日本古靴資料館

日本の靴の歴史についてのデータベースですが、まだ未完成ですので気長にお待ちください。

大塚屋靴店のストレートチップ

2020-09-03 15:34:49 | 日本の古靴




1927(昭和2)年創業、東京・神田の名店だった大塚屋靴店オリジナルのストレートチップです。

残念ながら大塚屋靴店は2019年9月27日に閉店しました。





50年代のアメリカ靴のようなデザイン。






製法はハンドソーンウェルテッド。
ウィングチップと同じく小笠原シューズ製でしょうか?









吉岡靴店のサドルシューズ

2020-05-25 12:27:50 | 日本の古靴






1924(大正13)年創業、神戸市や東京・白木屋百貨店などにあった吉岡靴店のサドルシューズです。






(白木屋百貨店内にあった頃の吉岡靴店永田良介商店HPより)

大塚製靴百年史では1969(昭和44)年11月15日に吉岡靴店の経営者の弟・吉岡俊彦氏が銀座に「T・ヨシオカ」という靴店をオープンさせているとありますが、T・ヨシオカは吉岡靴店の直営店?

T・ヨシオカはその後、大塚製靴の直営店「シューパブ銀座店」になるので大塚製靴が関わっているのは間違いないでしょう。






矢筈コバのサドルシューズは珍しいです。





ソールの模様がファッジ式製法に似ている…。





ハンドソーンウェルト製法。






大塚製靴 トラディショナルのUチップ

2020-05-21 17:53:20 | 大塚商店(大塚製靴)






大塚製靴から1967(昭和42)年に発売された「トラディショナル」のUチップです。

トラディショナルは大塚製靴創業95周年を記念して発表された、アメリカのニューイングランド調の高級ラインです。

(昭和43年の車内吊りポスター)












大塚製靴百年史に1969(昭和44)年のトラディショナルの靴として同じ型のUチップが載っているので、この靴は1969年製?










梅田MTのスエード(?)のホールカット

2020-05-20 13:40:49 | 日本の古靴





大阪・梅田の梅田MTのホールカットです。

スエード(?)としているのは、アッパーが不織布の可能性もあるからです。

触った感じが繊維っぽいので不織布かも…。

ちなみに世界一のタンナーと言われた旧西ドイツのカール・フロイデンベルグ社は現在世界最大の不織布のメーカーとなっています(撤退したのは皮革部門)。

なので不織布がアッパーに使われるのは決しておかしな事ではありません。
















HIMEJI SHOESのストレートチップ

2020-05-20 13:11:07 | 日本の古靴






HIMEJI SHOESというブランドのストレートチップです。

HIMEJIなので姫路市にあった靴店なのでしょうか?
なぜホタテのマークなのかは不明。

ちなみにホタテは形が扇を開いた様な末広がりで縁起が良いとされています。



日本の古靴では珍しい丸コバ。







この靴には後から直接塗装された跡が…。

靴店が直接塗装したのか、元の持ち主が塗装したのか…。