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Dr.mimaが医原病を斬る!

C型肝炎の解決を目指し、国の責任を追及するため闘っています。

柳澤謙の動物実験6

2015年04月21日 07時00分00秒 | その他


BCGの治療効果は第9表の二つの実験から判るように、感染同日から毎週1mgのBCGの皮下注射をした場合も、感染2週後から毎週1mgのBCGの皮下注射をした場合もほとんど効果がないという成績になっている。
この実験はモルモットでも行っているが、モルモットでも同じ結果だった。


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柳澤謙の実験動物5

2015年04月20日 07時00分00秒 | その他

第8表は加熱死BCGを感染前10週に接種した場合の実験である。
死菌ではほとんど効果はない。
この実験はモルモットでは行ってはいない。

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柳澤謙の実験動物4

2015年04月18日 07時00分00秒 | その他


第7表は既に感染があってから後にBCGを接種した場合であるが、この場合もほとんど影響はない。
結局BCGの予防的効力は感染から一定期間前に接種した時のみ表れるものであるとこが判る。
柳澤謙はこの実験はモルモットでは行っていない。
この実験も人の結核菌の致死量0,1mgを静注している。

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柳澤謙の実験動物3

2015年04月17日 07時00分00秒 | その他

第6表は実験動物は感染と同日にBCGを接種した場合である。
この場合、BCGは感染による結核性変化を阻止もしないし、反対に促進もしない。
すなわち何の影響も与えなかった。
この成績はモルモットでも同じであった。

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柳澤謙の動物実験2

2015年04月16日 07時00分00秒 | その他
第5表BCGの予防的効果(感染前BCG接種)


残す第5表の第2~6実験はすべて感染前にBCGを接種を行っている。
BCG接種と感染の間隔は、10週であったり、4週であったり、種々に変えてある。
どの実験もBCG接種群の方が対照群より明らかに結核性変化が少ない。
すなわち実験動物が人の場合では感染前一定の期間前にBCG接種を行うと感染による結核性変化をある程度まで阻止できる。
これらの実験の特徴は第4実験以外、人の結核菌の致死量を静脈注射している。



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柳澤謙の動物実験1-1

2015年04月15日 07時00分00秒 | その他


柳澤謙のBCGによる結核予防の実験結果について解説するが、第4表を理解できないと、第5表第1実験は理解できないし、今後の実験結果も理解できないとしている。
 
第4表は第5表の第1実験群の解剖所見であるが、BCG接種群では、実験動物524が32点と1番高い結果になっているので、1番下にくる。
また実験動動物529と実験動物518 では、総合点では29点と同じであるが、内蔵結核では実験動物529が9点、実験動物518は6点なので、下から3番目には実験動物518が入る。
 対照群も同じ方法で記載されている。
実験動物628 は35点であるから1番下になり、実験動物622 番は32点であるから下から2番目に入る。
従って31点の実験動物635は下から3段目に入る。
 このように次々解剖所見の重い順から軽い順へ重ねてつくったものが、第5表第1実験の「佐藤のヒストグラム(棒グラフ)で」ある。
図表では向かって右が対照群で、左はBCG投与群である。
実験群と対照群のどちらに結核性変化が多いかを比較する場合は、向かって左と右の面積を比較すればよいことになる。
モルモットを100倍すると人の体重になる。
ここの書かれている碑重量も100倍すれば人の碑重量になる。
日本人の碑重量は97~106g(西川義方、河北真太郎;東京医学雑誌、33:23-95、1919)である。


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柳澤謙の動物実験1

2015年04月14日 07時00分00秒 | その他
柳澤謙はBCGの結核予防効果についての研究結果を、1940(昭和15)年10月の実験治療社主催の講演会で佐藤秀三に続いて発表した。
柳澤謙の演題は、「結核の免疫、特にBCGについて」であった。
講演の順を追って説明する。
彼はまずツベルクリン反応に言及し、この反応は急性伝染病における抗原抗体反応と考えれば説明がつく。
つまり一度結核にかかると免疫ができ、ツベルクリン反応が陽性になり、二度と結核にかかることはない。
自然に結核にかかり、自然に治ってしまうのが一番よいがそれでは危険である。
そこでBCG(生菌)による人工免疫が、効果のあることがわかったので、その実験結果の一部を報告するというものであった。
彼はBCGの結核予防に関する実験動物での、実験結果を報告している。
結核予防効果判定は、左右の膝窩腺、鼠蹊腺、腋窩腺および後胸骨腺、後腹膜腺、門脈腺、気管支腺の10ケ所のリンパ腺の結核性変化を、大きさを目安として1から4+までとし、内臓では肺、肝臓、脾臓、腎臓の結核性変化を観察し、主に結核結節の多さによって1+から4+まで表すとしか説明していない。
彼が使用したのは「佐藤のヒストグラム法」変法である。
「佐藤のヒストグラム法」はあくまでもモルモットの実験用につくられたものである。
内臓結核性結節数の観察では肺、肝臓、脾臓、腎臓の結核性結節数は、変化のないもの-、少数
1+、少々多数2+、多数3+、はなはだ多数4+として記載する。
内臓結核をこのように4段階に分類する分には動物がなんであれ変わりない。
ところがリンパ腺の結核性変化を大きさで分類するとなると話は別である。
モルモットの場合、結核菌に感染させても、リンパ腺の大きさはせいぜい「空豆大」迄だが、人の場合には、リンパ腺が鳩卵大(きゅうらんだい)にまでなることがある。
実験動物が人の場合には、リンパ腺の大きさ分類はモルモットと違うものが必要になる。
実験動物(人)の場合の分類は、「陸軍軍医学校防疫研究報告」(不二出版)よると、モルモットのリンパ腺分類とは違い、変化のないものあるいは小豆大におよばざるもの一、米粒大が小豆大1+に、大豆大は大豆大のまま2+、えんどう豆大もそのまま3+であったが、空豆大が空豆大あるいはそれ以上4+と佐藤秀三の原法とは判定法が変わっていた。
実験動物は、実験群も対照群も一斉にエーテルで一斉に殺して解剖したとしている。
柳澤謙の実験の場合、結核菌投与量が人の致死量(3ヶ月で死亡)の0.1mgを静脈注射で投与し、BCG接種群と対照群(結核菌のみ投与)の解剖時期を明記していないのが特徴である。

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結核予防効果(モルモットでの実験)

2015年04月13日 07時00分00秒 | その他


表1は柳澤謙(東大、昭和6年卒)のBCGのモルモットに対する予防効果を示す(BCGの実験的研究第1回報告、実験医学雑誌、1935)。
BCGは10.0㎎~0.0001㎎を背部皮下に接種したものである。
その後13週目に人型結核菌0.01㎎をモルモットの左側腹壁皮下に注射し、更に10週後に解剖した。
BCG接種後に結核菌を感染させた群は14頭で、
結核菌のみを感染させた対照群は、最初10頭いたが、実験中に1頭が死亡したので、最終的には9頭になった。
対照群でも結核菌投与後10週目に剖検している。
実験成績の判定法(モルモットに対する)は、佐藤秀三によって「結核ワクチン」の効果判定を行うために考案された「佐藤のヒストグラム法」である(「結核」、宿題報告、1927(昭和2)年)。
「佐藤のヒストグラム法」とは、モルモットのリンパ腺および内臓の結核性変化をモルモット毎に集計し、1本の横の柱にした棒グラフである(図1)。この佐藤のヒスとグラムが理解できないと次に進めないので詳細に説明する。
図1の白い部分はリンパ腺、黒い部分は内臓の結核結節数、黒い横線は脾臓の重量である。
リンパ腺は左右膝窩腺(しっかせん)、鼠蹊腺(そけいせん)、左右腋窩腺(えきかせん)および後胸骨腺(こうきょうこつせん)、後腹膜腺(こうふくまくせん)、門脈腺(もんみゃくせん)、気管支腺の10ヶ所の結核性変化を観察し、その腫脹のないもの-、米粒大1+、大豆大(だいずだい)2+、えんどう豆大3+、空豆大(そらまめだい)4+として計算している。
内臓(肺、肝臓、脾臓、腎臓)の結核性結節数は、変化のないもの-、少数1+、少々多数2+、多数3+、はなはだ多数4+として記載することにしていた。
図1のBCG接種群の1番下の段は、モルモット19で、リンパ腺結核14点、内臓の結核性結節数2点、合計16点である。
下から2番目のものは、モルモット5、13、30 はリンパ腺結核変化では同じ14点になるが、この場合は、内臓の結核性結節数の多い点数から積み上げている。
つまり下から2番目は内臓の結核性結節数3点のモルモット5が、その上には内臓の結核性結節数2点のモルモット13 、さらにその上には、内臓の結核性結節数0点のモルモット30が入る。
このようにしてつくられた図1の実験群と対照群との結核性病変の強弱をみるときは右と左の面積を比較すればよいことになる。
結核菌のみを投与した対照群では、1番下はモルモット37である。
このモルモットのリン腺結核は24点、内臓の結核性結節数は7点、合計31点である。
下から2段目にはモルモット35が入り、このモルモットの病変は30点(内臓結核8点)で、下から三段目には同じく30点のモルモット34(内臓結核5点)が入ことになる。
これを繰りかえせば「佐藤のヒストグラム法」の完成である。
「佐藤のヒストグラム法」はモルモットを病変の重い順に積み上げれば良い訳なので、理解してしまえば簡単なことだったが、これを理解するために時間がかかった。
モルモットでは、BCG投与は結核予防に顕著な効果はあったが、BCGの投与量と結核の予防効果の間には、全く相関関係は認められなかった。  
つまりBCGの量が多いからといって結核予防効果が大きいということではなかった。

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ファームヤード

2015年04月11日 07時00分00秒 | その他
3月28日由仁町東三川の簑島家の玉葱(たまねぎ)の苗撮影後、行きつけのレストラン、「ファームヤード」(写真上)に行ってきました。
この店は由仁町西三川にありスープカレーをメインへよりました。
札幌でも人気の店です。
今回初めてスープカレーを食べてみましたが、とても美味しかったです(写真中)。
1階には手作りのケーキもおいてありました(写真下)。




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結核菌の致死量(人)

2015年04月10日 07時00分00秒 | その他
結核菌の致死量(人)
1947(昭和22)年11月15日、アメリカから派遣された細菌戦の専門家E・V.ヒルが、二木秀雄(ふたき ひでお、金沢医大、昭和8年卆)からインタビューした記録を、2007(平成19)年3月再度アメリカ国立公文書館から取り寄せた。
 この文書を要約すると以下のようになる。                     
1、呼吸器感染
 人型結核菌を吸入させたが実験は巧くいかなかった。
つまり綺麗なデータは得られなかった。
 
2、静脈注射
ツベルクリン陰性者では、注射後すぐに発熱を示す例は少なかった。
しかしながら、10,0㎎と1,0mgの用量では、1ヶ月で致死的な経過をとった。
0,1㎎の用量では、3ヶ月で致命的となった。
これらの症例では剖検で粟粒結核(結核菌が血管に侵入して血液に乗って運ばれ、 少なくとも2臓器以上に活動性の病巣が成立した病態)が明らかとなった。
0、001㎎の投与を受けた例は、3週目に喀痰が陽性になった。
それより少ない用量では何の変化も生じなかった。ツベルクリン反応は全例3週目に陽性となった。
 
3、皮下接種
肩甲骨の高さの皮下から接種を行い0,1mg、0,01mg、0,001mg、0,0001mg、0,00001㎎の用量を含む0,1㏄が注射された。
その作用はより重症で膿瘍は1ヶ月で排膿しなくなったが注射局所の膿瘍は治癒せず経過観察6ヶ月の間進行した。
皮下接種による致死量は不明であったが、
人の結核菌の致死量はモルモットの100倍であった。


結核菌(紫状の糸くずのようなもの)

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