北信濃寺社彫刻と宮彫師

―天賦の才でケヤキに命を吹き込んだ名人がいた―

■01 山嵜儀作の祭り屋台天井部『丸龍』の下絵

2016年10月19日 | 01 山崎儀作
北信の祭屋台は「一層二輪」形式が多いことは、以前紹介しました。屋台の前部が舞台、後方が御簾で囲まれた囃子方になります。舞台の天井部の板には、直径約110cmの龍を丸くした彫物『丸龍』が付けられていることが多いです。目立ちにくいのですが、屋台の彫物の主役と言っていいと思います。 丸龍も適当に付けられているのではなく、方向が大事で前方から見るとメインの龍と顔を合わせるようになっています。 (参考ま . . . 本文を読む