日本古靴資料館

日本の靴の歴史についてのデータベースですが、まだ未完成ですので気長にお待ちください。

大丸百貨店オリジナルのスリッポン

2020-04-24 00:43:34 | 百貨店






大丸百貨店オリジナルのスリッポンです。

大丸百貨店のオリジナルブランドは現在「TROJAN」「BUCKLER」「DAIMARU」「ANCESTOR」の4種類確認。



変わったデザインのスリッポンです。






現在確認している4ブランド共同じような底の仕上げをしているので、同じ工房で作られていたのでしょうか?



関西地方の靴に多いFINEヒール。
大丸の本店は大阪なので、この靴も関西方面で作られた可能性あり。



※前に上げた記事を間違えて消してしまったので書き直しました。







大丸百貨店 BUCKLERのスリッポン

2020-04-23 21:05:41 | 百貨店






大丸百貨店のオリジナルブランド「BUCKLER」のスリッポンです。

大丸のオリジナルブランドはTROJANがありますが、BUCKLERは別のラインでしょうか?

ちなみにTROJANとは「トロイの戦士」、BUCKLERとは「丸盾」という意味だとか。






このステッチはお見事、当時の職人の技術の高さが伺えます。




恐らくTROJANの靴を作っている所と同じ所が作ってるのでしょうか。














トモエヤの絵葉書

2020-04-23 13:07:28 | トモエヤ


トモエヤが1906(明治39)年に行われた汽車博覧会に参加したことを記念して作られた絵葉書です。

汽車博覧会は明治39年9月に大阪時事新報社の主催で、各地の主要駅に停車して展示、販売などを行っていた移動商品市でした。

主な参加企業は白木屋、高島屋などの百貨店、時計の天賞堂、タバコの岩谷商会、丸善など。

しかし、この翌年の1907(明治40)年に起こった大恐慌によってトモエヤは倒産してしまいました。






1935(昭和10)年の三越カタログ 第百十六号付録

2020-04-22 16:39:00 | 百貨店
1935(昭和10)年4月1日発行の三越カタログ 第百十六號付録です。

(表面)







(裏面)




(三越特製靴と鞄 御註文案内)
○當店特製の靴と鞄は材料を精選し、意匠斬新、構造堅牢、而も價格低廉で御座いますから常に多大のご好評を蒙って居ります

○記載の革色、ボックスは黒、ウヰローは濃茶革、ブロンドは淡茶、セピヤは茶色で御座います、鞄の革質、𩊠革とシミット革は滑らかな革、粒革は石目、皺目、小粒等の形付きとなって居ります

○御註文の節は番號、品名、寸法(靴は足袋文數及足型圖)、御値段、御好み色等を御明示下さる様願上げます

○足型圖を御取りになる際は紙の上に足を載せ輪廓を描く鉛筆は必ず垂直に立てゝ御待ち願います

○各種共豊富に準備いたして御座いますが御指圖の品萬一賣切の節は製作の難易に依り一週間乃至二週間の調製日數を賜りたう存じます

○鞄寸法は曲尺で御座います 一尺五寸以上は客車便扱となりますから御用命の節は御便宜の鐵道線、驛名御示し下されたく、臺灣、朝鮮、樺太、南洋、滿洲國及び省線驛より遠隔の御地は品代金荷造料并に運賃の概算をも前金にて御送附の上運送方法御示し願上げます

○特殊の加工品、足袋十一文三分以上又は特に足幅の御廣い方、甲の高い方の靴、鞄の文字入り等御用命の節は御手附金として價格の半金以上を御送金願上げます、猶別製品の御取替は御容赦願上げます

○御註文状は東京市日本橋局區内三越通信販賣係宛にて御遣はし願上げます、

○御送金は振替貯金が至極安全で御座いますから特に御急ぎの場合のほか振替貯金を御利用願上げます、三越の振替口座番號は東京三〇〇場合で御座います。





(別紙)


注文表(別紙)




















松屋百貨店の靴修理のパンフレット

2020-04-22 12:52:43 | 百貨店


戦前の松屋百貨店の靴修理のパンフレットです。
正確な時期は不明。



(左上の文章)
既に定評ある米國チャンピオン會社最高級靴修繕機の設備に依って店内御一巡の間に、完全に靴の御修理を申上ます

靴は足に御慣れになるに従ひまして自然お穿き心地が良くなるもので御座います、本仕立の靴なれば普通四度以上の御修理が出来ますから是非本機の御利用を願ひます

機械力に依る平均された作業で御座いますから耐久力、材料、仕上等何れにも充分な確心を有して居ります