『高気密高断熱で自然素材の家が好きな一級建築士のブログ』

茨城県取手市 シンク設計事務所 辰野峻也のブログです
これから家づくりをされる方の役に立つ情報をお届けします

約5年間住んだ我が家のC値と気密の経年劣化はあるのか

2020年02月12日 20時37分13秒 | 気密測定
本日、2015年5月に引越ししました私の自邸、事務所兼住まいの気密測定を行いました。
引越しして4年9か月後の気密測定となります。
約5年間、実際に住んでいるということで、どの程度の気密劣化があるものなのか気になるところです。
総2階で窓の少ない四角い建物に近いほど、気密測定は有利とのことですが、うちの窓は少なくありませんし総2階でもありません。
又、我が家は引違い窓が全部で12カ所もあり条件としては良くないような気がしていました。というのも、引違い窓は上部とレールのところに隙間があり、気密測定に立ち会うとわかるのですが、測定中はこの引違窓に手をかざすと隙間風が入ってくるのが本当にわかります。今は冬ですので測定中は実際に冷たい風が入り続けていました。
↑掃き出し窓の上端
↑掃き出し窓の下端

↑ヨコすべり窓

一方で、タテすべり、ヨコすべり、FIX窓はほとんどすき間風を感じません。
本当に気密重視の家を建てたい方は、引違い窓はさけて選ぶほうが◎。
とはいえ、我が家はリビングの大きな窓に幅2600mm高さ2200mmの大開口引違いを設けていますが、私としては大のお気に入りです。気密は少々よくはありませんがなんといっても大開口、明かりも取れるし、リビングにひとつぐらいは大きい窓に憧れていましたので気密気密を追うよりそういう感性のほうが大事にしたいところです。
これから家づくりを検討される方には使い勝手やこのようなメリット、デメリットを説明して窓選びをしていただきたいと思っています。

とにかく、気密測定した私の家の条件は、
■家の性能としてはダブル断熱仕様(UA値0.33)基礎断熱
■窓はAPW330
■新築時から約5年経過した状況
■引違い窓が12カ所と比較的多い
ということです。

↑気密測定中
今回も、前回同様、気密測定をお願いした業者さんは有限会社コンフォートの室さんです。

気になる測定結果は………、C値0.37㎠/㎡と出ました。
約5年経過してC値0.37㎠/㎡。
気持ち的にはC値0.3㎠/㎡程度であると嬉しいと思っていましたが、条件も条件ですし気密劣化はあるとのことでC値0.37㎠/㎡はかなり良いところの数字かなと思いはじめているところです^^

又、気になる「5年間住んだ我が家のC値と気密の経年劣化はあるのか」と題しているのですが、実は工事中には気密測定をしておりません。ですので約5年前の工事中に気密想定していたらどの程度の気密性能だったのかはわかりません。すみません(>_<)
以上を踏まえて、今後どのタイミングで気密測定をするか考えることが出来ましたので良しとします。
今後は必ず工事中に測定をしていきます。理由は工事中であればもし見落としている隙間などがあれば対処していくことが可能だからです。

シンク設計事務所はこれからもUA値0.46、C値0.3を目標に、本物の高気密高断熱の家づくりを目指して家づくりを行っていきます。

車で1時間程度まででしたら建築可能です。
住宅を検討中、性能の良い家が欲しい、分離発注について詳しく話を聞きたい方は是非一度お会いししましょう。
その際、高気密高断熱、自然素材の家の我が家を見学希望であれば、事前にお伝えいただければご案内することも可能です。
今後も家づくりについて全てオープンにお話ししていきます^^

シンク設計事務所 辰野峻也