Dr.mimaが医原病を斬る!

C型肝炎の解決を目指し、国の責任を追及するため闘っています。

結核菌の致死量(人)

2015年04月10日 07時00分00秒 | その他
結核菌の致死量(人)
1947(昭和22)年11月15日、アメリカから派遣された細菌戦の専門家E・V.ヒルが、二木秀雄(ふたき ひでお、金沢医大、昭和8年卆)からインタビューした記録を、2007(平成19)年3月再度アメリカ国立公文書館から取り寄せた。
 この文書を要約すると以下のようになる。                     
1、呼吸器感染
 人型結核菌を吸入させたが実験は巧くいかなかった。
つまり綺麗なデータは得られなかった。
 
2、静脈注射
ツベルクリン陰性者では、注射後すぐに発熱を示す例は少なかった。
しかしながら、10,0㎎と1,0mgの用量では、1ヶ月で致死的な経過をとった。
0,1㎎の用量では、3ヶ月で致命的となった。
これらの症例では剖検で粟粒結核(結核菌が血管に侵入して血液に乗って運ばれ、 少なくとも2臓器以上に活動性の病巣が成立した病態)が明らかとなった。
0、001㎎の投与を受けた例は、3週目に喀痰が陽性になった。
それより少ない用量では何の変化も生じなかった。ツベルクリン反応は全例3週目に陽性となった。
 
3、皮下接種
肩甲骨の高さの皮下から接種を行い0,1mg、0,01mg、0,001mg、0,0001mg、0,00001㎎の用量を含む0,1㏄が注射された。
その作用はより重症で膿瘍は1ヶ月で排膿しなくなったが注射局所の膿瘍は治癒せず経過観察6ヶ月の間進行した。
皮下接種による致死量は不明であったが、
人の結核菌の致死量はモルモットの100倍であった。


結核菌(紫状の糸くずのようなもの)

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