『高気密高断熱で自然素材の家が好きな一級建築士のブログ』

茨城県取手市 シンク設計事務所 辰野峻也のブログです
これから家づくりをされる方の役に立つ情報をお届けします

薪ストーブ生活が楽しみですね^^

2021年02月13日 19時48分06秒 | 薪ストーブのこと


つくば市の現場にて、外部の煙突工事が完了しました。
シンク設計事務所では、新築時に薪ストーブを計画する場合、屋根の煙突はチムニーフラッシング収まりを基本としています。
チムニーフラッシングとは、四角い箱の上から煙突が出る収まりのことです。
チムニーの採用理由は、年に一度あるメンテナンス時に、足元がフラットにできることで安全に行えるということと、雨仕舞に対しての収まりが良いことです。
自分でメンテナンスをするにしろ、専門業者さんにお願いするにしろ、皆が安全にできる方が優しいですからね。

それから、こちらの家づくりも高気密高断熱の仕様になっていて、隙間の少ない家です。
薪ストーブを焚く際は、ストーブ本体への空気が必要となるので、家自体にすき間がある方が薪ストーブの給気だけを考えると有利です。ですが、家のすき間は冬は熱が逃げてしまうことや、夏はエアコンの冷気が逃げて外部の暑い空気が入ってきてしまうので、性能の面で効率の良い住宅とはいえません。
やはり効率の良い住宅を考えるのであれば、高気密高断熱の家づくりが本当の意味で省エネルギーな住宅です。

では、すき間が少ない家は薪ストーブの給気をどうするのかというと、解決できるのは外気導入です。


↑写真のように外気導入の配管を外壁や基礎等へ出して、外の空気を直接薪ストーブに取り込みます。これは基礎断熱の場合です。
これ以外に、床断熱の場合は、床下は外気ですので外気導入の配管はせずに薪ストーブの近くの床に給気口を設け、そこから給気する等の方法もあります。
 
焚き付けのときは窓を少し開けているという方もいるかもしれませんが、それでは冷気が入ってきてしまいます。
薪ストーブの給気については、高気密高断熱住宅で建築を考えるのであれば、よくよく検討していけば快適な薪ストーブ生活を送ることができます。
 
その他にも、炉壁の空気層の取り方や、薪の搬入経路、薪置場なども考えていきたいところですね。
 
↑勾配天井のLDKは素敵な空間になりそうです。
仕上がりが楽しみですね^^