北信濃寺社彫刻と宮彫師

―天賦の才でケヤキに命を吹き込んだ名人がいた―

■50D 宮彫師・小林五藤とは

2017年01月19日 | 50 その他の彫工
千曲市稲荷山出身。正式名は小林佐太郎藤原茂高(号 五藤)。 推定であるが1790頃に出生し、安政5(1852)に亡くなっている。 稲荷山中町で小林佐左衛門の長男として出生。通称は佐太郎。 京都吉田家より風折烏帽子、狩衣の着用を許される。後に官職を受けて「杢正」と名乗る。文政年間から安政年間に活躍。しばしば上洛して京都御所の造営にも奉仕。 後藤流の流れをくむ。天保6(1835)吉田家からの裁 . . . 本文を読む