19日ブログで前総理大臣秘書官飯島氏の著書『小泉官邸秘録』を紹介し、それほど「秘録」になっていないことを述べた。田原総一朗も同じような感想を持ったと見え、このほど同誌においてインタビューをしている。その結果、前著よりはかなり興味深い内容となった。
http://www.ascom-inc.jp/book/978-47762-0378-0.html
個人的には、①郵政省は郵政民営化が話題にならぬようドイツの郵政民営化についての記事を規制した、②小泉は普段は生々しい政治の話ではなく、全く別の雑談をしている。飯島には愚痴をこぼしたりする、③3回の総裁選tも党員名簿を使わなかった、④睡眠時間は3時間半だった、などの記述は興味深いし、訪朝をはじめとする節々でのエピソードもそれなりに興味深いものが多い。
秘書論としても傾聴すべき発言がある。「秘書に政治家になりたいという心があったらそれは議員の母屋を取ることになる。ちゃんとやっていれば秘書が選挙に出るチャンスはありえない」秘書に母屋を取られたり、秘書を次々と議員にして嬉々としている手合いは熟読玩味すべき言葉だ。
小泉はまた議員会館の一室に戻っているという。これについても飯島は「別に事務所を構える必要などない」と淡々としたものである。
しかし、一番印象に残ったのは、小泉自身は吹聴しないし、熱心でもないが、地元の公共事業は飯島氏が一手に引き受けていたということだ。そういう意味で小泉はいい秘書に恵まれていたといえる。しかも飯島氏は小泉が代議士になったと同時に公設秘書になっており、以来運命をともにしている。双方にとってまたとない代議士であり秘書であるのだろう。
読後、一服の清涼感があった。
http://www.ascom-inc.jp/book/978-47762-0378-0.html
個人的には、①郵政省は郵政民営化が話題にならぬようドイツの郵政民営化についての記事を規制した、②小泉は普段は生々しい政治の話ではなく、全く別の雑談をしている。飯島には愚痴をこぼしたりする、③3回の総裁選tも党員名簿を使わなかった、④睡眠時間は3時間半だった、などの記述は興味深いし、訪朝をはじめとする節々でのエピソードもそれなりに興味深いものが多い。
秘書論としても傾聴すべき発言がある。「秘書に政治家になりたいという心があったらそれは議員の母屋を取ることになる。ちゃんとやっていれば秘書が選挙に出るチャンスはありえない」秘書に母屋を取られたり、秘書を次々と議員にして嬉々としている手合いは熟読玩味すべき言葉だ。
小泉はまた議員会館の一室に戻っているという。これについても飯島は「別に事務所を構える必要などない」と淡々としたものである。
しかし、一番印象に残ったのは、小泉自身は吹聴しないし、熱心でもないが、地元の公共事業は飯島氏が一手に引き受けていたということだ。そういう意味で小泉はいい秘書に恵まれていたといえる。しかも飯島氏は小泉が代議士になったと同時に公設秘書になっており、以来運命をともにしている。双方にとってまたとない代議士であり秘書であるのだろう。
読後、一服の清涼感があった。