終活をと始めて押し入れを整理していたら、大きめの空き缶に乾燥剤と一緒に入った、計算尺が何本か出てきました。
今の時代に計算尺なんて見たことも聞いたことも無い方がほとんどだと思います。
私が工業高校に在学していた昭和40年代の半世紀以上前には、入学すると教材として購入しました。
後に工学部に入学した時にも、所謂電卓は高額で購入出来ませんでしたから、少し高級な計算尺をアルバイトをして購入しました。
専攻は化学工学でしたので、実験の数値解析は大凡3桁の精度で十分でした。
就職してからは、無線工学を独学で学んだので電気専門の計算尺を購入しました。
転職した後には福祉関係の職場でしたので、机の上に置いて専ら3桁の数値で十分でしたので良く使用していました。
部下からは、「変な物差しですね・・・」と言われることしきりでした・・・
おそらくは、私の年代が計算尺を使用していた最後の年代なのかもしれません。
でも、有効数字の概念からすると、部下の年代は3桁と3桁の数字を使用して百分率(パーセント)を出しているのを資料として見ると5桁になっていたりしました。
以前に、このブログにも書きましたが上野の科学博物館に「産業遺産」として計算尺が展示されていたを見ると、もう計算尺もガラスのケースに収められる時代なのかと痛感しました。
そろそろ、私の道楽であるアマチュア無線趣味も「絶滅危惧趣味」になるのかも知れませんね。