日本古靴資料館

日本の靴の歴史についてのデータベースですが、まだ未完成ですので気長にお待ちください。

高崎製靴の外羽根キャップトゥ

2018-10-30 15:15:00 | 日本の古靴

群馬県高崎市の靴メーカー、高崎製靴の外羽根キャップトゥです。


ビスポーク物で、石原さんという方が注文したそうです。


ソールはメイジ・リクソンと日本皮革のレザーヒールが付いている珍しい物です。

デッドストックで入手しましたが、既に履いてしまっているので、この記事は昔撮った画像も使っています。

メイジ・リクソンのソール

日本皮革の鳳凰印

外羽根のキャップトゥは古くから日本の靴の定番デザインで、特に50年代の既製靴によく見られるデザインでした。


2 コメント

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ソールが面白い (しんのすけ)
2018-10-31 08:15:19
お疲れ様です。

毎回ながら、面白い記事ありがとうございます。

この、ソール、合成のようですが、弾力性はいかがですか? このパターンも格好良いですし、自慢の商品だったようですね。

また、ヒールの印章ですが、鳳凰ではなく龍にみえますね。しかも、文字が右からながれてますので、印章は戦前のものなのでしょう。釘打ちも数多くて独特ですね。

この靴に限らず、このブログでみさせていただている意匠は、繊細で非常に日本的な印象。1920年から30年に完成されたものなのか、はたまた、戦後なのか、興味ありますね。

さらに貴族や政治家が好んだものなのか、はたまた、地方の名望家なども履いたのか、こんどお話しできればいいですね。

今回も面白かった。ではでは、失礼します。
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Re:ソールが面白い (japan_vintage_shoes)
2018-10-31 11:44:35
リクソンソールは当時軽快性と機能性を売りにしていましたが、履いた感じは固くて削れやすいという印象ですかね。
50年位前の物なので仕方ないですけど…。

合成底、人工皮革、セメント靴の普及、VANリーガルのヒット、手縫い靴業者の減少など、戦後の日本の靴業界は60年代が大きな転換期だったと思います。
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