仕事が手に付かない

このところずっと失踪した家族の事ばかり考えて仕事に手が付かな
いばかりかずっとそのことばかり考えていて眠ることもままならな
い。

今どこにいるのだろう、今何しているのだろう、病気は治ったのか、
私のことを覚えているのか・・・・。

考え出したらキリが無い。
しかしどうしても考えてしまう訳で、ちょっと考え事をしたと思っ
たらもう夜が白み始めていて慌てて布団もぐりこむ。

で、布団にもぐりこんで、フワフワしてきたなと思った頃にアラー
ムで叩き起こされすぐれぬ気分のまま出社して仕事も手に付かずに
ボケーとしているのだから我ながらたちが悪い。

せめて夜だけでもぐっすりと眠られるようになりたいものである。

ずっとこの気分

連休からずっと気分はふさぎ込んだままで一向に良くならない。
これを世間では五月病と言うようだがそれとはまた違う感覚なのだ。

何しろ疲れ切っている。
家に居て起きて動くのも億劫なくらい疲れている。

しかも今月は１０日も休みを取ってしまったのでもうこれ以上休む
わけにはいかないし、明日は給料日だから出て来なくてはならない
しで気分は余計落ち込むのである。

落ち込んだ気分の時に持ち出すのが画像のニコンクールピクスＡで
シルバーも持っているけれど気分が落ち込んだ時にはこれの黒と決
めている。

同じようなカメラは売るほどあるけれど、気分が落ち込んだ時には
このカメラでないとダメなのだ。

別に感傷に浸っているわけではなく、現在進行形であるから私には
まだまだ、いやずっと明るい光は見えてこないかもしれない。

しかし自分ではどうする事も出来ないのでひたすら待つしか仕方が
ない状態なのでいわば消耗戦である。

先に消耗してしまうのは私だと分かっていても待つのだ。
いずれ何かの音沙汰があるかもしれないと言う確率はゼロではない
訳で、そこにしがみついて離れないようにしなければならない。

まだ諦めてはいないのだ。
独りのくせに８人も乗れる車を買ったのは失踪した家族が帰ってき
ても良いようにだ。

いつまでしがみついているかは節目節目ごとに考えている。
しかしまだ今はその時ではないと思っている。

せめてこの黒いカメラを提げて歩くのが心の止まり木なのである。