屋根裏をかたずけていたら、20代の頃に使った、登山用のザックが出てきました。
帆布の素材のシミ一つ一つに、思い出があります。
門田のアイゼンも出てきました。
シモンのピッケルも、出てきました、また亜麻仁油でも塗って、還暦を過ぎたら使いましょうか。
小学校の低学年からボーイスカウトに入っていたので、夏になると、キャンプに行きました。
東京オリンピック前の事でしたので、八ヶ岳や軽井沢ものんびりとしたものでした。
初めての信越線はたしか、蒸気機関車だった覚えがあります。
帆布のザックの中に頭を入れて、臭いを嗅ぐと、あのころの楽しかった野営を思い出します。
テントは、進駐軍の余りもの、食器もホーロー引きの重たいものでした。
でも、川の水は美味かったし、空も青かったし、なによりも夏の夜空の天の川が怖かったように思います。