こんにちは~♪美容家歴24年のSACHIKOです
私たち日本人が、昔から当たり前のように食べているご飯、味噌汁、漬物。そこにおかずとして焼魚や肉、総菜などいろいろあるわけですが、どんなおかずであってもご飯・味噌汁・漬物は必ずセットで出されます。そんな日本の食事形式を改めて見直してみると、お米が愛おしく、味噌汁を深く味わい、漬物が作られる技術に感動し、和食をもった楽しみたく(←食べたく)なり、和食がもっと好きになりますよ。
【お米文化の歴史を紐解く】
日本でお米が栽培されたのは、縄文時代の後期と言われています。このころは、焼き畑や湿地でお米を栽培されていたようですが、弥生時代に入り中国から水田稲作の技術が入ってきて、本格的な農耕文化が成立していきます。さらに、古墳時代に入り、大陸との交流や渡来人の移住などを通して、土木技術や牛馬を使う稲作技術が発達していきました。が、調理法としては水を加えて煮るという方法のため、固いお粥や雑炊的な状態だったようです。
そして、奈良時代に入るとお米と麹を使ったお酒が造られるようにもなり、平安時代には高温で煮炊きができる鉄製や陶器の釜が広がり、柔らかいご飯が広まりました。
鎌倉時代になって、いよいよ私たちが聞きなれている「精進料理」が中国の禅宗から入ってきて、修行のひとつだった料理から一般庶民に広がることになります。
室町時代になると、農業生産が増え、お米を常食とする習慣が庶民に普及していったそうです。このころに確率されたのが「本膳料理」といって、いくつもの「膳」が並べられた形式でだされる料理です。昔の旅館の大部屋に、仲居さんが料理を膳に乗せて運んでくる光景ですが、ご存知でしょうかね?。
また、本膳料理の形式は日本伝統の婚礼で行われる「三三九度」の儀式で受け継がれているのですが、今の若い人は見たことがないかもしれませんね。この本膳料理は、現在の「一汁三菜」の原型とされているものです。
そして、江戸時代に入り再び鎖国政策が始まり、すべての食糧を自給自足で賄わなければならくなり、それによって生まれたのが「日本料理」となり、独自の料理(和食)が完成されたそうです。この時代に経済力が向上し、町民の間で飲酒と美食を楽しむことが一般化され、それに合わせて料亭でコース料理が出さるようになりました。ここで「会席料理」が誕生し、現在の和食の主流となっています。
【一汁三菜は世界も注目する完璧な食事形式】
一汁三菜とは、ご飯(米)を「主」にした構成で、日本の食事形式の特徴を表した言葉です。ご飯を主食とし、ご飯以外を副食としています。その副食は、さらに主菜(肉や魚など)と副菜(野菜など)に分けられます。それに汁物が1つとおかずが3種類ついて三菜となり「一汁三菜」となります。ご飯とお漬物は必ずセットされるものなので、敢えてカウントしません。
また、おかずが2種の場合は一汁二菜となり、おかずが5種あれば一汁五菜となります。つまり、ご飯と味噌汁、おかずと漬物があれば、和食の基本である「一汁三菜」の基本スタイルが出来上がります。
一汁三菜は、栄養面からみても極めてバランスの良い食事形式です。主食のご飯からはエネルギー源となる炭水化物(糖質)が摂れ、主菜(肉や魚など)からは動物性蛋白質が摂れ、副菜(野菜など)からはビタミンやミネラル、食物繊維などが摂れます。
また、味噌汁からは良質な植物性蛋白質、漬物は発酵食品ですから乳酸菌が含まれています。一汁三菜って、実に素晴らしい食事形式だと思いませんか?一汁三菜を知ると、もう和食が一番!と思えるのは私だけでしょうか(笑)。和食の歴史を知れば知るほど、丁寧に食事をして、出汁から調味料に至るまでしっかりと味わいたいと思えます。そのためにも、和食にふさわしい食べ方(テーブルマナー)・美しい食べ方をこれからも身につけていきたいと思います♪
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