HFの無線機は長く使っていたIC-756PRO3 が壊れてしまったのでFTDX101に取替えた。IC-756PRO3 には無かったが、FTDX101の背面にはMAIN/SUBそれぞれにRF OUTとIF OUTが出ている。
ここから信号を取り出し、広域バンドスコープとCWSkimmerの広帯域モニターを実現させてみよう。
インターネットで調べてみるとSDR機器としては
- SDRplay(RSP1A,RSPdx,RSPduo)
- RTL-SDR
- MSi.SDR
などが出てきます。価格的にはRTL-SDRが最も安く、SDRplay社のものは高い。MSi.SDRはRSP1のクローンの様なものらしい。RTL-SDRの価格の魅力は大きいが発熱が大きいのとUSB-Aの作りがイマイチとの評価があったので除外。価格は高いけど本家本元のSDRplay社のRSP1Aに決めた。
https://www.sdrplay.com/rsp1a/
SDRplay社のRSPの偽物が出回っているそうで、偽物はSDRplayのソフトウェアは動作しないらしい。
Banggood, AliExpress, Walmart などは危ないとSDRplay社のHPに注意喚起が書いてあった。
RSP1Aは本体とUSBケーブルが付属するだけなのでFTDX101の場合はRCAオス←→SMAオスのケーブルが必要です。こんなケーブルは無かったので
①RCAオス←→SMAメス変換コネクター
②SMAオス←→SMAオスケーブル
の2つを組み合わせた。
ソフトウェアで必要なものは
- VSPE
- Omni-Rig
- SDRのソフト
- CWSkimmer
- VB-AUdioのVirtual Audio Cable https://vb-audio.com/Cable/index.htm
VSPEはトランシーバーのCOMポート(CAT)を共有するために必要。
Omni-Rigはトランシーバーをコントロールするのに必要。
上の2つは既に使用しているので導入の必要はない。CWSkimmerは既に支払いを済ませて3kHzの帯域で使用している。
SDRのソフトウェアはHDSDRの使用例が多かったのでダウンロードして動かしてみたら、ExtIO_SDRplay_RSP1A.dllをHDSDRのフォルダに置いているのに、「無いよ!」と言ってくる。外国のフォーラムにその様な事象が書いてあるので、私だけの問題では無い様なので諦めた。
SDRplay社のソフトでは
- SDRconnect
- SDRuno
があり、最初にRDRconnectを試してみた。SDRレシーバーとしての動作はするがトランシーバーとの連携は?
そこでSDRunoを使った。
Omni-RigでRig1にFTDX101を登録しておけば、SDRunoのMAIN-SEETのORIG画面にFTDX101が出てくる。
SDRunoからCWSkimmerに信号を送る設定はSDRunoのRX CONTROL-SETTからOUTの画面で WME Output DeviceをCABLE Input(VB-Audioにする。
SDRレシーバーとしてパソコンのスピーカー等から音を出したい時はここをスピーカー(なんちゃらHD Audio)にする。
CATはSDRunoのRX CONTROL-SETTのCAT画面でCATの仮想ポートを選択する。RX MODE CTRLにチェック。
SDRunoのRX CONTROL-SETTからORIG画面では次の様に設定した。
最初はSYNC RX MODEにチェックを入れていたが、SDRunoの起動時に何故かFTDX101のMODEがFMになりSDRunoのRX CONTROL画面のIQ OUTが外れてしまう現象が起こる。
CWSkimmerとの連携ではSDRunoのRX CONTROL画面でIQ OUTを選択する。また、CWSkimmer側では設定のらAudioのところでSignal I/O DeviceはCable Output(VB-Audio Virtual を選択する。
これで広域バンドスコープとCWSkimmerの広帯域モニターが実現した。