当局がいつも旅先で使っている "簡易型" 移動用アンテナ2点の性能を比較してみました.
サガ電子 HF-144MHzモービルホイップ・アンテナ「 CM-144W7 」と磁気ループ・アンテナの
「 AlexLoop 」. いずれもカメラの三脚を利用した旅での実践スタイルです.
最近はスーツケースに収納できて、ホテルのベランダから外に突き出せるモービルホイップ
CM-144W7 の出番が多いのですが、公園など広い場所があれば 磁気ループ ALEXLOOP を使う
こともあります.
このAlexLoop、マッチング・ボックスのダイヤルでチューニングすれば7~30MHz帯まで連続
して送信することができ、ホイップのように各バンドのコイルを持ち歩く必要がありません.
ただし定格がCWで10Wまでなので、リグの出力に注意が必要です.
サガ電子CM-144W7はバンドを変更するにはコイルを付け替える必要がありますが、移動運用
で出力50Wに対応したい時はこのアンテナを使います. カウンターポイズとして5m長の
電線5本を這わせまていますが、これで十分整合が取れます..
上述のように " 簡易型 " 移動用アンテナを使い分けているのですが、この2点の性能を比
べてみたことはありませんでした.(実は性能が分かるのがコワかったのかも?)
今日は天気がよいので "勇気" を出し(?) 庭先でカメラの三脚2台に各々セッティング.
" HFモービルホイップ vs 電磁ループ 比較実験 " してみることにしました.
先ず7MHz帯です. 電磁ループのマッチングボックスを調整し、ビームの方向を東に向けると
記念局 8J1SPIBA/1 が599で入感しており、試しにコールすると一発で応答がありました.
すばやくモービルホイップにアンテナをつなぎ直して記念局を聞き直すと同じく59!
さすがにもう一度コールする訳にいかないので、少し上の周波数でCQを出している JR1AIA
局をコール. 599-599でモービルホイップでもQSOできました. そして、今度はすばやく
電磁ループにつなぎ直してワッチすると、やはり59で7MHz帯に関しては電波の強さは2点共
ほぼ同じでした.バンド内はノイズに強い電磁ループの方が僅かに静かな印象です.
他のバンドはどうでしょう?
10MHz帯をワッチするも、だれもいないのでPASS! 今日は(今日も?)コンディションが悪い
ので諦めて14MHz帯にQSY. T30GC がスプリット運用しています.アンテナは磁気ループで
シグナルは599QSB! 一応コールしてみましたがパイルに勝てません. ちょっといや、かなり
非力・・・ まぁ実験なのでヨシとして、モービルホイップにつなぎ直してみましょう.
あれ、579くらいかな? QSBの谷間の可能性があるのでアンテナ2点を交互に何度もつなぎ変え
て聞き比べても、やはり14MHzでは磁気ループの方に軍配が上がりました.
磁気ループは指向性があるので、伝搬状況によっては有利になるのかも知れませんね.
HFモービルホイップ vs 電磁ループ 比較実験はここで終了して、先日入手した" MFJ 902B "
アンテナチューナーとリニアアンプ " HL-50B " そしてモービルホイップ CM-144W7 との相性
を確認します. 12月初旬に予定している沖縄・石垣市移動ではこの機材を使う予定なので、
相性に問題がないかの確認です.
このリニアは東京ハイパワー(今は存在しない)で5W入力に改造してもらっているので、
KX2の出力を落とせるので(放熱が少なくて)助かります.このリグの内蔵チューナーを
バイパスに設定してからモービルホイップCM-144W7のコイルを取り換えて、各バンドでアン
テナMFJ-902Bを調整してゆきます. とりあえずINDUCTANCE のポジションさえ判ればOK!
探し当てたこの移動機材(モービルホイップ+リニアアンプ)での INDUCTANCE ポジション
は、7MHz-F 10MHz-H 14MHz-J 18MHz-F 21MHz-J (24MHzのコイル持っていない・・) 28MHz-K
となりました. シールをチューナーに貼りつけたので次回の移動は調整が楽です!!
以上、当局の庭先で楽しい休日を過ごしました. 今度は旅先でもっと楽しく過ごしたいと
思います.
DE JA4VNE
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