『正論』8月号は「媚中政権なら中国は尖閣を占領する」という日高義樹の論文を表紙に大きく取り上げている。表題で結論が分かってしまうし、その結論も当たり前なのだが、この論文の貴重さはむしろ前段部分の、ワシントンにいる日本専門家の分類(①政府をやめた元外交専門家、②国務省、ペンタゴン、CIAの日本専門家、③ホワイトハウスの日本専門家)やホワイトハウスの国家安全保障会議の日本極東部長はライス元補佐官に情報を4年間一度も上げることがないほど軽視されている、という事実の指摘である。
ついで、日高氏はホワイトハウスの日本に対する関心度はその程度のものであり、小泉後継なども対中国・北朝鮮に弱腰でなければ誰でもいいと無視(軽視)されているといい、たとえ日本が中国から攻撃されたとしても紛争程度であれば米国は動かないと断じていて、小泉訪米における歓迎は米国の極東戦略とは無関係であることが分かる。
軍学者・兵頭二十八氏は、中国(シナ)は弾道弾を北朝鮮に開発させてイランに売りつけ、欧州を牽制する可能性がありとし、中距離弾道弾は高速で飛ぶので現在開発中のMD(ミサイル・ディフェンス)システムでは迎撃の余裕はないという事実も指摘されている。たしかに日本が米国からMDを購入するというが、どの程度有効なのか、過度な期待は大やけどの元だろう。
そのほか、連載中の筆坂秀世・元共産党政策委員長と佐藤優・休職外務事務官との対談では鈴木宗男衆院議員の参考人質疑の直前に入手された外務省の内部資料の取り扱いの裏話が大変面白い。
さらに、私がこのブログで再三にわたって指摘している、バチカンと中共の対立についてついに論文が掲載(評論家の宮崎正弘氏)された。
以上のように、今月号は貴重な記事にみちていてなかなか読み応えがあった。
ついで、日高氏はホワイトハウスの日本に対する関心度はその程度のものであり、小泉後継なども対中国・北朝鮮に弱腰でなければ誰でもいいと無視(軽視)されているといい、たとえ日本が中国から攻撃されたとしても紛争程度であれば米国は動かないと断じていて、小泉訪米における歓迎は米国の極東戦略とは無関係であることが分かる。
軍学者・兵頭二十八氏は、中国(シナ)は弾道弾を北朝鮮に開発させてイランに売りつけ、欧州を牽制する可能性がありとし、中距離弾道弾は高速で飛ぶので現在開発中のMD(ミサイル・ディフェンス)システムでは迎撃の余裕はないという事実も指摘されている。たしかに日本が米国からMDを購入するというが、どの程度有効なのか、過度な期待は大やけどの元だろう。
そのほか、連載中の筆坂秀世・元共産党政策委員長と佐藤優・休職外務事務官との対談では鈴木宗男衆院議員の参考人質疑の直前に入手された外務省の内部資料の取り扱いの裏話が大変面白い。
さらに、私がこのブログで再三にわたって指摘している、バチカンと中共の対立についてついに論文が掲載(評論家の宮崎正弘氏)された。
以上のように、今月号は貴重な記事にみちていてなかなか読み応えがあった。