておきます。

②頭と胴の境に切れ目を入れる

頭と胴を切り離さないように、中骨のところで止めて切れ目を入れだけにします。フィッシュナイフは刃がないので骨まで切ることは少ないですが、通常の刃があるナイフを使う場合、力を入れると頭と胴を切り話してしまうので、力加減に気を付けてください。

③背のほうに切れ目を入れる

フォークで身を押さえながら、頭から尾へ向かってナイフを入れて背に切り込んでいきます。この時、ナイフを寝かし気味に扱うとやりやすいです。

④腹のほうに切れ目を入れる

②の流れで、続いて尾から頭に向かって腹側も切り込んでいきます。フォークは②で身にさしたまま行います。何度もフォークを刺し直すのはNGです。

⑤尾の皮を切り離す

フォークを尾の近くに刺し直して、矢印のところをナイフで切り込みます。これで、上身を外すことができます。

⑥上身を手前に移動させる

上身を崩さないようにお皿の手前にずらすには、尾から頭に向かってナイフを寝かした状態で中骨にそって入れていくと、ふわっと上身がはずれます。上身を中骨から外したら、お皿の手前側にずらして、まずは上身を左から一口サイズにカットして食べます。この時に、野菜と一緒または交互に食べるようにします。

⑦中骨と頭を外す

上身を食べたら次は下の身を食べます。まず、尾の方から中骨の下にナイフを入れ、頭に向かってナイフをずらしながら中骨と下の身を外します。頭のところまできたら、頭と下の身を切り離して、頭と骨が繋がった状態でお皿の向こう側によけておきます。

⑧下の身を食べる

下の身を左側から一口サイズにカットして、野菜と一緒または交互に食べます。

⑨骨を周りもキレイに!

最後に、骨の間や周りに身が残っているようなら、ナイフの先で取り除き、無駄なくキレイにいただきます。そして、食べ終わったら骨をコンパクトに折り曲げて、頭と一緒にお皿の隅(左上)に寄せておきます。これで完了です。

いかがですか?ナイフとフォークの扱い方になれれば難しくはありません。また、お皿の上が美しいとより満足感があります。ぜひお家でトライしてみてくださいね。

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