投信メモ

調べたことをメモしてます
・『AI日本株式オープン(絶対収益追求型)(愛称:日本AI(あい))』03314172:JP

語録:AI日本株式オープン、この一言(no.2)『AIですから』

2019-01-06 | 語録:AI日本株式、この一言

 

今回の「AI日本株式オープン、この一言」は

「AIですから、学習させていくことで、より予測精度は上がっていくと思います」

です。

これは、2017年9月7日Yahoo!ニュース:「AIファンド」は、人間のトレーダーを駆逐するのか」からの一節です。

日本AIは2017年3月末時点ではプラスの実績。岡本氏は、「まだまだこれからです」と期待を隠さない。
「AIですから、学習させていくことで、より予測精度は上がっていくと思います」
 

 

しかしながら、囲碁のように対戦をこなしていくことでプロ棋士のように強くなるのとは異なり、
現実の株式市場の予測は、あたかも、一部の碁石が突然「白」から「黒」に変わったり、白でも黒でもない黄色の石が登場したりするような世界です。

過去に通用していた経験則・解釈が変質することは、しばしば起こります。

それっぽいデータを用意して、分析ツールを回せば、意味のある答えが出て来るほど簡単ではありません。
ましてや、それっぽい結果を得るために、分析期間などを恣意的に選択するなど愚行(オーバーフィッティング)以外の何物でもありません。

 

 「彼らなら、“AIですから、ロト7の過去の当たり番号を学習させていくことで、見事に予測できるようになりますよ” と本気で言いそうだ

あたかも、ロト7の当たり番号を予測するという行為が、そもそも、どういうものなのか、理解すらもしていないかのように、
「最先端の高度なAI」を活用すれば、それで“問題”が解決すると思えてしまえたことの愚かさ(ただの詭弁)を象徴するセリフであったと思います。

 

 

※ 累和日次リターン:日次リターンを単純に加算したもの

 


語録:AI日本株式オープン、この一言(no.1)『次世代の資産運用』

2019-01-06 | 語録:AI日本株式、この一言

 

今回の「AI日本株式オープン、この一言」は

次世代の資産運用

です。

これは、2017年2月24日「MUFG Innovation Hub:三菱UFJ信託銀行が運用する、人工知能を活用した投資信託とは」からの一節です。

ディープラーニングなど高度な技術による運用はベンチャー企業の専売特許ではない。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の、AIによる資産運用の現場を追いかけてみよう。

今回、AIによる資産運用についてインタビューしたのは、三菱UFJ信託銀行ならびに三菱UFJトラスト投資工学研究所(MTEC)。
「次世代の資産運用」として、飛躍的に向上してきたコンピュータの処理能力とビッグデータ、そしてデータから価値ある知見を導き出すためのAI技術を組み合わせて、新たな形での資産運用を広めていこうとする構えだ。
  

 

AI日本株式オープンは、最先端の高度な技術を使って実現した「次世代の資産運用」であるという華々しい謳い文句とともに登場しました。

そして、その謳い文句と現実のギャップに多くの人が落胆し、現在では、本当に、話題にすら上らなくなってしまいました。

 

 

関連記事:日経新聞(2018.8.30)AIも手を焼く日本株 経験則通じず成績低迷

現在、国内で公募で販売しているAI投信はおおよそ10本ある。これらのファンドのパフォーマンスを見ると、ある一つの事実に気づく。
日本株を運用対象とするAIファンドだけが全般に苦戦しているのだ。

なぜ日本株の運用にだけAIは苦戦しているのか。

三菱UFJ国際投信が昨年2月に設定した「AI日本株式オープン」は、三菱UFJ信託銀行と同行傘下の三菱UFJトラスト投資工学研究所(MTEC)が投資助言するAIファンドだ。設定来の運用成績はマイナス3%だ。