H7N9、ふだんの生活にはなんの関係もない英数字4個の記号が困ったことになっています。
中国本土では、市民の食生活に欠かせない、ウズラ・ハト・ニワトリからの人への感染が問題になっています。
つい3カ月前には、黄砂やPM2.5の大きな課題がありましたが、ウイルスになると状況は大きく異なります。
これから、いわゆるゴールデンウィークが否応なしにやってきて、人の往来が激しくなり、それなりの防疫体制も厳しくひかれると思います。
さらには、これからいわゆる渡り鳥の季節です。
中国大陸や東南アジアで越冬していた、何十種類もの鳥たちが、繁殖の目的でユーラシア大陸の端っこの日本を目指してやってきます、日本ではいわゆる夏鳥のカテゴリーになります。
すでに、ツバメはあちこちで初認され始めました。
これから、巣作りをして、夏鳥は繁殖の時期になります。
過去の事例では、鶏舎に野生の鳥類が入るのに躍起になっていたのは、そんなに前のことではありません。
夏鳥の識別をして、消毒するなんていうのは、到底困難なことです。
もう、10年以上前に読んだ、津村節子さんだったか、「夏の災厄」という原因不明のウイルスに翻弄される日本人を描いた小説を思い返しました。
パンデミックにならないことを祈ります。