道の駅えんべつ富士見から出発します。ここまで北上すると、朝夕は気温がぐっと下がるので仮眠もしやすくなります。そうはいっても、気温に関係なく一晩中エンジンかけっぱなしの車はいます。
北上していたら「日本最北の水田」の看板を発見したので、ぎゃっと進路変更です。(観光地っぽいところは押さえておきたい)
車が数台停められそうなスペースがあるので、観光地なのだろう(きっとそうだ)最北の水田を見たという満足感はあります。しかし日本の米の品種改良技術はすごいな。こんな(失礼)北の地でも水田ができるというのは驚異であります。
北海道天塩郡(留萌)遠別町清川114番地 Pあり 個人所有の水田なので無断で立ち入ったりゴミ捨ては厳禁です。マナーを守って見物しましょう。
「X」に投稿した所、「日本最北の水田」さんより「いいね」をいただきました。プロフィールによると「最北の水田で餅米を作っています」とのことです。稲狩りの時は「道新」(北海道新聞)の取材を受けたそうです。
次は「天塩川歴史資料館」を訪問します。赤レンガ造りの歴史がありそうな建物です。
北海道天塩郡天塩町新栄通6丁目 Pあり
渋い建物だなと思いましたが、元役場庁舎を歴史資料館に改修したものです。(やはりな)歴史的な価値のある旧庁舎を取り壊すことなく、資料館として活用するというのは素晴らしいです。
町長室は、そのまま残されていました。
町の歴史資料館はお手頃価格で入館できるし、その町の雰囲気を味わえるので、極力寄るようにしています。
貴重な資料が保存されています。
ここもニシン漁が盛んでしたが、昭和29年頃から衰退しています。
天塩川を使い河口の天塩市外からは日用雑貨を、流域各地からはニシン場で使う薪炭や雑穀など農産物を積んで天塩川を行き来したそうです。展示しているのは、1/2スケールの復元模型です。
この船は、経済産業省により平成20年度に近代化産業遺産に登録された長門で「長門とは天塩川河口と上流の幌延・中川など内陸地域を結ぶ運搬用船とのこと。明治33年に旅河伝次郎が笹舟を改良し、40石積大型川船(長門丸)を竣工させたことに由来する」と書かれています。
ということを学んで、天塩川に行ってみます。かつては、この辺りは「長門」がたくさん活躍していたのでしょう。
天塩川流域には「川口遺跡風景林」があります。駐車場はありますが、案内所などはないので自由散策となります。
羆がいそうな雰囲気もあるので、受付簿に名前等を書いて林の中に入っていきます。もちろん羆除け鈴も持参です。(羆目撃情報の看板は無かったので、大丈夫とは思いますが念のため)
入場者の把握にもなるので、なるべく記載しましょう。
続縄文期・擦文文化期・オホーツク文化期の竪穴式住居跡で、約230基もの竪穴住居群が分布しています。当然当時の住居はないのですが、住居跡の窪地が点々としています。穴の位置から推測すると、結構お隣さんと近かったりしますので、密集して住んでいたのでしょう。
竪穴式住居が再現されています。
中は、そこそこ快適そうですが、冬は寒いだろうな。
ここには「新四国霊場」の札所もあるのか。
新四国霊場のお地蔵さんがいらっしゃいましたので、旅の安全を祈願しました。
道を進んでいくと、一周回れるのかなと思いましたが、そうではないようでした。駐車場とは反対側に出てしまいました。
駐車場の反対側は天塩川が流れています。竪穴式住居は、天塩川のすぐ近くに造られていました。川の傍はいろいろ便利だからでしょう。
日本海側のオロロンラインを北上していくと「オトンルイ風力発電所」があります。巨大な風車群で目を引きます。観光地っぽいっちゃそうなんですが、個人的には自然の中の風車とか太陽光発電パネルはどうなのかなあとは思います。クリーンエネルギーなのですが、大型風車については鳥類の衝突事故もあると聞きます。(個人の感想です)北海道に生息するオジロワシとかフクロウ等が衝突しないことを願います。
北上して「幌延ビジターセンター」に到着しました。
北海道天塩郡幌延町下沼
展望台があるので近づいてみようとしたら、進入禁止となっています。老朽化により危険なのかもしれません。ここからだとサロベツ湿原が見渡せるのになあと思いながら撤退します。
建物内は、時間内であれば無料で見学ができます。
湿原でできる泥炭があります「泥炭とは水辺に生えた植物が枯れた後、ほとんど分解されず堆積してものです。これは地中から掘り出した泥炭を圧縮・乾燥させたものです」と説明があります。持ってみると、めっちゃ軽いです。(持っていいと書いてあった)泥炭は、かつて土壌改良材や燃料など加工され利用されたので、大規模に泥炭を採取した湿原もあります。
サロベツ湿原には木道が整備されているので、安心して散策ができます。(自由散策)
湿原を長沼の途中まで行って引き返すルートです。一応ループの所は、反時計回りが推奨です。
これは湿原に良くみられる「やちまなこ」です。湿原の底なし沼のような穴なので、落ちると大変です。
某を使って深さを確かめてみましょう。
2mほどの棒ですが、底につきません。落ちたらやべーです。こういう自然の中のやちまなこには、野生動物が過って落ちて溺れることもあるようです。
湿原の花を愛でながら歩きます(花の名は、良くわからんが)
一応、念のために羆除けの鈴は持参しました。
いつものセコマで昼飯です。今回は「冷たいラーメンカップ醤油」です。なんと、158円+TAXというお得価格なのです。
添付のスープを入れるだけで完成するのですが、これが思いの外美味いラーメンなのです。量的にもN村にはちょうどいいし、これはいいですわ。セコマの商品凄いな。
幌延深地層研究センターゆめ地層館を訪れました。
北海道天塩郡幌延町北進432-2 入館無料Pあり
高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発を行っている施設で、ゆめ地層館は一般の人も見学可能です。(実際に放射性廃棄物を持ち込んではいない)地下施設は、研究終了後には埋め戻すそうです。また数年後には研究が終了する予定で、ゆめ地層館(展示館)についてはどうするかは未定とのこと。興味がある人は、お早めに訪問したほうがいいかもです。
ここの目玉の1つは、バーチャルエレベーターです。
地下500mへ下っていく、エレベーターを模擬体験できます。
一気に、地下へ下りていくぞー
地下500m(という設定)へ到着です。
「このトンネルは幅4m、高さ3.1mで地下施設の調査坑道(水平坑道)を模したものです」と書かれています。でかいな
地下で実際に使われていた重機が展示されています、質問すると丁寧に答えていただけます。
「これはなんですか?」みたいな (あまりにも漫然とした質問だな)
こちらが、実際の調査坑道がある施設です。たぶんですけど実験が終了したら、これらの建屋は撤去されるのかなと。(知らんけど)トナカイマークがあるのは、この施設の隣に「トナカイ観光牧場」があるからです。ここの見学後に行ってみましょう。
最後に、アンケートに答えて退出します。
すぐ隣のトナカイ観光牧場を訪問します。
管理棟から入場くださいと書いてあるのだが、休みやないかーい。がっくり肩を落として帰ろうとしたら、またまたいた職員さんからお声がかかった。
「外側から回るとトナカイは見られるので、行ってもいいですよ」
「わっかりました、有難うございます」
店舗内は入れないのですが、トナカイは見ることができました。夕方のトレーニングをしているのか、先頭のルドルフ(知らんけど)が、仲間を引っ張って外周をぐるぐる走っています。
もういいかぁと思ったトナカイ君は、1頭また1頭と脱落して休んでます。まあ12月以外は暇だと思うので、シーズンオフは鍛えておかないとですね。
トナカイ牧場が定休日だったので、ささっと見学終了して次に向かいます。
利尻礼文サロベツ国立公園サロベツ湿原センターに到着です。(湿原好きだな)閉館時間は17時だったので、惜しいところで間に合いませんでした。
北海道天塩郡豊富町上サロベツ8662 入館無料 Pあり
散策路は、自由に見学可能なので、行ってみましょう。ここは小ループと大ループがあるので、体力・所要時間を考慮して散策するといいでしょう。時間はたっぷりあるので、大ループを選択します。(夏季なので日没は遅いし)
ここも木道が整備されていて、歩きやすくなっています。
なんか良く分からんが、花を愛でながら歩きます。(ほんと花の名知らんな)
幌延ビジターセンターのところで泥炭の利用法について触れましたが、ここサロベツ湿原では大規模な泥炭の採掘が行われていました。湿原の中で、泥炭を採取する特殊な船が残されています。
また採掘した泥炭を加工する機器も、建屋内に保存されています。
サロベツ産の泥炭加工品の土壌改良剤ピートモスは、工場が閉鎖される2004年まで製造されていました。
現役時代の浚渫船の様子です。
どんどん泥炭を採掘していくので、湿原は次第になくなっていきます。
現在も、採掘した跡は残されていますが、徐々にではありますが湿原が再生されつつあるようです。
今日も、盛沢山の1日でしたが、本日の仮眠は道の駅なかがわとします。
北海道中川郡中川町誉498-1
ここが仮眠所なのでいいのですが、ここから音威子府に向かう道道40号線が通行止めになっており、警察官が交通整理をしているじゃありませんか。どうやら、大きな事故があって道路が封鎖されているようです。大型トラックなどは諦めてUターンしたり、道路の開通を待って道の駅で停車したりしていました。
つづく