大体何となく分ってきた。
誰かに「お前は独りで生きろ」と言われている事が。
今の奥方も今は自己破産手続き中であるけれど、決
まってしまえば弁護士費用などどこからでも振り込
める。
「帰りたいのか名古屋にいたいのか」と言う問答に
「帰りたいとはいってないじゃない」と言う答えが
出たと言うことはどうしても名古屋にいたいわけで
もないということだ。
破産手続き中であるからただ今わが家は火の車であ
るが、どうもそれが気に食わないらしい。
余計な借金を無くす為に自己破産手続きをしている
のに、要するに楽になる方向へ進んでいるのに、は
っきりした返事をしないということは帰りたいのだ
ろう、母親も一人暮らしで難儀しているようだ。
私にはやっぱり重大な欠点か何かあるらしい。
人は寄って来る、そして離れていくと言うのは私に
欠点があるからだろう。
破産決定してしまえば後は弁護士費用を振り込むだ
けだ、どこでも出来る、そのときに答えが出そうで
ある。
私はもう人に捨てられるのに慣れてしまったのでそ
う大騒ぎする事もないが、独りと言うのは寂しいも
のだ。
「一緒に居たいからここにいるのだ」と言う返事を
聞きたいがどうやら雲行きが怪しそうだ。
周りに親戚も友人もなくせこましい都会の町より地
元のノンビリした生活がしたいのだろう。
母親は年金生活、奥方は障害年金だから二人ならや
っていけるのだ。
やっぱり私は結局は独りぼっちにされる運命なのだ
ろう。
そのときはそのときで覚悟は出来ているから何も動
じる事もないのだ。
「審判の時」を待つばかりである。
結局人間、お金なんだね、お金がなくても楽しく楽
に生活できるのに・・・・。
