現在S1対策について連載中ですが、やはりS1が危機になるかどうかは左利きライトがどのくらいレフトから打てるかによります。
そこで、左利きは本当にレフト打ちが苦手なのか、考えてみましょう。
・左利きレフトの存在
実は、左利きでレフトを専門とするアタッカーもいます。例えば、イラン男子のガエミ選手、セルビア男子のウロシュ・コバチェビッチ選手、カザフスタン女子のザイツェワ選手などです。コバチェビッチ選手は、全く何の違和感もなくレフトから強いスパイクを打っていきます。ガエミ選手は、左肩がネットに入っても大丈夫なように、やや長い助走を取ってボールを切っていきます。ザイツェワ選手は、素人がそのまま代表選手に登り詰めたような、本当におかしな助走とジャンプで、非常識な打ち方をします。WGP2008の日本戦で、ザイツェワ選手は被ブロック0でした。それだけ癖のある動きでした。このように、個性はそれぞれですが、左利きレフトが代表レベルにいる事実は変わりません。
・右利きライトの存在
左利きのレフト打ちは、基本的には右利きのライト打ちと変わりません。そして、右利きライトは世界にわんさかいます。ロンドンの男女決勝ではライトは全員右利きでした(ロシア男子のミハイロフ選手とムセルスキー選手、ブラジル男子のウォレス選手、ブラジル女子のシェイラ選手、アメリカ女子のフッカー選手)。ということは、左利きのレフト打ちが下手と決めつけるのは早急ですね。
・S1のレフト打ちが上手い左利きライトの存在
山本隆弘選手は左利きですが、重心が崩れた2012年より前はレフト打ちも上手でした。
・ブロード助走
左利きの選手は、ブロード助走は左方向になります。左利きのブロードは、大林素子選手がライトからレフトまで走る素子スペシャルが有名ですが、そんなに派手なことを考えなくても、左利きレフトが毎回左方向にブロードして打っていくのも可能なはずです。ちょうど山口舞選手の鏡像関係ですね。女子チームなら十分通用すると思います。
このように考えると、左利きがレフト打ちを嫌がるのは、単に練習不足なのではないでしょうか。確かに、S1はたった1ローテで、しかも相手サーブ時のみで問題となります。しかし、ここで連続失点があるのは目に見えているので、是非世界のいろいろなチームの左利きライトの選手にレフト打ちもマスターしてもらい、よりランクの高い試合を見せてもらいたいですね。
そこで、左利きは本当にレフト打ちが苦手なのか、考えてみましょう。
・左利きレフトの存在
実は、左利きでレフトを専門とするアタッカーもいます。例えば、イラン男子のガエミ選手、セルビア男子のウロシュ・コバチェビッチ選手、カザフスタン女子のザイツェワ選手などです。コバチェビッチ選手は、全く何の違和感もなくレフトから強いスパイクを打っていきます。ガエミ選手は、左肩がネットに入っても大丈夫なように、やや長い助走を取ってボールを切っていきます。ザイツェワ選手は、素人がそのまま代表選手に登り詰めたような、本当におかしな助走とジャンプで、非常識な打ち方をします。WGP2008の日本戦で、ザイツェワ選手は被ブロック0でした。それだけ癖のある動きでした。このように、個性はそれぞれですが、左利きレフトが代表レベルにいる事実は変わりません。
・右利きライトの存在
左利きのレフト打ちは、基本的には右利きのライト打ちと変わりません。そして、右利きライトは世界にわんさかいます。ロンドンの男女決勝ではライトは全員右利きでした(ロシア男子のミハイロフ選手とムセルスキー選手、ブラジル男子のウォレス選手、ブラジル女子のシェイラ選手、アメリカ女子のフッカー選手)。ということは、左利きのレフト打ちが下手と決めつけるのは早急ですね。
・S1のレフト打ちが上手い左利きライトの存在
山本隆弘選手は左利きですが、重心が崩れた2012年より前はレフト打ちも上手でした。
・ブロード助走
左利きの選手は、ブロード助走は左方向になります。左利きのブロードは、大林素子選手がライトからレフトまで走る素子スペシャルが有名ですが、そんなに派手なことを考えなくても、左利きレフトが毎回左方向にブロードして打っていくのも可能なはずです。ちょうど山口舞選手の鏡像関係ですね。女子チームなら十分通用すると思います。
このように考えると、左利きがレフト打ちを嫌がるのは、単に練習不足なのではないでしょうか。確かに、S1はたった1ローテで、しかも相手サーブ時のみで問題となります。しかし、ここで連続失点があるのは目に見えているので、是非世界のいろいろなチームの左利きライトの選手にレフト打ちもマスターしてもらい、よりランクの高い試合を見せてもらいたいですね。
ブロードジャンプで体重を乗せて自然に打てているなら、それはかなり凄いことですね。サーブを前に落とされても大丈夫ですか?もし大丈夫でしたら、すぐにでも世界中のチームが真似すべきだと思います。
確かに遠方には見に行く余裕がありませんね…。私は実は男子のヨーロッパCL観戦が中心ですので、ほぼネット観戦になります。
試合会場に行く場合、よく素人はサイドから、玄人はエンドから、とい言われますね。私は玄人ではありませんから(笑)、どちらも好きです。豪快な前跳びのバックアタックやサーブレシーブラインを見たければサイドから見ますし、女子のブロードや超高速レフト平行や変化するサーブが見たければエンドから見ます。サーブレシーブラインは普段テレビ中継では切れて見えないため、サイドからサーブレシーブラインを見るのもなかなか面白いです。チームで言えば、NECや岡山シーガルズなら断然エンド、ロシア男子やブラジル男子なら断然サイドですかね。エンドから見るときには、セッターの顔が見えるようにやや左から見るときが多いです。
シーガルズが誕生したのも富山県黒部市でしたが、ほんの2~3年だけで、山口がシーガルズに入団したのは、岡山に移った直後でした。森や岡野は富山でプレイしていたことになりますね。でも記憶がありません。
フォレストリーヴズのS1チェンジは、確かにチャレンジ限定かも知れません。ただ前衛両ウィングは、後ろから走って「縦のブロード」のようなアタックをしていたと思います。その流れるような動きと前方ががら空きのバックアタック・フリーという点において、何か新たな可能性があるように感じられてならなかったのです。とにかく見たことのない世界でした。
ところでJMさんは、バレー観戦する際はどちらから見られますでしょうか。私はいつもエンドスタンドから見ています。縦の動きよりも横の動きが気になって仕方のないファンですから。
相手サーブ時の選手の入れ替えとして、サーブが打たれた瞬間に入れ替わるもの(例:S1の多くの場合やセッターとセンターの移動)と、サーブレシーブが空中にある時に入れ替わるもの(例:後衛のレフトのバックセンターへの移動)があり、ご指摘のパターンは、本来前者であるべき入れ替えを後者で行い、そのためにサーブレシーブを高めに返す、という考え方だと思います。ご指摘のようなメリットもあるかと思います。
しかし、それが可能なのは、サーブの球速が遅かったり、サーブの狙い目が甘いなどの、チャレンジ特有の事情があるからではないでしょうか?世界と戦う上では、入れ替わりがある選手が前衛でサーブレシーブに参加するのは、かなり難しいようにも思います。唯一可能性があるのは、サーブレシーブが返ってからのブロード助走による移動でしょうか。
ところがフォレストリーヴズは両方レセプションさせてやってのけるのですから驚きました。でもよくよく考えると、前衛2人がレセプションするのですから、前方に空いているスペースが大きくて、移動し易いことに気付きました。更に後衛のWSがフリーであるというメリットもかなり大きいと思います。
これには「大きく還す」というレセプション技術、それに高いレセプションからトスを上げるセッターの技術も必要になってくると思われ、プレミアで通用するものなのかどうかは分かりませんが、両WSとも気持ちよくスパイクを打っているくらいに、全選手の動きが実に自然に見えました。
前方を無理やり移動するより、きっちりレセプションしてから後方から走り込んだ方が、無理な動きをしなくていいのかも知れません。
ところでデンソーに関しては泉岡の身のこなしも素晴らしいのですが、井上の動きも決して一直線でなく、いざというときは自分がライトをカヴァーできる巧みな動きをしていると思います。ここが他の並みのMB選手と違うところですよね。
左利きライトがS1で右に移動するのは、確かに珍しいことではありません。しかし、泉岡未来選手とファンヨンジュ選手は、右に走る勢いをジャンプと空中移動に利用し、無理のない打ち方をしています。つまり、走るついでに打ちに行く感じですから、どこかで動作を止めたり仕切り直す必要がありません。その他の選手は、まずライトの助走開始地点に移動し、そこで仕切り直して助走に入ります。無駄な静止があり、体重が乗らなくなります。
また、静止がない選手は、タイムロスが無いため、猛スピードでライトに走る必要がありません。しかし静止する選手は、その時間を稼ぐために、猛スピードでライトに走ります。かなり邪魔ですし、本人も余裕がないでしょう。東レ2枚替えでは、レフト側のサーブレシーブをややライト側に構えて堀川真理選手がライトに移動しやすいようにしていますが、これは周りに迷惑をかけているのと同義だと思います。
そのため、静止がある左利きライトをライトに走らせる場合、それは主にラリーが続いた場合にライトに上げられるようにするためであり、レセプションアタックでライトに上げることはあまり想定していません。
先日セッターとして長時間プレーした狩野舞子選手は、果敢にもS1でライトに走った長岡望悠選手に2連続で上げましたが、両方とも不発でした。仕方なく次には前衛をスイッチせず、新鍋理沙選手のライト攻撃を選択。熟練セッターでも同じ判断をしていたように思います。
熊本フォレストリーヴズで、サーブレシーブに入る左利きライトがS1でライトに走るとは、さらに驚きです。教えてくださり、ありがとうございます。機会があれば、是非そのプレーに注目してみます。
男子では、サーブの球速の問題から、左利きライトがS1でライトに走るのは厳しいと思います。それより、私は東レ男子のように、長身の右利きスーパーエースを左右自由自在に動かす形が個人的には好きです。東レ男子では、ボヨビッチ選手と米山裕太選手の左右をスイッチして相手スーパーエースを止めに行く布陣を見せ、次のプレーでも同様のスイッチをするように見せかけてスイッチしないというフェイントや駆け引きを行っています。私はこれに痺れています。是非このプレーにもご注目ください。左利きスーパーエースではほぼ不可能なプレーです。
山口い 大熊 川口
福田 矢城 和多
和多がセッターで山口が左利きライトです。レセプションは山口、久保(リベロ)、川口ですが、高くセッターに還してその間に山口と川口がクロスに走り、アタックしていました。バックの福田はフリーで、レセプションに応じて走るところ選んでいたように思えます。
先日デンソーの泉岡の話をしましたが、他のチームでもS1の入れ替えはやっているみたいですね。左利きの浅津は勿論、JTの早坂も右利きなのにやっていますし、東レで二枚替えの堀川も右に走りますよね。男子ではできないことなのかも知れませんが。
そもそもセンターがサーブレシーブに参加していた時代は、現在の全日本男女のクイックと比べてかなり遅いクイックを打っていました。そのためセンターがサーブレシーブしても間に合っていたのであり、現在の速度のクイックには入れない可能性があります。実際、グラチャン2009では荒木絵里香選手が前に落ちるサーブに対してサーブレシーブに参加していましたが、そこからのクイックは成功していなかったように記憶しています。
ただ、世界を見渡すと、センターは余裕のあるテンポでネットから離れたトスをセミ気味に打つチームが増えてきました。キューバ女子は伝統的にそうですし、ブラジルは女子のタイーザ選手や男子のシド選手が取り入れていますよね。これは、被シャットアウトを防ぐと同時に、サイドとのシンクロ率を上げたり遅いクイックと速いバックセンターで前後のダブルクイック的な使い方をするためです。クイックのバックセンターが時間差ではなく同時多発へと進化する過程で、クイックとバックセンターがそれぞれテンポを歩み寄ってこうなったのでしょう。
このように、遅くて離れたクイックが主流となれば、センターが0.5枚くらいサーブレシーブに参加するのは可能な時代がくると思います。また、山口舞選手、カザフスタン女子のマトベエワ選手、中国女子のシュウソコウ選手やチョウライ選手、韓国女子のキムヒジン選手などを見ていると、センター出身のライトというのは今後も持ち続けたいオプションです。そのため、そういったコンバートを見越しても、やはりセンターが学生時代からサーブレシーブも練習しておくのは良いことですね。
センターセッターに関してですが、見たことがあり、バックオーダーで左利きセッターが怒号のようなツーアタックでクイック不在を補っていました。リベロは後衛ライトと替わっていました。
また、バックオーダーのセンターセッターで、表ライト(←初めてこんな用語を書きます)がクイックにも入れる場合は、かなり面白いことができるかと思います。
ただ、センターセッターだと、セッターがバックセンター及びバックセンターに入るときS6とS3の2回のローテで前衛の左右が入れ替わってしまいます。
S6
r C l
L S R
S3
R S L
l C r
この2つのローテをどう乗り切るかですが、S6では左からL、l、C、rと4枚でサーブレシーブに参加し、Rがセンターに走り込んでクイックを打てれば何とかなるかと思います。もしくは、Sがスパイクをかなり練習しているなら、Sがライトアタッカー、Rがセンターをやっても面白いです。
また、センターがS1でサーブレシーブに参加するとは、山口舞選手をレシーブ免除にしてライトまでブロードで走れるようにという作戦だと思います。そうすると、○付き番号は左からのサーブレシーブの順番とすると、
山口 ①井上 ②木村
江畑 ③佐野 竹下
となります。すると、どうしても井上香織選手が木村沙織選手より左に来てしまうため、なかなか難しいのではないでしょうか。まず山口舞選手がライトにブロード助走で動くわけですが、それはサーブレシーブとネットの間を動くことになりますよね。そして山口舞選手が通過してから井上香織選手がレフトからBクイックまで動きます。そのあと、木村沙織選手がレフトに動きます。この3つの動線はBクイックの助走開始位置付近で交差します。その交差点にサーブを落とされると、この交差する動きは不可能になるのではないでしょうか。また、動くことが出来ず3人がモタモタしていたら、さらに交錯の危険があるので江畑幸子選手は高速バックセンターに入れなくなります。
やはり全日本女子のS1は、
山口 井上 ①木村
②江畑 ③佐野 竹下
のように江畑幸子選手をサーブレシーブを加えて、山口舞選手がBかAかCワイド、井上香織選手がLに走るのが理想だったのではないでしょうか。井上香織選手よりは江畑幸子選手の方がレシーブできますし。
(続く)
かつてはセッター以外5人がレシーヴしていました。そのなかで江上が前衛の時、よくサーヴで狙われたのですが、難なくセッターに返して流れでクィックに入っていったシーンが、目に焼きついております。
ところで私が考えていたのは、世界では無理ですが、国内では宮下や富永はセンター・セッターできないかな、ということ。MB1人にしてライト2枚にすることです。リベロはMBと代わらなければいけない、という決まりはないですしね。
全然無茶苦茶ではないですよ!それより、S1で苦しくなるのが分かっていながら放置している方がよっぽど大きな問題だと思います。
セッターが動いてトスを上げに行く際、竹下佳江選手ならどれだけ無茶なルートを通って上げに行っても最低限のトスは上がります。ただ、来年からはバックオーダーしか知らない新人セッターになるでしょうから、その点は賭けになりますね。
山口舞選手、WC2011ではセンターはグダグダでしたね…。もともと山口舞選手をライトとして召集した監督は千里眼だと思います。
おっしゃる通り、木村沙織選手と長岡望悠選手のどちらかが必ず前衛にいて、さらに両選手とも得意のポジションから常に打てれば、それは非常に魅力的に思います。そうするには、長岡望悠選手をフロントオーダーのエース対角にするしかないですね。ところで、セッターと長岡望悠選手が同時に前衛に上がるローテのブロックはどうしましょうか?セッターが真ん中に跳ぶかレフトに跳ぶか。やはりセッターが真ん中に跳んでその真後ろにリベロを配置するのが一番良いですかね?でないと、ライト攻撃をされたら、切り返しでセッターが戻ってトスを上げるのが大変そうです。もしくは、長岡望悠選手のバックライトが上達すれば、世界標準バレーのスーパーエースとして使っても良いかと思います。
このようにいろいろと考えていると、本当にワクワクしますね。
真鍋監督が昨年のW杯、山口をセンターからライトに戻す際に、「パズルのピースのようにはまった」なんて言っておられたような気がしましたが、バレーボールの6人の配置って本当にパズルを解くように複雑であるということが分かりました。
私がなぜこのようなことを考え出したかと言うと、久光の長岡が左利きの打ち屋なのですが、レセプションできないから使い辛い。かと言って木村の対角に新鍋を入れるとサイドが新鍋一人の時に苦しくなる。それだったら、木村の対角にライトの選手を入れ、セッター対角にレフトの選手を入れる方法はないものか、ということを考えた次第です。だから木村が前衛の時はレフト、長岡が前衛の時はライトに二段を上げる、という戦略は不可能かどうなのか問いただしてみたかった次第です。
バレーは進化しますので、普通のバックオーダに捉われない日本のオリジナルを、是非編み出して欲しいと思います。昔から日本はバレー先進国でしたから。
山本隆弘選手、石島雄介選手と、クイックに入れる人材があったのに、永遠と型にはまった使い方しかできず、本当に無策な監督だと思います。
ところで、福田舞選手をフロントオーダーで入れると、かなりワクワク感がありますね。福田舞選手を和製キムヒジン選手にできます。また、福田舞選手がレフトから、新鍋理沙選手がライトから打つようにもスイッチできます(←韓国はできない)。全日本で是非見てみたいです。ただ、こうすると一部ローテで木村沙織選手が長いサーブで狙われるとセッターが厳しくなる場面が出てきますから、セッターの身のこなしの良さも条件に入ってくるかと思います。
また、山口舞選手をフロントオーダーのセッター対角で使うというのは、仰天しましたが確かに一理ありますね!
山口、江畑、大友
佐野、木村、竹下
なら、相手サーブ時は山口舞選手がセンター、大友愛選手がブロードでライトになりますかね。その後は山口舞選手と大友愛選手がスイッチしていつも通りになりますね。
井上、山口、江畑
木村、竹下、佐野
なら、相手サーブ時には前衛3人をBクイックくらいの位置に固めて、江畑幸子選手はレフトに走り、井上香織選手と山口舞選手はダブルブロードに入ることも可能かも知れません。山口舞選手周辺を狙われると厳しいですね…。
ただ、山口舞選手のS1回避なら、実はグラチャン2009韓国戦で結論が出ています。この試合では、佐野優子選手と木村沙織選手がサーブレシーブの柱で、そこに栗原恵選手と山口舞選手が半々で参加する形でした。そしてS1では、左から木村、栗原、佐野という形でサーブレシーブし、木村沙織選手のさらに左側に山口舞選手が構える形でした。そこから、山口舞選手はシーガルズ仕込みの超ロングブロードでLを打ちに行っていました。この形、非常に良かったです。韓国のブロックが全く対応出来ていませんでした。
もしもこのS1だけでも江畑幸子選手か迫田さおり選手がバックセンターでサーブレシーブに入れれば、山口舞選手のレフト打ちの苦手問題は表面化しなかったでしょう。確かに江畑幸子選手や迫田さおり選手はサーブレシーブが苦手なのでしょうが、それを言えば山口舞選手も相当苦手なわけで、苦手な山口舞選手が外れて苦手な江畑幸子選手か迫田さおり選手が加わるなら、悪影響はさほどなかったのではと思うのですが…。
○付き番号は、左から順にサーブレシーブに参加することを示します。
S1
①米山 山村 ③福澤
②石島 山本 宇佐見
・石島はバックセンター、山本はバックライトを打つ
・日本サーブ時、前衛左右をスイッチしてもよい(データ攪乱)
・相手サーブが強烈なら石島か山本をリベロに替える
S6
①石島 ③米山 山村
山本 宇佐見 ②福澤
・山村はセンターに走る
・山本はバックライトに走るが、相手サーブが強ければ山本をリベロに替える。
S5
山本 ①石島 ④米山
宇佐見 ②福澤 ③山村リ
・4枚レシーブ
・基本的に、山本がセンター、石島がレフトに入る
・日本サーブ時、米山がレフト、石島がセンター、山本がライトという布陣も使える(データ攪乱)
・さらに、日本サーブには、山本がセンター、米山がレフト、石島がライトという布陣も使える(データ攪乱)
S4
宇佐見 山本 ④石島
①福澤 ②山村リ ③米山
・4枚レシーブ
・相手サーブ時、福澤がバックレフト、山本がセンター、石島がライトに入る
・日本サーブ時、石島がレフト、山本がライトに入り、センター不在を福澤か米山のバックセンターと宇佐美のツーで補う
・日本サーブ時、山本がクイックに入っても良い(データ攪乱)
S3
①福澤 宇佐見 山本
②山村リ ③米山 ④石島
・4枚レシーブ
・センター不在を米山か石島のバックセンターと宇佐美のツーで補う
・山本はクイックに入っても良い(データ攪乱)
S2
山村 ①福澤 宇佐見
②米山 ③石島 山本
・山村がセンターに走る
・相手サーブが強烈なら石島をリベロに替える
ちょっと複雑ですが、これにはいくつもメリットがあります。
・S1、S6、S2はリベロを自由に誰にでも交代できる。
・S5、S4、S3では4枚レシーブが使えるため、ほぼAパスが返る
・山本がレフトから打つローテがない
・相手サーブ時のポジションスイッチで交錯の危険がない
・データ攪乱のためのポジションスイッチの余地が大いにあり、誰がどこから打ってくるか分からない恐怖感を与える
(続く)
>S1
>米山、清水、松本
>永野、福澤、宇佐美
>米山がレフト、清水はライトに走る
サーブレシーブは左から米山、永野、福澤になるので、レセプションアタックからの福澤選手のパイプが使いにくくなり、宇佐美選手と清水選手の交錯が心配です。ラリー中は完璧ですね。
>S6
>山村、米山、清水
>福澤、宇佐美、永野
>山村がセンターに走る
ここはサーブレシーブは左から米山、福澤、永野に出来るため、福澤選手のパイプも使えますね。ここが最強ローテの気がします。
>S5
>福澤、山村、米山
>宇佐美、永野、清水
>前衛2人がレシーヴになるが、
>清水はバックライトで控える
ここはサーブレシーブは左から福澤、永野、米山とし、ラリー中は宇佐美選手と永野選手をスイッチするのですよね?するとサーブレシーブ時にはセッターは動きづらく、レフト側の長いサーブへの対応は難しいです。ラリー中にセッターがバックセンターと言うのは不自然ですが可能です。
>S4
>宇佐美、福澤、山村
>永野、清水、米山
>福澤がレシーヴした後レフトに走れるか
>清水は米山の後ろからバックライトに走る
ここはサーブレシーブを左から福澤、永野、米山とするため、清水選手はスムーズに動けます。全体的に動きが大きいため、ちょっと難しいですが、ラリー中は完璧です。
>S3
>松本、宇佐美、福澤、
>清水、米山、永野
>福澤がライトエースに構えたローテと思えばいい
ここではサーブレシーブを左から米山、永野、福澤としますから、清水選手にワンポイントレシーバーを入れて米山選手にパイプを打たせると面白いと思います。
>S2
>清水、松本、宇佐美
>米山、永野、福澤
>ここが一番の問題。
>後衛3人がキャッチするので、
>清水はライトに難なく走れると思うのだが。
>ただし清水にはライト・エースとしての働きが求>められる。
ここは、前衛がフリーなので清水選手がライトに動くのは可能です。ただ、米山選手も福澤選手もパイプに入れないため、ちょっと厳しい気もします。
気になった問題点を挙げてしまったので、ちょっとネガティブな返信になってしまいましたが、標準バレーのS1のピンチも非常に大きいため、これは試す価値ありますよ。
ちなみに、私は実際に経験したなかで、クイックにも入れる左利きエースをセンターに入れる布陣が超効果的だったことがあります。
(続く)
まず、ローテ順の呼び名ですが、S1→S6→S5→S4→S3→S2というのが一般的ではないでしょうか。つまり、セッターがサーブを打った次のローテでバックセンターに来るのは、S2ではなくS6と呼ぶのが一般的のように思います。確かに直感に反しますが、拙ブログではそのように統一させていただきますね。
ご指摘のローテ順、やる価値大ありだと思います。特に男子は、世界標準に達しない体格の選手6人で世界標準バレーをしようとして自滅している状態。そして、世界では世界標準バレーをさらに発展させたバレーが芽生えつつあります。例えば、ブラジル男子ではCクイックとCワイド、前衛と後衛のダブルクイック、超高速バックライト等。ロシア男子はミハイロフ選手とムセルスキー選手がマルチポジションをこなします。セルビア男子では、左利きのウロシュ・コバチェビッチ選手をレフト起用していますね。ポーランド男子(ブルガリア男子かも…)では、強烈サーブに対しては4枚レシーブをしますよね。
世界標準をクリアした各国がさらに進化を続ける中、日本が世界標準に拘り続ければ、周回遅れ状態は続くでしょう。そのため、どんな事であれ、試せることは何でも試してほしいのです。
(続く)
山口、江畑、大友
佐野、木村、竹下
レセプションは左から山口、佐野、木村となる。江畑は山口の前方を通って攻撃に控える。バックオーダのS1よりは良さそうではないですか。
S2はもっと難しいかも。
井上、山口、江畑
木村、竹下、佐野
レセプションは左から木村、山口、佐野。江畑にライト・エースの働きができれば、いいのだが。二段はライトに上げることができるかですね。バックオーダのS4と同じ状況で考えると、不可能ではないと思います。
という訳で結論、フロントオーダの方が実は山口も活かし易かった、なんていう考えは甘いですかね。どうしようもない山口がセッター対角のS1を回避するのに。
(S1)
米山、清水、松本
永野、福澤、宇佐美
米山がレフト、清水はライトに走る
(S2)
山村、米山、清水
福澤、宇佐美、永野
山村がセンターに走る
(S3)
福澤、山村、米山
宇佐美、永野、清水
前衛2人がレシーヴになるが、
清水はバックライトで控える
(S4)
宇佐美、福澤、山村
永野、清水、米山
福澤がレシーヴした後レフトに走れるか
清水は米山の後ろからバックライトに走る
(S5)
松本、宇佐美、福澤、
清水、米山、永野
福澤がライトエースに構えたローテと思えばいい
(S6)
清水、松本、宇佐美
米山、永野、福澤
ここが一番の問題。
後衛3人がキャッチするので、
清水はライトに難なく走れると思うのだが。
ただし清水にはライト・エースとしての働きが求められる。
ということで考えてみました。女子では、清水のところに長岡は勿論、江畑や迫田が入った場合でも、応用できないでしょうか。
木村は福澤のところ、新鍋はセッター対角ということで。この場合、福田を使うとしたら、どこに入るのがいいでしょうか。通常のバックオーダだと福田は使い難いですが、フロント・オーダだと何となく使えそうな気がしませんか。
同様のコメントに↓でお返事しました。
http://blog.goo.ne.jp/jmvb/cmt/eaf3e55ce83e55fd04e59883241843a7
パワーに関してですが、印象としてハンソンイ選手は手のひらが長細く、オープントスに対してなかなかミートできないことがあるのではないでしょうか。杉山祥子選手がオープンにミートできないのと同じ理由かと思います。もしかすると、センター転向すれば、ショートBクイックのストレート打ちなどはミートして強烈なスパイクが出来るかも知れませんね。
韓国女子には詳しくないため、あまり的確なコメントが出来ずに申し訳ないです…。
彼女はキレと独自のスイングで昔日本を何回か苦しめてましたが最近になって…以下略
私は初心者なんですがこのハンユミ選手はどんな選手といえるか教えて下さい。
できれば姉妹の比較とかで言ってもらえると幸いです
個人的には
ハンユミ やや低いがスピードとパワー型
ハンソンイ 高いがややパワー不足
なのかなと
ファンヨンジュ選手の良いところとは、やはりフロントオーダーで左利きライトがレフトからライトまで走っていって打つと言う、意外性のある動きが出来る点ではないでしょうか。また、ファンヨンジュ選手がCクイックに入り、その後ろをセンターがブロードしてLに入るコンビを見た覚えがあり(曖昧)、もしそれが出来るのならその動きもファンヨンジュ選手のアピールポイントになりますね。小技系については、確実にキムヒジン選手より上手いと思います。
私は韓国が日本以外と対戦するのをあまり見たことがなく、ファンヨンジュ選手が欧米相手にどれほど通用しているのかは分からないです。逆に教えていただきたいほどです。やはり意外性が売りの選手なので、普段から対戦が多い日本には対応されても、対戦が少ない国相手には面白いように決まるのかも知れません。ブロックはやはりキムヒジン選手が上だと思います。
キムヒジン選手は、センター出身でライトにブロードして打つ選手なので、意外性もありフロントオーダーにはマッチします。また、キムヒジン選手が好んで打つコースが、たまたま日本の一番苦手なコースに一致していたことと、ファンヨンジュ選手よりボール通過点が僅かにアンテナ寄りだったことが、OQTでの大爆発の原因だと思います。日本はファンヨンジュ選手対策しか考えていなかったので、対応出来ませんでした。
しかし、ロンドンの韓国戦では日本はキムヒジン選手を完全に封じました。本来ならブロードのブロックが得意な迫田さおり選手をキムヒジン選手に貼り付けるべきところ、ブロードのブロックが得意とは言えない新鍋理沙選手を貼り付けて対応する余裕ぶりも日本は見せました。
韓国は意外性が売りの2選手をライトに据えました。日本は意外性が売りのセンター出身の山口舞選手と、ある程度一般的な新鍋理沙選手をライトに据えました。そしてその新鍋理沙選手と迫田さおり選手の前衛での位置を入れ替えるという超意外なコンビをロンドンの韓国戦で突然披露。やはりこのあたりも全日本女子の方が一枚上手だったと思います。
韓国はこのまま大型化を突き進めるのか、それとも小柄な選手も含めて何か策があるのか。注目ですね。
でもどうですか?私はプレーより彼女のルックスが好きなので応援してます(笑)
しかし選手としては一体どんな選手(上手さが)か教えて下さい。
個人的には確かに決定率のムラがあるかなと。キューバやヨーロッパにはヨンギョン並みに決めてるときがあるんですがアジア相手だと全然になる気がします
ブロックはあの身長でフォームが綺麗と川合さんが昔言ってましたが、実際ブロック力はありますか?やっぱヒジンのが上なんすかね…ブロックも攻撃も
本記事はファンヨンジュ選手を意識して書いたものではありませんが、彼女の動きの複雑さはまさに韓国オリジナルですよね。サーブレシーブ免除の左利きライトを擁しながらフロントオーダーを使うパターンです。私はその韓国オリジナルにどれほどの効果があるのか、疑問に思っています。
ファンヨンジュ選手は、打つ場所に入っていき、いかにも「ここから打ちますよ」というフォームで打ってしまうため、ブロックしやすいのは確かですよね。これを大林素子さんは「守備型」と表現したのではないでしょうか。それとも、キムヒジン選手より低いから「守備型」なのでしょうか。もしくは、これまでファンヨンジュ選手は全日本が完璧に封じてきたことから、怖くないと言いたかったのかもしれません。大林素子さんには、理由や背景まで突っ込んだ解説をお願いしたいですね。
ファンヨンジュ選手もキムヒジン選手もサーブレシーブ免除なので、通常ならば「守備型」とは言われない選手です。
バックアタックについてですが、ファンヨンジュ選手もキムヒジン選手も頼りないながらバックライトを打ちます。しかし、そのためにハンソンイ選手のバックセンターはなくなってしまいます。全日本女子では、バックライトは無くても、江畑幸子選手や迫田さおり選手を守備免除にしてバックセンターを効果的に打たせていますよね。ライトの能力の問題とチーム戦略の問題が交錯するため、バックライトがあるから即ち優秀なライトとは言えないと思います。
しかし彼女は177で守備型の選手って大林さんが言ってました
バックアタック打てて守備型の選手とか優れものですよね…これが本当なら